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サントリーニの今 <ギリシャ・サントリーニ特集:後編>
サントリーニ特集後編は、各生産者を取り上げながら、今の サントリーニの多様な姿 に迫ってみたい。生産者の数も限られる小さな島ではあるが、それぞれが 独自のスタイルと哲学 をもったワインを作っているのが、この島の魅力である。 先ずはサントリーニという産地を語る上で、特に重要な造り手を挙げよと言われたらまず名前の上がる二人、 ハリディモス・ハツィダキスとパリス・シガラス から始めよう。 サントリーニのぶどう畑は 細かく細分化されて所有 されており、全体で概ね 1,200の栽培農家 がいる。全ての農家は1911年に設立された唯一の協同組合であるサント・ワインズに加盟しており、長らくこのワイナリーが島を代表する生産者でもあった。 他のギリシャの産地と同様に、少しずつ状況が変わってきたのは近年になってからである。彼らのようなスター生産者の登場がその大きなきっかけとなったのは論をまたない。 ハリディモス・ハツィダキス (コンスタンティーナ・ハツィダキス) 観光客で混雑するサントリーニ空港でUberを捕まえて約20分、一面クルーラ仕立ての畑を過ぎ、ワイナリーに

別府 岳則
2023年10月28日


アシルティコと小さな島 <ギリシャ・サントリーニ特集:前編>
首都のアテネからプロペラ機で約40分。エーゲ海と点在する島々をしばらく眺めていると、あっというまに飛行機は サントリーニ への着陸準備を始める。小さなプロペラ機は強い風に左右にふらふらと揺さぶられながらなんとか着陸し、タラップを降りると6月だというのに真夏のような強い日差しと、先ほど飛行機を揺さぶった強風が出迎えてくれた。 世界の白ワインの中でも、特にその 特異性と品質の高さ で知られているのが、このサントリーニの アシルティコ である。どのボトルを飲んでも共通するのは、その 強靭なミネラリティ 、そして 高い酸とアルコール 。この産地が ワールドクラスの白ワイン産地 であることに、今さら異論を挟む余地はほとんどないだろう。 クルーラ という世界でも例のない特殊な栽培方法や、ほとんどが 自根の樹齢100年を軽く越すようなブドウ樹 が、今でも多く残されていることなども相まって、サントリーニはギリシャを代表する高品質ワインの産地として世界で知られることとなった。また、アシルティコは今ではエーゲ海の島々を飛び出し、ギリシャの大陸側でも広く栽培されるよう

別府 岳則
2023年10月13日


アルゼンチン テロワールと品種の探求(後編)
前編の最後にお見せしたこの写真から、後編を始めようと思う。 アルゼンチンの今の品種の多様性を端的に表しているこの写真だが、実はそれに留まらない。全てウコ・ヴァレーのワインだが、 品種名の下にはその生産地区の名前が書かれている ところに注目してほしい。 セミヨン(トゥプンガト)、シュナン・ブラン(ビスタ・フローレス)、ソーヴィニヨン・ブラン(トゥプンガト)、アルバリーニョ(サン・パブロ)、ベルデホ(サン・パブロ)、カベルネ・フラン(サン・パブロ)。 これが今のアルゼンチンを表す もう一つの多様性 、つまり テロワール である。 アルゼンチンのワインにテロワールを感じたことがあるだろうか? メンドーサはどこでも一緒だと思っていないか? ウコ・ヴァレーの名前を聞くことはあっても、その特徴とはなんだろうか? そして、アルゼンチンにグラン・クリュは存在するのだろうか? メンドーサ 前編でも説明したようにアルゼンチンは4つの産地に大別されるが、 最も重要な産地はクヨ だ。なぜか。 単純な理由である。 アルゼンチンのブドウ畑の95%がここにある のだ。 さらに

