高橋 佳子2022年9月12日ペロポネソスのダイナミズム <西ギリシャ特集>ギリシャワインというと、近年、日本でもその存在感がじわりと出てきているのではないだろうか。今から10年ほど前、サントリーニ島のアシリティコAssyrtikoが国際的に評価されたと同時に、その強烈な個性を印象付けた。 エーゲ海の島、海と空のブルーのコントラストに、くっきりと浮...
梁 世柱2022年8月31日考え抜くものたち <長野・千曲川ワインヴァレー特集 第2章>日本ワインに明るい未来はあるのか。 その問いへの答えを探るには、何をもって「明るい未来」と考えるかを明確にしておく必要がある。 日本ワインが、現在の在り方の延長線上、つまり日本国内消費量が極端に多い状況で発展していくだけなのであれば、その未来は明るいと言えるのかもしれない。...
梁 世柱2022年8月23日繋ぐものたち <長野・千曲川ワインヴァレー特集 第1.5章>「ここがワイン産地として成立しているのか、まだ良く分からない。」 ドメーヌ・ナカジマの中島豊さんが語った言葉は、この旅の中でも特に印象に残るものの一つだ。 現在千曲川ワインヴァレーには、30軒の(醸造所付き)ワイナリーがある。...
梁 世柱2022年8月14日突き進むものたち <長野・千曲川ワインヴァレー特集 第1章>梁世柱は日本ワインに冷たい。 散々言われてきたことだ。 確かに私自身もそれを否定できないという自覚をはっきりともっているが、そこには明確な理由が常にあったのもまた事実だ。 日本で造られたワインが、海外の(特にヨーロッパの)ワインに対するオマージュやイミテーションである限り、...