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出会い <99> 復活中の古代品種
Fattoria Bellosguardo, Valdarno di Sopra Foglia Tonda “Pipillo” 2024. 凝り性であると同時に飽き性でもある私にとって、同じ品種のワインをひたすらテイスティングし続けることは、楽しさと退屈さが表裏一体となってしまう。 毎年恒例のトスカーナ州訪問の7日目。 すでに数えきれないほどのサンジョヴェーゼをテイスティングし続け、流石に集中力(と楽しさ)が限界に達してきたタイミングで、このワインと出会った。 目が覚めた、とはまさにこういうことを言うのだろう。 イタリア全土で僅か 50haしか栽培されていない という 絶滅危惧種フォリア・トンダ に、強烈な衝撃を受けたのだ。

梁 世柱
2 日前


鹿肉とのベストペアリング
昨今は、赤身肉のブームもあってか、レストランで鹿肉を使った料理を目にすることも格段に増えてきた。 私個人的にも、非常に好きな肉類の一つで、ワインとの相性という意味では、牛肉や豚肉以上に楽しい側面があるのも最高だ。 鹿肉もまた、多くのジビエ類と同様に、特有の風味(臭みと呼ぶ人もいるが)を有している。 完璧な血抜きによって、その風味を極限まで抑えること自体は可能だが、私のように「鹿肉らしさ」を愛してやまない人もいる。

梁 世柱
4 日前


SommeTimes’ Académie <128>(イタリア・サルデーニャ州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・サルデーニャ州 について学んでいきます。 サルデーニャ州には1つのD.O.C.G.しか認定されていませんが、州(島)全体で魅力的かつ個性的なワインが多々造られています。 サルデーニャ州編第2回では、サルデーニャ州が誇る偉大な赤ワインである、 Cannonau di Sardegna に関して学んでいきます。

梁 世柱
2月19日


再会 <99> スーパータスカンの今
Querciabella, Camartina 2021. スーパータスカン は、ある意味 「旬を過ぎた」 ワインとも言える。 1968年にボルゲリの地で サッシカイア が誕生し、伝説的な1985年ヴィンテージによって、スーパータスカンという存在を一躍メインロードへと乗せたのだが、 最初期のスーパータスカンは、実はボルゲリよりもキアンティ・クラシコの地で多く誕生していた 。

梁 世柱
2月17日


SommeTimes’ Académie <127>(イタリア・サルデーニャ州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・サルデーニャ州 について学んでいきます。 サルデーニャ州には1つのD.O.C.G.しか認定されていませんが、州(島)全体で魅力的かつ個性的なワインが多々造られています。 サルデーニャ州編第1回では、唯一のD.O.C.G.である Vermentino di Gallura に 関して学んでいきます。

梁 世柱
2月13日


出会い <98> オレンジワインのお気に入り品種
Stefano Legnani, Bamboo Road 2024. ¥3,500 オレンジワインという存在を認識し始めてから、15年以上の月日が流れた。 白ワインとして造られた時とは、そもそも全くと言って良いほど表情を変えてしまうのと、マセレーションの期間、温度、酸素とどれだけ接しているか、など最終的な味わいに影響を与える変数も多いため、なかなかオレンジワインという製法と品種の組み合わせで、一貫した個性を見出すのは容易ではない。 だが、ようやく「掴めてきた」という感覚がある。 以前のクラシックなオレンジワインは、マセレーションが強く、まるで抽出しすぎた紅茶のように、個性が逆に分かりにくかったが、現代的なオレンジワインには、同品種間である程度一貫した個性が生じる程度には、調和がある。 つまり、今なら 「オレンジワインにするならこの品種が好き」 といった文脈で話をすることも、可能になってきたのだ。

梁 世柱
2月10日


鴨葱こそ、クラシックなペアリングが正解
ジビエに属する肉類の中で、日本で最も浸透している食材は、間違いなく 鴨肉 だ。 そして、鴨肉に合わせるワインとして紹介されることが多いのは、 ピノ・ノワール だろう。 しかし、この定番には大きな落とし穴がある。 薄めにスライスした鴨肉ならピノ・ノワールで問題ない のだが、ある程度の厚みを残したカットになると、途端に役不足になるのだ。

