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再会 <93> デキャンタージュは万能薬ではない

Mathilde et Yves Gangloff, Côte Rôtie La Serène Noire 2010.  

 

私は普段、無闇にデキャンタージュすることを、非推奨としている。

 

長い間瓶の中で強い還元的状態に置かれていたワインを、ウルトラデキャンターのような大きなデキャンタに移してしまうと、急激な酸化によって、ある種の過呼吸的なパニック状態に陥ることがある。

 

そのワインが秘めていたあらゆる繊細さが失われ、豊かな香りは消えさり、果実味は二次元的になる。

 

そのような最悪の結果を避けるために、デキャンタージュするかの判断は、極めて慎重に行うべきだと考えている。

 

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