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黒の楽園 <オーストリア・ブルゲンラント特集:前編>
ワイン産出国としてのオーストリアを象徴しているのは、グリューナー=ヴェルトリーナーとリースリングをダブル主役とする、圧倒的な品質領域にある白ワインの数々。 そこに異論があるわけではないが、 相対的に赤ワインが過小評価されている 点に関しては、納得がいかない。...
梁 世柱
2024年10月17日
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問われる真価 <オーストリア・カンプタール特集>
オーストリアを象徴する葡萄品種といえば、グリューナー=ヴェルトリーナーとリースリング。 ブラウフレンキッシュやツヴァイゲルトなど、同国には偉大な黒葡萄も存在しているが、一般的なレベルでのオーストリアワインへの理解という意味においては、間違いなく白葡萄の両巨頭に軍牌が上がる。...
梁 世柱
2024年10月4日
閲覧数:113回


その畑には、奇跡が宿る <オーストリア・ヴァッハウ特集後編>
格付け は、 旧時代の遺物 なのかも知れない。 多様性の尊重が声高に叫ばれるようになってから、その思いが私の脳裏から離れなくなった。 確かに、時代は順位を、優劣を、忌避している。 他者よりも優れていることが絶対的な価値では無い。 ありのままの個性を磨けば良い。...
梁 世柱
2024年9月20日
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特異点の完全性 <オーストリア・ヴァッハウ特集前編>
オーストリアで、 総合的に最も優れた産地 はどこか。 いくら捻くれた性格の私でも、その問いに対しては、一瞬のためらいもなく Wachau(ヴァッハウ) と答える。 テロワールの質と好適品種として根付いた葡萄の極まった相性、品質の最高地点と最低地点の平均値、逸脱して優れた造り...
梁 世柱
2024年8月30日
閲覧数:168回


PIWI品種とナチュラルワイン <オーストリア・シュタイヤーマルク特集:Part.3>
気候変動とナチュラルワインは、すこぶる相性が悪い。 低介入醸造を可能とする葡萄の必須条件 はいくつかあるが、その最たるものは、 低いpH値 (単純化すると、高い酸度)と、 高いポリフェノール類の熟度 だ。 気候変動の一部である 温暖化...
梁 世柱
2024年8月16日
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感性の世界 <オーストリア・シュタイヤーマルク特集:Part.2>
私は常に、 理性 でワインを探究してきた。 気候、土壌、地勢、葡萄品種がもたらす影響を マトリックス化 することによって、神秘のヴェールに覆われた テロワールを観測、分析可能なものとし 、そこに 栽培、醸造における人的要因も加え...
梁 世柱
2024年7月25日
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美の真理 <オーストリア・シュタイヤーマルク特集:Part.1>
調和こそ美の真理であり、調和無き美は存在しない。 クラシックか、ナチュラルか。 探究を拒む人々によって二極化された世界観に興味を失ってから、随分と時が経つ。 固定された価値観の中で話をするのなら、私が探し求めている テロワール・ワイン は、...
梁 世柱
2024年7月1日
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Karakterre 13
オーストリアの首都ウィーンにて、2年に一度開催される大展示会 VieVinum に参加する前日、ウィーンから車で1時間ほどの アイゼンシュタット まで足を運び、 Karakterre という別の展示会に参加した。 日本での知名度はほとんど無いが、...
梁 世柱
2024年6月12日
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RAW WINE Tokyo 2024
2024年5月12日と13日、東京にて、ナチュラルワイン・ファンが長年待ち焦がれたイヴェントが初開催された。 名著として知られる 「自然派ワイン入門」 (訳:清水玲奈)の著者、 イザベル・ルジュロンMW が主催する RAW WINE...
梁 世柱
2024年5月15日
閲覧数:323回


エネルギーとテロワールの最大公約数 <Gorizia特集:後編>
Gevrey-ChambertinとChambolle-Musignyの違いを溢れんばかりの情熱で語り合う一方で、West Sonoma CoastとSanta Rita Hillsの違いには興味を示さないどころか、「カリ・ピノ」などと愛称まで付けてひとまとめにする。 ...
梁 世柱
2024年5月5日
閲覧数:128回