梁 世柱
2月9日


格安ワインのアドヴァンテージ
神はディテールに宿る。 あらゆるディテールに徹底的にこだわり、そのこだわりが完璧な精度で行き届く量のワインしか造らない。 少量生産=高品質、という方程式自体は、基本的には間違っていない。 実際に、世界最高峰と謳われるワインには、この方程式通りに造られているワインが非常に多い。 一方で、シャンパーニュのプレスティージ・キュヴェや、ボルドーのトップ・シャトーのように、かなりの生産量と極まった高品質を両立させている例もある。 つまり、方程式自体は正しいと言えるが、唯一の条件ではない、ということだ。 そして、少量生産だが、品質的に優れているとは言えないワインも、残念ながらかなり存在している。 この複雑に見える因果関係の中で、どのようにワインの価格は決められていくのだろうか。 ワインの価格は、基本的にコスト+市場原理で決まる。

梁 世柱
2月7日


SommeTimes’ Académie <126>(イタリア・フリウリ州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・フリウリ州(正式名称:フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州) について学んでいきます。 フリウリ州には、4つのD.O.C.G.が認定されていますが、そのどれもが、実態としては最重要産地とは言い難いという特殊な州です。 一方で、フリウリ州ではイタリア全土を代表するクラスの偉大なワインの数々や、特殊なカテゴリーのワインも多々生産されています。 フリウリ州編2回では、より重要度が高いと言える フリウリ州のD.O.C. に関して、まずは整理をして行きます。 Friuli-Venezia Giulia D.O.C. フリウリ州のD.O.C.は立地・地勢的特徴と葡萄品種の組み合わせによって、その特徴を把握していくことが大切になります。 例外が非常に多いエリアでもありますので、あまり細かい部分はあえて見ずに、大枠として全体像を捉えるようにしていきましょう。

梁 世柱
2月5日


Not a wine review <7>
テキーラ 、と聞けばどういうイメージが真っ先に思い浮かぶだろうか? 現代は、少し昔ほどのパーティー飲み文化も無くなってきているので、親指と人差し指の間をライムで軽く湿らせてから塩を乗せ、それをひと舐めし、テキーラを一気に飲んだあと、ライムをかじる、という一連の「 テキーラショット 」という「パーティー作法」(別名:若かりし魂への点火)を知らない人も増えているだろうか。 もしくは、 マルガリータ や テキーラサンライズ といったど定番カクテルの材料としても知られているだろうか。 少なくとも、高価なスコッチやブランデーのように、ゆったりと嗜む、というイメージをテキーラに対してもっている人は、かなり少ないと考えられる。

梁 世柱
2月4日


タッカンマリとの変幻自在ペアリング
韓国には、実に不思議な立ち位置の料理がある。 タッカンマリ だ。 直訳で「鶏一羽」という意味をもち、1960年代頃に ソウルの東大門 周辺で誕生したとされている、それなりに歴史もある料理なのだが、いかんせん、 この料理をそもそも食べたことがある韓国人が、かなり少ない そうなのだ。

梁 世柱
2月2日


終わりなきワイングラス沼に刺す、一筋の光
ワイングラス、というのは実に奥が深い酒器である。 世界中の酒器を検証したわけではないが、ヴァリエーションという意味においては、あらゆる酒器の中で、最も複雑怪奇なカテゴリーとなっていることは、間違いなさそうだ。 それほどのヴァリエーションが存在していることに、果たして意味はあるのだろうか? 本当にグラスによって大きく味わいは変わるのだろうか? 答えはYESである。

梁 世柱
2月1日


SommeTimes’ Académie <125>(イタリア・フリウリ州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州(以下略してフリウリ州と表記) について学んでいきます。 フリウリ州には、4つのD.O.C.G.が認定されていますが、そのどれもが、実態としては最重要産地とは言い難いという特殊な州です。 一方で、フリウリ州ではイタリア全土を代表するクラスの偉大なワインの数々や、特殊なカテゴリーのワインも多々生産されています。 フリウリ州編1回では、まずフリウリ州の D.O.C.G. に関して学んで行きます。 Ramandolo D.O.C.G. 葡萄品種:ヴェルドゥッツォ・フリウラーノ ワインタイプ:甘口白 地域:Udine北部

