3 日前出会い <15> 常識を書き換えたワインArnot-Roberts, Sauvignon Blanc “Randle Hill Vineyard” 2020. ¥5,300 圧倒的な才によって、その産地のイメージを一変させてしまう。 そんな造り手が、世界各地に僅かながら存在している。...
6月26日再会 <15> 最後の再会La Ferme de la Sansonnièr, Anjou “Vignes Françaises en Foule” 2002 敬愛する造り手は誰か、と問われたら、私は真っ先に彼の名を思い浮かべる。 マルク・アンジェリ。...
6月19日出会い <14> 温暖化時代のロゼDom. du Moncaut, Rosèita 2020 ¥2,700 ロゼは夏の飲み物だ。 筋金入りのロゼ好きである筆者のような飲み手にとっては、ロゼはオールシーズンなのだが、世界的なスタンダードとしては、ロゼとは夏の季語である。...
6月12日再会 <14> ガリシアの秘宝Quinta da Muradella, Muradella Blanco 2012 2000~2010年前後頃のスペインワインは、実に楽しかった。 現在はカタルーニャ州の各地やマドリード近郊を中心に新たな盛り上がりを見せ、また違った楽しさが生まれているが、ほんの10年ほど...
6月7日高級ビールを嗜む <1> 聖地ポートランドレヴュー企画の不定期連載として、「高級ビールを嗜む」をスタート致します。 ビールには、ワインも顔負けの非常に奥深い世界が広がっています。 基本のスタイル(製法カテゴリー)に、様々な副材料も含まれば、そのヴァリエーションはまさに無限大。...
6月5日出会い <13> ワインファンのロマンSRC, Etna Rosso “Alberello” 2019 ¥9,400 近年爆発的な人気の高まりを見せ、今ではイタリアの銘醸地として、真っ先に名前が挙がっても不思議では無いほどの地位を得たシチリア島・エトナ火山。 『火山の山肌で葡萄を育て、火山のテロワールが宿る。』...
5月29日再会 <13> アリゴテの覚醒Benjamin Leroux, Bourgogne Aligoté 2018, ¥4,340 長年のブルゴーニュファンであれば、アリゴテという葡萄のことをご存じの方も多いだろう。 ブルゴーニュで栽培されるシャルドネ以外の葡萄品種としては、最も良く知られているアリゴテだが、...
5月22日出会い <12> 若者の感性Indomiti, “Arga” IGT Garganega 2020 ¥3,800 私もとうに「若手」ではなくなり、すっかりと「中堅」になって久しい。むしろ、ベテランに片足を突っ込み始めたぐらいのタイミングだろうか。年を重ねるにつれ、学ぶ機会よりも教える機会の方が増えてく...
5月14日再会 <12> 良薬、口に甘しL.Garnier, Yellow Chartreuse V.E.P. シャルトリューズというリキュールをご存じだろうか? リキュールの女王とも称されるこの魔法の液体は、酒の世界における都市伝説的な存在でもある。 伝承によれば、1605年にフランソワ・アンニバル・デストレな...
5月7日出会い <11> ミッシング・リンクLuis Pérez, La Barahuela Palma Cortada 2017 ¥10,800 「シェリーはお好きですか?」 私のソムリエ経験の中でも、かなりの回数繰り返した言葉だ。 醸造のどこかの段階で、アルコール(基本的にブランデー)を足してアルコール濃度を上げ...
5月1日再会 <11> スーパーナチュラルMoric, Haus Marke Supernatural Weiss 2019. ¥4,800 今でこそ、クリーン・ナチュラルが、ナチュラル・ワインの一派としてはっきりと認識されるようになってきたが、ほんの数年前まで、キレイな味わいのナチュラル・ワインは、ブームから爪弾...
4月24日真・日本酒評論 <7> 低アルコール原酒という新技術<加茂金秀:特別純米酒 13 火入> アルコール飲料の低アルコール濃度化、というのは、酒類業界が全体として向き合っている極めて重要な課題として、声高々に叫ばれることが多い。確かに、現代の若者、特にミレニアル世代、Z世代と呼ばれる年齢層の人々は、データ上でみても、酒量が大幅に...
4月17日出会い <10> チリの秘宝Garage wine co., VIGNO Truquilemu Vyd. 2018 ¥6,000 チリというワイン産出国の奥深さには、いつも驚かされます。南北に広くワイン産地が点在し、それぞれのエリアに適合した好適品種も既に判明しています。しかも、大手メーカー(規模的に...
4月10日再会 <10> 真ん中を射抜くRivers-Marie, Chardonnay Sonoma Coast 2019. ¥6,500 筆者はかつて、個室しかない高級店に勤めていたことがある。 連日連夜、政財界や芸能界の重鎮たちが訪れるそのお店には、個室が大小合わせて16室あった。...
4月3日出会い <9> ワイン界最強のリキュールBénédicte & Stéphane Tissot, Macvin du Jura Rouge “Pinot Noir”. 2018 ¥8,800 Macvin du Jura(マクヴァン・デュ・ジュラ)という飲み物をご存じの方は、どれだけいらっしゃるでしょうか?...
3月26日再会 <9> ブティック・ワイナリーという選択肢Villard Fine Wines, Sauvignon Blanc “Expression Reserve” 2019. 海外に出ると、本来の目的とは別の取材を、スケジュールの隙間に入れ込むことが多い。建前としては、メイン取材に深みを与えるため、としているが、実際には、...
3月20日真・日本酒評論 <6> ナチュラル・サケは存在するのか<みむろ杉:木桶菩提酛 2021> それは数年前のこと。筆者とは旧知の仲でもある、アメリカ在住のナチュラル・ワインを専門とするワインライター(以降、Aさんと表記する)が、Facebook上に、「ナチュラル・サケが素晴らしい!」という旨の投稿をした。...
3月13日出会い <8> ナチュラル・ブルゴーニュのニュースターDomaine Dandelion, Hautes-Côtes de Beaune Rouge. 2018 ¥5,200 ブルゴーニュ、特にコート・ドール周辺のワインには、多くの人が「理想像」を抱いていると思います。 奥深く華やかなアロマ、ピュアな果実味と心地よいミネラル、...
3月6日再会 <8> 最高のご褒美ワインThe Sadie Family, Skerpioen 2012. 友人が引っ越したというので、新居の整理整頓を手伝いにった。 大きなワインセラー二台分のワインをコレクションしている友人なので、お手伝いのお礼はワインで、とちゃっかり事前リクエストをしておいた。...
2月26日出会い <7> 経験を超えるものAugalevada, Ollos de Roque. 2018 ¥3,900 卓越したワイン造りに、経験値は必要なのでしょうか。 普通に考えれば、答えはYESです。 かつて「猿酒」造り(葡萄を容器の中で潰して、放置するだけ)に挑戦して、大失敗した経験のある筆者にとって、ワ...