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SommeTimes’ Académie <42>(ワイン概論38:マデイラ2)

一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回は、マデイラについてさらに深く学んでいきます。


醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。

試験後に忘れてしまった知識に意味はありません。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「記号」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「何を意味するのか」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「リアル」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。



酒精強化ワイン概論 ­– マデイラ2


前回に続き、マデイラワインについて見ていきます。前回は製造編ともいえる内容でしたが、今回は販売編。どのようなスタイルがあり、どのような強み/弱みがあるワインなのでしょうか。


マデイラは抜栓してもずっと状態が変わらない」と言われることがあります。実際はもちろん多少の変化があるのですが、ワインの中でも最も抜栓後の状態変化が少なく、非常に長い間、変わらず味わいを楽しむことができるのはマデイラワインの大きな特徴であり、強みでしょう。これは暖かい環境で強く酸化させながら熟成させるというマデイラ特有の造り方によるもので、既にワインは酸化しているため、抜栓してもそれ以上の酸化による変化がほとんど起こらないことに依ります。


これはシェリーやポートなど、他の酒精強化ワインにもないマデイラだけの大きな強みです。抜栓しても変化がないということは、グラスワインでの提供においてロスがないということを意味します。たとえばワインリストの作成においてマデイラを入れることで、基本的にデメリットなくグラスワインの種類を増やすことができるでしょう。


また、マデイラはポートと同様にどのスタイルにおいても多少の残糖があるワインですが、甘味が強く基本的に食前酒、または食後酒向けのポートに対し、マデイラは高い酸があり、甘さとバランスを取るため、広く食中酒としての可能性があります。アモンティリャードやオロロソのような酸化的熟成を経たシェリーとも似ており、ペアリングの可能性を広げてくれるでしょう。アルコールは20%弱とやや高めですが、炭酸やトニックウォーターとの相性もよく、特にカジュアルなものは割ることでアルコール度数を調整して提供するのもおすすめです。




マデイラのカテゴリー


マデイラには以下のようなカテゴリーがあります。


記事の続きは…

sommetimes.net を定期購読してお読みください。

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