別府 岳則
2023年6月28日


アルゼンチン テロワールと品種の探求(前編)
ワインの世界における アルゼンチン の存在は、我々が思っている以上に大きい。 2021年 の国別のワイン生産量では 1,250万hLで7位 。オーストラリア(1,420万hL、5位)やチリ(1,340万hL、6位)とほぼ並んで 南半球最大の生産量を毎年争っている 。 1,060万hLで8位だった南アフリカも含め、これだけ生産量がある国なら、 そのワインも一般的には多様 だ。 例えばオーストラリアは、フルボディで甘いシラーズの画一的なイメージから、完全に脱却したと言っていいだろう。ヨーロッパがすっぽり入るだけの巨大な国土に散らばる、産地や品種の多様さは枚挙にいとまがない。 チリはいまだにスーパーマーケットの棚の大きな部分を占める、低価格なヴァラエタルワインの産地ではあるが、フンボルト海流とアンデスに挟まれた特殊な気候条件や、北のアタカマ、南のイタタやビオビオなどのテロワールへの理解も少しずつ進んできている。新しい品種なら、特にイタタやビオビオのパイスやサンソー、マスカットが注目だ。 南アフリカ?今更言うまでもなく、日本のマーケットで今最も注目されて

別府 岳則
2023年6月13日


SommeTimes’ Académie <45>(ワイン概論41:酒精強化ワイン ニューワールド)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、ニューワールド産酒精強化ワインについて学んでいきます。 酒精強化ワイン概論 – ニューワールド 伝統的に酒精強化ワインが造られてきたのは、 ヨーロッパだけではありません 。ニューワールドでも、素晴らしいクオリティの酒精強化ワインが造られています。多くはヨーロッパのものを模倣したものですが、それぞれの国や産地によってその姿形は大きく異なります。 酒精強化ワインは特に20世紀以前は高い人気を誇ったため、ニューワールドでも数多く生産されてきました。現代においては原産地呼称制度によって守られているため、ポートやシェリーなどは本来の産地以外でその名前を名乗ることができませんが、過去においては世界の各地でそのような名前がついたワインが生産されていたことも事実です。例えば、日本の「 赤玉ポートワイン 」は日本における最も有名な例でしょう。日本のワインシーンの黎明期を支えた甘口ワインですが、もちろんポートのような製

別府 岳則
2023年3月21日


SommeTimes’ Académie <44>(ワイン概論40:酒精強化ワイン その他ヨーロッパ)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、ポルト、マデイラ、シェリー、マルサラ以外のヨーロッパ産酒精強化ワインについて学んでいきます。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 SommeTimes Académie では、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 酒精強化ワイン概論 – その他のヨーロッパ 前回も触れましたが、ヨーロッパにおいて、多くの酒精強化ワインは地中海沿岸で造られています。ポルトガルとスペイン、イタリアについては既に代表的なものに触れてきました

別府 岳則
2023年3月8日


SommeTimes’ Académie <43>(ワイン概論39:マルサラ)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、マルサラについて学んでいきます。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 SommeTimes Académie では、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 酒精強化ワイン概論 – マルサラ シェリー、ポート、マデイラ といわゆる「 世界3大酒精強化ワイン 」について見てきましたが、ここからはそれ以外の酒精強化ワインについて触れていきたいと思います。 ヨーロッパにおいて、多くの酒精強化ワインは地中海沿岸で造られています。

別府 岳則
2023年2月23日


SommeTimes’ Académie <42>(ワイン概論38:マデイラ2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、マデイラについてさらに深く学んでいきます。 醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 SommeTimes Académie では、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 酒精強化ワイン概論 – マデイラ2 前回に続き、マデイラワインについて見ていきます。前回は製造編ともいえる内容でしたが、

別府 岳則
2023年2月3日


SommeTimes’ Académie <41>(ワイン概論37:マデイラ1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、マデイラについて学んでいきます。 醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 SommeTimes Académie では、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 酒精強化ワイン概論 – マデイラ1 世界3大酒精強化ワインの一つとして数えられるマデイラですが、実はポートやシェリーなどと比べると

別府 岳則
2023年1月19日


SommeTimes’ Académie <40>(ワイン概論36:ポート3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、ポートについてさらに深く学んでいきます。

別府 岳則
2023年1月6日


SommeTimes’ Académie <39>(ワイン概論35:ポート2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、ポートについてさらに深く学んでいきます。 醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 SommeTimes Académie では、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 酒精強化ワイン概論 – ポート ② 今回からは、ポートワインの スタイル を確認していきます。 ポートは画一的なキャラクタ

別府 岳則
2022年12月24日


SommeTimes’ Académie <38>(ワイン概論34:ポート1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、ポートについて学んでいきます。 醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 SommeTimes Académie では、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 酒精強化ワイン概論 – ポート ① 日本ではどちらかというとシェリーの方が酒精強化ワインとしては知られていると思いますが、実は...