梁 世柱
1月29日


再会 <98> 褪せない伝説
Miani, Chardonnay 2023. もう何年前だったか忘れてしまったが、少なくとも15年以上前のことだ。 当時愛読していたワイン専門誌の表紙を、イタリアの Miani というワインが飾った。 まだまだ時代的には、 「超低収量合戦」 が繰り広げられていた頃だ。 紙面に掲載されていた、 ブルーベリーと見間違えるほど小粒に凝縮したMianiの葡萄 は、強烈なインパクトとして目に焼きついた。 すでに入手困難なワインとなっていたため、探し出すのには苦労をしたが、アメリカ中のネットショップ在庫にアンテナを張って、ようやく入手したMianiを口にした時の感動は、忘れられない。

梁 世柱
1月26日


山菜はペアリングの難敵
1月や2月。春を待ち焦がれ始める厳冬の時期になると、一足早く春の訪れを告げるかのように、山菜が市場に出回り始める。 この時期の山菜は、多くがハウス栽培ではあるが、天然物(4月頃~)とはまた違った魅力を備えた食材となる。 一般的に冬の山菜は、苦味が控えめで、香りは上品、食感は柔らかい。 むしろ、冬のハウス栽培時期の方が、好き嫌いは別れにくい食材とも言えるだろう。 さて、その山菜なのだが、ペアリングにおいてはかなりの難敵となる。

梁 世柱
1月26日


クラシックとナチュラルの境界線
かつてワイン市場では、 クラシックvsナチュラルという内戦 が勃発していた。 あえて、 過去形 にしているのだが、今回のテーマはまさにその点にある。 そもそも 嗜好品 であるワインは、 飲む本人が好きならそれで良い 、というのがど真ん中の正論なはずだが、自称知識人の中には、どうしても他者の趣味嗜好を攻撃したい人が多いようだ。 不毛なマウントポジションの奪いあい。そんなくだらないことを、どうかこの美しい趣味の世界に持ち込まないでいただきたいものだ。 さて、ひと昔前の対立構造を、少し丁寧に紐解いてみよう。

梁 世柱
1月23日


SommeTimes’ Académie <124>(イタリア・ヴェネト州: Part.4)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編4回では、ヴェネト州にあるその他の重要産地に関して、厳選して学んでいきます。 ヴェネト州には、D.O.C.G.だけでも14認定されているため、情報の取捨選択とエッセンスを捉えることが重要です。 Bardolino Superiore D.O.C.G. 葡萄品種:コルヴィーナ主体 ワインタイプ:赤 地域:ヴェローナ県 Valpolicella系と同様の葡萄品種構成となるBardolinoは、SuperioreのみD.O.C.G.に昇格します。 ガルダ湖周辺の温和な気候の影響によって、Valpolicella

梁 世柱
1月22日


出会い <97> 今こそ見直したい、協同組合産ワイン
Cantine Diverse di Monserrato, Vermentino di Sardegna 2024. ¥3,100 協同組合(生産者組合) と聞くと、一般的なワイナリーとしてのイメージはどうだろうか? おそらく一般的には、「当たり障りのないカジュアルワインを大量生産している。」といったとこだろう。 そもそもそのような形式のワイナリーの実態とは、何なのだろうか? フランスではドメーヌ、英語圏ではエステートなどと呼ばれる、自社畑、自社醸造、自社瓶詰め出荷型のワイナリー(以降、 ドメーヌ型 と表記)は、その形態でビジネスを始めるための設備投資に、そもそも相当なお金がかかる。 そして、単独で売り上げを立てないと、投資分を回収できないため、リスクも高い。

梁 世柱
1月21日


白子の極上リゾットとのペアリング
今回は、いつもよりも複雑な料理とのペアリングを考えてみよう。 お題は、 「白子、トリュフ、生海苔のリゾット」 。 主役級の食材が3種入っているが、非常にバランスが良く美味な料理であった。 しかし、このような料理へアプローチする際には、 慎重な調整 を行う必要がある。

梁 世柱
1月19日
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