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別色の未来 <南アフリカ特集:最終章>

南アフリカを訪れる前は、まだ疑問が残っていた。


瞬く間に成長してきた南アフリカは、すでにアメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチンといったニューワールド先進国と、肩を並べる存在になっているのか。その立ち位置に相応しいワイン産出国としての総合力をすでに得ているのか、と。


もちろん、サスティナビリティへの取り組みや、日本に輸入されている様々なワインの実力は知っていたが、現地の様子を自身の目で見て、造り手と直接会話し、葡萄畑を歩き回り、最もフラットな現地リリースのコンディションでテイスティングしない限り、私はその産地の実力を、外部の情報とワインだけを頼りに、盲目的に信じたりはしない。いや、そんなことができると真に思うほど、自身を過大評価してなどいないのだ。


私のようなものが言うのもなんだが、活字は平気で嘘をつく。


だからこそ、真実は必ず、自ら確かめる必要がある。


過去数年間、少なからず南アフリカのワインに、遠く離れた日本の地で心躍らされてきた身としては、ついに真実を見るであろうことに不安がなかったわけではない。


だが、幸いなことに、それは杞に終わった。


この旅を終えた時、私は確信に至っていた。


南アフリカは、すでに世界のトップリーグで堂々と上位争いをしている、と。


特にこれまで本特集記事で取り上げてきたピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、シュナン・ブラン、シラーに関しては、一片の疑いの余地もないほど、世界レベルの最高品質に到達しているワインが多々見受けられたし、細やかなテロワールの差異に基づいたスタイルの多様性にも驚かされた。


サスティナビリティに至っては、間違いなく世界のリーダーでもある。


それだけではない。


南アフリカはすでに、次のフェーズに突入している。


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