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9つの個性 <ポルトガル特集:Vinho Verde後編>

処理しきれない多様性は、混乱を生む。

 

放置されたままの混乱は、拒絶を生む。

 

そして拒絶は、理解を遥か彼方へと遠ざける。

 

それでも構わない、という人々を責めるつもりなど、私には毛頭無い。

それもまた、多様性の一部なのだから。

 

興味とは常に私的なものであり、探究は往々にして孤独な旅だ。

 

そして、もしあなたが、その道を辿りたいと願うなら、この声無きことばを、せめてもの道標としていただきたい。




 

Sub-Regionの全体像

Vinho Verdeには9つのサブ・リージョンが制定されている。

 

しかし、実態としての各サブ・リージョンの特性を探っていくには、情報を整理し、取捨選択しつつ、工夫も重ねていく必要がある。

 

Vinho Verdeが内包する多様性は、あまりにも膨大で複雑なものである。

 

原産地呼称制度でもって、その全てに理路整然とした枠組みを作るのは、不可能とすら言えるだろう。

 

もちろん、最終的には「上澄み」を含めた方が当然面白いのだが、まずは数多くの「例外」を丁寧に取り除きながら、テロワールの本質へと迫っていくのが良策。

 

その第一歩として、9つのサブ・リージョンを大西洋側(Atlantic)と内陸側(Continental)に大別していく。

 

なお、ワインの特徴及び主要な葡萄品種に関する記述はすべて、わかりやすさを重視して、白ワインのみを対象としている。

 



Atlanticに含まれるのは、以下の5つ。(北から南へと順に列挙)

Lima(リマ)

Cávado(カヴァド)

Ave(アヴェ)

Sousa(ソウザ)

Paiva(パイヴァ)

 

大西洋から吹き付ける冷風の影響を受けた、冷涼なエリアとなる。

 

全体的に、抑制の効いた軽やかな酒質、高い酸、低いアルコール濃度、塩味を感じさせる独特のミネラリティが特徴。

 

主要となる葡萄品種(白葡萄のみ記載)は、LoureiroとArintoで、北部はLoureiro、南部はArintoが主役となることが多い。

 

また大西洋の影響は北部の方が強く、南に行くほど大陸性気候の影響も受け始めるため、よりマイルドな気候になる。北部ではより酸が強く果実味の線が細く、南部では酸がやや丸みを帯びながら、果実味も強くなる。

 

 

Continentalに含まれるのは、以下の4つ。(北から南へと順に列挙)

Monção e Melgaço(モンサオン・エ・メルガソ)

Basto(バシュト)

Amarante(アマランテ)

Baião(バイアオン)

 

大西洋の影響から守られた内陸側は、暑く乾燥した夏、寒く厳しい冬という典型的な大陸性気候の特徴を示す。

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