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梁 世柱
4 日前
偉大なるメルロー Masseto
かつて、 スーパートスカン(タスカン) と呼ばれる数々のワインが世界のワイン市場を席巻するほどの大ブームとなった頃、その 頂点に2つのワインが鎮座 していた。 一つは テヌータ・サン・グイドが手がけるサッシカイア 。1985年ヴィンテージがワイン・アドヴォケイト誌で満点を獲...
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梁 世柱
1月13日
欠陥的特徴の経過観察 <5>
「欠陥的特徴の経過観察」では、とあるナチュラルワインに生じた問題が、どれくらいの時間で「沈静化」、もしくは変化するのかを、約2ヶ月おきに検証していく企画としてスタートした。 前回検証時(2024年9月21日)では、2本を同じタイミングでテイスティング、2本ともに、揮発酸、還...
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梁 世柱
2024年12月13日
熟成ドン・ペリニョンの妙
リリース後に長期熟成したシャンパーニュ には、 ロマン が宿る。 想像を遥かに超えた喜びも、その逆の絶望も。 経験上、長期瓶熟シャンパーニュは ギャンブル性が非常に高い 。 だから、ロマンなのだ。 その理由は明確だ。 シャンパーニュに 正しい熟成 をもたらすものが、...
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梁 世柱
2024年12月9日
ナパ・ヴァレーの宝石、Inglenook
Inglenook の名を見た時、カリフォルニアワインファンは、随分と複雑な気持ちになるのだろうか。 かつて、 ジョン・ダニエルJr. という天才の元に栄華を誇ったInglenookは、長らくの間、高品質ワインとはかけ離れた大衆ブランドへと成り下がっていたからだ。...
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梁 世柱
2024年11月30日
正確無比なテロワール・シャンパーニュ <Penet-Chardonnet>
マイクロ・シャンパーニュ の世界が、以下に奥深い魅力に満ちているのかは、SommeTimeでも度々言及してきたが、今回は グラン・クリュにのみ葡萄畑を所有 しているという、非常に極端なタイプのマイクロ・シャンパーニュを紹介しよう。 その名も Penet-Chardonnet...
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梁 世柱
2024年11月18日
Sonoma Coast の可憐なリースリング
日本人女性オーナー兼醸造家としては、カリフォルニアで唯一無二の存在。 アメリカ合衆国の大統領や副大統領が主催する、国賓をもてなす晩餐会での採用。 輝かしい実績と人気を誇る Freeman Winery が、新たにポートフォリオに加わった リースリング...
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SommeTimes
2024年11月8日
二人の名醸造家が語る、偉大なテロワールの条件
先日、個人的に親しい友人でもある醸造家の サシ・ムーアマン と会いに、東京・広尾にあるルグラン・フィーユ・エ・フィス東京を訪れたところ、思わぬ事態に遭遇した。 何とその場に、ブルゴーニュ・Volnayに拠点を置く大銘醸 Domaine de Montille の現当主、...
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梁 世柱
2024年10月26日
常識を打ち破る、現代シャンパーニュの至宝 <Ulysse Collin>
形骸化し、風化し、ついには消滅した エシェル・デ・クリュ を惜しむ声は、どこからも聞こえてこない。 有名無実のシステムを自ら破壊し、シャンパーニュが確かな「意味性」へと舵を切ったのが英断であることは、誰の目から見ても明らかだからだろう。...
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梁 世柱
2024年10月12日
欠陥的特徴の経過観察 <4>
期間限定の新シリーズとなる「欠陥的特徴の経過観察」では、とあるナチュラルワインに生じた問題が、どれくらいの時間で「沈静化」(経験上、完全消失する可能性は低い)、もしくは変化するのかを、約2ヶ月おきに検証していく企画としてスタートしたが、前回の第四回検証時(2024年8月26...
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梁 世柱
2024年9月28日
「Hot&Cool」なカリフォルニアのニューウェーヴ <San Luis Obispo>
San Luis Obispo と聞いて、すぐに アメリカ・カリフォルニア州のワイン産地 が思い浮かぶ人は、よほど深く彼の地のワインに触れてきた人だろう。 そもそも、 カリフォルニア州は日本が丸々収まってしまうほど広大 な州であり、 AVAの数も現時点で152 。...
