SommeTimes’ Académie <35>(ワイン概論31:シェリー1)

一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回は、シェリーについて学んでいきます。


醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。

試験後に忘れてしまった知識に意味はありません。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「記号」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「何を意味するのか」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「リアル」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。



酒精強化ワイン概論 ­– シェリー


今回からは世界を代表する酒精強化ワインのひとつ、シェリーを詳しく見ていきます。スペイン南部・アンダルシア地方で造られるこのワインは、多様なスタイルがあるのが特徴。産膜酵母が作り出すフロールの影響や独特のソレラシステムで知られますが、大きな特徴の一つとして、酒精強化ワインの中では珍しく辛口のワインが主体である産地でもあります。酒精強化としてアルコール度数は比較的低く、ペアリングなども含め活躍の余地の大きいワインではないでしょうか。デイリーワインとしても一本持っておくと非常に重宝します。




テロワール


スペインの中でもとりわけ暑く乾燥したアンダルシア地方が、シェリーの元となるぶどうを産みます。主に、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ、サンルーカル・デ・バラメダ、エル・プレルト・デ・サンマタリアという3つの町を中心としたZona de Producciónと呼ばれる地域で栽培されていますが、たとえば地中海に近いサンルーカルと内陸に入ったところにあるヘレスを比較すると、より湿度が高くやや涼しいサンルーカル、特に乾燥して寒暖差の大きいヘレスといった特徴があります。これは造られるぶどうだけでなく、熟成される環境の違い、そして結果として味わいの違いへと直結します

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