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出会い <94> 日本ワインの新たな方程式

The Rias Wine, Albarino 凪 2024. ¥3,200


日本における現在進行形のワイナリー設立ブームには、不安を覚える側面も多くあるが、希望の光も同時に多く見えている。


その最たる光とは、フランス系国際品種偏重からの脱却だ。


そもそも、ヨーロッパの中には、日本のワイン産地と気候条件がある程度近しい産地が、フランス以外にそれなりにある(むしろ、フランスの中にはあまり無い。)のだが、1980年代以降の日本ワインの発展は、実質的にフランス系品種に支配されてきた。


醸造用ブドウは、ちゃんと熟してこそ、真に意味性をもつ。


適していないテロワールで無理やり育てられ、結果としてしっかりと熟していない葡萄から造られた、密度が極端に低く薄いワインに、「日本らしさ」という言い訳を覆い被せるのは、実にナンセンスだと私は常々主張してきた。

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