2つの国、1つの文化 <Gorizia特集:前編>
イタリアのフリウリ・ヴェネツィア=ジュリア州とスロヴェニア領内に跨る街、 ゴリツィア (*)は、いつか必ず訪れようと思っていた場所だった。 (*):スロヴェニア語ではGoricaゴリツァ。以降、 両領土を合わせてGoriziaと表記 。 ...
梁 世柱
2024年4月18日
閲覧数:174回


革命の狼煙 <Montepulciano特集 2024年版>
モンテプルチアーノ を訪れる度に、私はなんとも言えない複雑な感情を抱いてきた。 Vino Nobile di Montepulciano という歴史的大銘醸が、品質において Chianti ClassicoやBrunello di Montalcino...
梁 世柱
2024年3月30日
閲覧数:164回


知られざるクラシコ <Chianti Classico特集 2024年版>
現地に赴いて日本国内未輸入ワインをテイスティングし続けると、素晴らしい品質と高い個性の完成度を有しているにも関わらず「なぜ未輸入のままなのか」という部分に、相当程度一貫した法則が存在していることに気付く。 「その産地の典型例ではない」...
梁 世柱
2024年3月23日
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目覚めたトスカーナ最後の巨人 <Chianti Rufina特集>
興味は常にもっていた。 テイスティングも定期的に行ってきた。 だが、歴史的銘醸地とされている Chianti R u fina (正確な表記はChianti R ù fina だが、以降Rufinaと表記)のワインが、私に最高の満足感を与えてくれることは、これまで一...
梁 世柱
2024年3月2日
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臥龍鳳雛 <ポルトガル特集:知られざるDouro編>
Vinho Verdeでのツアーを終えた後、個人で取材を行うために、 Douro の中心地である Cima Corgo へと向かった。 ポート・ワインのリサーチを更に進めることは早々から決めていたが、スティル・ワインとしてのDouroに関しては、どこに焦点を当てるか随分...
梁 世柱
2024年2月13日
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9つの個性 <ポルトガル特集:Vinho Verde後編>
処理しきれない多様性は、混乱を生む。 放置されたままの混乱は、拒絶を生む。 そして拒絶は、理解を遥か彼方へと遠ざける。 それでも構わない、という人々を責めるつもりなど、私には毛頭無い。 それもまた、多様性の一部なのだから。 ...
梁 世柱
2024年1月31日
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古くて新しい銘醸地 <ポルトガル特集:Vinho Verde前編>
2ヶ月連続で同じ国を訪れる、というのは初めての経験だった。 D ã o の日差しと、 Bairrada の海風がまだ肌の記憶に残ったまま、再びポルトに降り立った。 今回の目的地は Vinho Verde だ。 Vinho...
梁 世柱
2024年1月16日
閲覧数:164回


未完の銘醸地 <ポルトガル特集:バイラーダ編>
少しマイナーな産地で、驚くべきワインの数々と出会った時、私は一人のワイン人として、この上ない喜びを覚える。 日本では話題に上がることすらないような未開の地に足を踏み入れると、私はジャーナリストとして、強い使命感を感じる。 ...
梁 世柱
2023年12月30日
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Quinta do Noval ~谷間のグラン・クリュ・ポート~ <ポート特集:Part3>
ポートの銘醸地Cima-Corgoの中心部、ドウロ川沿いを南北に挟み込む段々畑は、世界遺産として良く知られた風景だが、最高位の「A」にレーティングされる グラン・クリュは、川沿いにだけあるわけではない 。 少し内陸に入ったエリアにも、見過ごすべきではない、いや、...
梁 世柱
2023年12月26日
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Ferreira ~南向き斜面のグラン・クリュ・ポート~ <ポート特集:Part2>
ポルトガル第二の都市 ポルト で、ポート・ワインハウスの ロッジ(貯蔵庫) を訪れて感心したのは、その ワインツーリズムとしての圧倒的な完成度と豊かさ だ。 ポート自体が造られているのは、基本的にDouroだが、硬く分厚いシスト土壌の母岩を掘って広大な地下セラーを造るこ...
梁 世柱
2023年12月22日
閲覧数:49回
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