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SommeTimes’ Académie <44>(ワイン概論40:酒精強化ワイン その他ヨーロッパ)

一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回は、ポルト、マデイラ、シェリー、マルサラ以外のヨーロッパ産酒精強化ワインについて学んでいきます。


試験後に忘れてしまった知識に意味はありません。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「記号」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「何を意味するのか」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「リアル」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。



酒精強化ワイン概論 ­– その他のヨーロッパ


前回も触れましたが、ヨーロッパにおいて、多くの酒精強化ワインは地中海沿岸で造られています。ポルトガルとスペイン、イタリアについては既に代表的なものに触れてきました。ここでは残る代表産地である、フランスとギリシャについて簡単にまとめます。



ギリシャ

ワイン造りの歴史が古く、多様な品種の残るギリシャですが、甘口ワインの重要な生産国でもあります。ただしここでは甘口も多様な造り方があり、例えば有名なサントリーニのヴィンサントなど、収穫した後のぶどうを天日で乾かしそれをプレスして造り酒精強化を行わないものや、マスカットなどを使い、遅摘みしたものから作られる甘口ワインもよく目にすることができます。


記事の続きは…

sommetimes.net を定期購読してお読みください。

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