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再会 <94> 見つからない伝説

Valentini, Montepulciano d’Abruzzo 2012.  

 

この世界に「伝説」とされるようなワインは、意外とたくさんある。

 

そして、その多くは、伝説と呼ばれる割には、簡単に探し出すことができる。

 

ただし、プレミア価格がついて二次市場で高額取引されるケースが残念ながら非常に多いため、実際の問題は、見つかるかどうかではなく、その対価を払えるかどうか、になるのだ。

 

もし誰かが私に、ロマネ・コンティを探して欲しいと頼んできた場合、ヴィンテージと価格にさえ縛りがなければ、数分もあれば探し出すことができるし、そもそも空港の免税店でも売っていたりする。

 

では、本当に見つからない伝説のワインとはどういうものなのだろうか。

 

真っ先に思い浮かぶのは、ヴァレンティーニだ。

 

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