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梁 世柱
2024年9月2日
欠陥的特徴の経過観察 <3>
ネズミ臭 というのは、実に厄介なものだ。 その発生には、法則性があるように見えて、実際には 不規則極まりない のだ。 オーストリア・シュタイヤーマルク州特集記事 でも触れたとおり、ワインに何かしらの 「感情」 が宿っている(正確には、ワインの中で生き続ける微生物たちの、集合...
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梁 世柱
2024年8月3日
レジェンドの息子 <Elias Musterの挑戦>
ワイナリーの継承というのはとても難しい。 そもそも子供世代が大変な農作業を伴うワイナリーを引き継ぎたいとも限らないし、親が造っていたワインの品質を維持できるとも限らない。 ワイン造りに「人」が深く関わってくる以上、変化は避け難いものだ。...
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梁 世柱
2024年7月30日
エネルギーの螺旋 <ラドヴァン・シュマンが目指す真なる調和>
スティリア地方訪問では、オーストリア側にあるワイナリーを中心に巡ったが、一軒だけ、スロベニア側の造り手を訪ねた。(オーストリアの)シュタイヤーマルク地方は、南側の境界線が全てスロベニアとの国境に接している。 シェンゲン協定によって、すでに形だけの国境となっているため、一応関...
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梁 世柱
2024年7月27日
新時代のサスティナブル茶園 <AMBA Estate>
NYでサーヴィスを学んだ私は、徹底した分業制というシステムこそが、絶対的に正しいと信じるようになっていた。 ソムリエである私が、皿を下げたり水を注いだり、裏に回って皿洗いをしたり、ワイングラスを磨いたり、トイレ掃除をしたりすることは、メキシコなどから文字通り命懸けで越境し、...
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梁 世柱
2024年7月10日
ロゼ界のライジングスター、ロザリア。
ロゼワインの歴史はかなり興味深い。 その原初の姿は、我々が知る現代のロゼワインとは似ても似つかぬものだったからだ。 最古の記録は3,000年以上前の古代ギリシャ。当時、「ワインは水で薄めて飲む」ことが上品とされていた。 白葡萄と黒葡萄を混醸して造った非常に薄い赤ワインのよう...
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梁 世柱
2024年6月7日
ノイジードル湖西側の至宝、ルスター・アウスブルッフ
ノイジードル湖東側、Illmitz(イルミッツ)周辺で造られる貴腐ワインの魅力に関しては、別稿にてレポートしたが、西側のRust(ルスト)にもまた、ヨーロッパのワイン史にその名を残す偉大な貴腐ワインがある。 Ruster Ausbruch(ルスター・アウスブルッフ)だ。...
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梁 世柱
2024年5月30日
ノイジードル湖の魔法
世界三大貴腐ワインといえば、ドイツのTBA、ハンガリーのトカイ、そしてフランス・ボルドーのソーテルヌだが、オーストリア・ブルゲンラントのノイジードラーゼーを含めて「世界四大」とされてことかったことに、何か特別な理由があるのか、かねてから興味があった。...
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梁 世柱
2024年5月21日
最強のワイン保存ガジェット、Coravinの進化と多様化
古くは Vacu Vin に代表される瓶内の空気を抜く方式のものから、比較的新しいものでは Pulltex のような瓶口に被せるだけのものまで、ワインをできるだけ長く保存させるための「ガジェット」は数多く開発されてきた。 私自身も様々なものを使用してきたが、...
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梁 世柱
2024年5月11日
欠陥的特徴の経過観察 <2>
先日、海外から来た ナチュラルワインを専門領域とするプロフェッショナル3名 と、様々なワインを共にした。 中には 入手困難な人気ワイン も含まれていたのだが、そのワインは残念なことに、 抜栓後30分ともたず、強いネズミ臭が生じてしまった 。 ...
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