別府 岳則
2022年12月9日


SommeTimes’ Académie <37>(ワイン概論33:シェリー3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、シェリーをより深堀りしていきます。

別府 岳則
2022年11月19日


SommeTimes’ Académie <35>(ワイン概論31:シェリー1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。今回は 、シェリーについて学んでいきます。 醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 SommeTimes Académie では、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 酒精強化ワイン概論 – シェリー 今回からは世界を代表する酒精強化ワインのひとつ、 シェリー を詳しく見ていきます。スペイン南部・

別府 岳則
2022年10月22日


SommeTimes’ Académie <34>(ワイン概論30:酒精強化ワイン概論)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回は、酒精強化ワインの基礎を学んでいきます。 醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまで...

別府 岳則
2022年10月12日


新時代のテロワール・アルゼンチン
アルゼンチンにテロワールはあるのか。 そりゃあるだろう。何をいっているんだといわれそうだ。テロワール=土地の個性、だと狭義に翻訳しても、それがない場所は地球上にどこにもない。良し悪しはあるとしても。 なんでそんな当たり前のことを聞くのかって?それはアレですよ、改めて考えてみ...

別府 岳則
2022年9月15日


オーストリアのグリーン・ハート シュタイヤーマルクを歩く <オーストリア特集:後編>
オーストリア南部の シュタイヤーマルク は、まだ「知られざる産地」と表現した方がいいだろうか。この産地の特徴は、「ナチュラル」「ミネラリー」そして「フルーティ」な、世界に類を見ないスタイルのソーヴィニヨン・ブランだ。5月に当産地協会のツアーに参加した内容をここではレポートしたい。 セップ・ムスター、アンドレアス・ツェッペ、ヴェルリッチ、シュトロマイヤー 。 シュタイヤーマルクは、一部で熱狂的なファンを持つ ナチュラルワインの生産者 たちが本拠としている産地だ。 しかし、ナチュラルワインの聖地だ、という理解で終わっていないか? シュタイヤーマルクとはそもそもどのような産地なのか 、考えてみたことはあるだろうか? オーストリアを代表する品種、 グリューナー・フェルトリーナーがほぼ存在しない産地 、シュタイヤーマルク。今回当地のワイン協会主催のツアーに参加し、その独自性と面白さに改めて驚かされることとなった。オーストリア編後半の本稿では、シュタイヤーマルクという産地の特徴に改めて目を向けてみたい。ナチュラルワインのイメージに覆い隠された、その特異性や多

別府 岳則
2022年7月27日


前進するオーストリアワイン <オーストリア特集:前編>
最良のオーストリアワインとは何か? という問いには、様々な答えがあるだろう。 とはいえ少なくとも、素晴らしいテロワールから生まれるワインだ、ということについてはどなたも同意いただけるのではないか。 ではオーストリアの優れたテロワールとはどこか? そこにはどのような特徴があるのだろうか? 今後、例えばハイリゲンシュタインの名前はさらに重要性を増すだろう。 オーストリアのほぼ全ての畑をデジタルデータにするという意欲的なプロジェクト が指し示す先は、更なるそれぞれの畑への理解と、優れたテロワールへの希求である。 VieVinum ウィーンで2年に一度開催される「 VieVinum 」は、 世界で最も美しいワインフェア ともいわれる。それは会場となる ホーフブルグ宮殿 の美しさによるものか、それとも出展者から供されるオーストリアワインによるものだろうか。 Covid-19のため前回はキャンセルとなり、4年ぶりの開催となった今年は、待ちに待った生産者と世界中から集まったプロフェッショナルの再開を喜ぶ空気が会場に溢れていた。 400社以上が出展する...

別府 岳則
2022年7月12日


オーストラリアワインの多様性と可能性
Australian Food & Beverage Showcase Japan ブラインド・テイスティング オーストラリアは広い。 国土面積では世界6位。ヨーロッパがほぼすっぽりと入ってしまう大きさ。 だからオーストラリアのワインは多様だ。...

別府 岳則
2021年12月7日


静的なエネルギーに満ちた野武士の如きチェコワイン
別府さんは、世界中の多種多様なワイン産地をカヴァーしつつも、オーストリア、ポルトガル、そして中央ヨーロッパ諸国に造詣が深く、日本のワインファンにとってはまだまだ謎めいたワイン産地の魅力を伝えるトップエキスパートです。今回は、チェコワインの魅力に迫ります。...

別府 岳則
2021年11月25日
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