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出会い <1> :無骨なブルネッロはステーキと
Ridolfi, Brunello di Montalcino Riserva “Mercatale” 2015 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 、通称ブルネッロ。イタリアンワインにありがちな、舌を噛みそうになる長い名前ですが、日本では全てのイタリアンワインの中でも五本の指(*)に入るくらいの知名度があると思います。しかし、レストランでも家庭の食卓でも、ブルネッロを見かける機会はかなり限られているのでは無いでしょうか?イタリアが誇る偉大なワインとして、その長い名前を丁寧に覚えてもらえているにも関わらず、あまり見かけないのは何故でしょうか? * 他は、ピエモンテ州の赤ワインである バローロとバルバレスコ 、トスカーナ州の赤ワインである キアンティ 、ヴェネト州のスパークリングワインである プロセッコ 。 キアンティに比べると小さい産地ですが、ものすごく小さいというわけでもありません。生産量もそこそこあります。ですので、どうやら 量が問題では無さそう です。

梁 世柱
2021年10月22日


スペインのスパークリングワイン事情
スペインでスパークリングワインといえば、すぐに「カバ Cava」と答えられるくらい、スペインワインの中ではかなり認知度が高いと思われます。 カバとは原産地呼称名で、シャンパーニュなどと同じ瓶内二次発酵で造られていながら安価なものが多く、日常的に飲むスパークリングワインとして...

SommeTimes特別寄稿
2021年10月21日


再会 <1> シャンパーニュ最上?のクリュ
Philipponnat, Clos des Goisses 2011

梁 世柱
2021年10月20日


ラベルに罪はあるのか
ワインのラベルは重要だ。 ブラインドテイスティングでも無い限り、一連のワイン体験の中で 最初 の「楽しむ」プロセスは ラベルを観る ことだ。 ラベルには、そのワインに関する様々な情報が詰めこまれている場合もあれば、文字による情報をほとんど含まないデザインの場合もある。 実は、そのどちらのパターンであっても、 ラベルデザインとワインのスタイルは、同じ方向を向いていることが圧倒的に多い 。経験を積めば、産地と品種が分かってさえいれば、そのワインのスタイル(品質では無い)に対して、ラベルデザインからかなり正確な予測を立てることすらできるようになる。 不思議と思えるかも知れないが、造り手の哲学が反映された(反映させないという形の反映のさせ方も含めて)ラベルに、農産物である葡萄が人の手によってワインへと転じていく過程における、 自然と人の多様な関係性が宿る のは、必然と言えるのではないだろうか。 そもそも、味わうという行為は、舌の味蕾がキャッチした刺激に加えて、触覚が感じとるテクスチャー、嗅覚が感知したアロマ、言語情報による知覚的影響、そして視覚が捉えるイ

梁 世柱
2021年10月12日


Rockford=粋なオージーワイン
このコラムでは、私が粋(Iki=生=活)と感じるワインを色々と紹介させていただきたいと思っております。 このワインは今注目のワインでも、頻繁に話題に出てくるようなワイナリーでもありません。しかし、多くのワイン有識者を虜にして離さないワインであり、それが意外と語られることがな...

SommeTimes特別寄稿
2021年10月8日


SommeTimes’ Académie <17>(ワイン概論13:赤ワイン醸造1)
本稿から4回に渡って、一般的な赤ワインの醸造フローを学んでいきます。なお、日本のワイン教育においては、醸造用語としてフランス語を用いるのが今日でも一般的ですが、SommeTimes’ Academieでは、すでに世界の共通語としてフランス語からの置き換えが進んでいる 英語にて表記します 。また、醸造の様々な工程に関しては、醸造家ごとに異なる意見が散見されます。本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’.

梁 世柱
2021年10月5日


ワインと味わいの不思議な関係
多くのワイン愛好家の方々が、特定の状況や場所で「 ワインをより美味しく感じた 」経験をおもちなのではないでしょうか。今回は、その謎めいた現象に迫ってみたいと思います。なお、本稿の内容は、 科学的見地に基づいた内容では基本的にありません 。あくまでも、実体験に基づく「 推測 」になります。一種の思考実験を覗くようなお気持ちで、お読みいただければ幸いです。 まずは、「美味しく感じた」という体験を、2つの大カテゴリーに分けてみます。 1. シチュエーション(状況)によって美味しく感じる。 2. ロケーション(場所)によって美味しく感じる。 の2種に分けることができるでしょう。 シチュエーション 1のシチュエーションに関しては、 「久々に飲むワイン」 「友人や家族、恋人と飲むワイン」 「仕事後に飲むワイン」 「ピクニックで飲むワイン」 などなど、様々な「ワインを美味しく感じる」シチュエーションが考えられます。

梁 世柱
2021年10月3日


久住高原に宿る山のテロワール
ある特定の果樹に、並々ならぬ興味と関心をもち続ける。 我々の行動は人々に奇妙に映っているのかもしれない。休日や暇な時間を見つけては、一般人が好むレジャースポットには目もくれず果樹を愛でる旅に出かけ、時には海を越え異国の地にまで赴くこともある。この果樹とはブドウの樹。一房のブ...

SommeTimes特別寄稿
2021年9月23日


SDGsが問う、世界最大産地の「造る責任」
中央スペインのラ・マンチャD.Oは、原産地呼称が認められている単独の産地としては世界最大の範囲(四国を少し小さくした程度の面積)に広がり、D.Oで認定された葡萄畑の面積は157,000haを超えるという、圧倒的なスケールを誇っている。...

梁 世柱
2021年9月18日


そうだ 日本ワイン飲もう
今年の夏に起こった、例年とは違う出来事といえば、東京オリンピックでしょうか。 去年と変わらず未だ新型コロナ禍から脱せずにいる現状を悲観していてもしょうがなく、色々な意見、考えがある中で開催された今回のオリンピックですが、連日日本のメダル獲得のニュースに感動し、励まされ救われ...

SommeTimes
2021年9月16日


ワインは農産物なのか
葡萄は、その生育年に起こる様々な苦難を乗り越えて実り、造り手たちによって多種多様なアプローチで醸造され、熟成され、ワインとして出荷される。 「ワインは農産物」 使い古された枕詞であるが、今でも本当にそうなのだろうか? 実は、世界中で生産されているワインの大部分(生産量ベース...

梁 世柱
2021年9月7日


テイスティングコメントの不完全さ
ワインをよく知っている人が、あまり知らない人に対してワインについて語る際、 専門用語を連呼 してしまうと、それらの言葉を知らない人にとっては、まるで 理解のできない呪文 のような謎の言葉を延々と繰り返される状態になり、多くの人は(せっかくの素晴らしいかもしれない情報が!)全く頭に入ってこないだろう。そこで役に立つのが、 テイスティングコメント だ。テイスティングコメントには、イチゴ、レモン、リンゴといったおそらく誰でも理解できるタイプのものもあれば、 麝香 (*1)のように、大多数の人にとっては 完全に意味不明 なものもある。テイスティングコメントを理解するのにも、 多少の訓練と勉強は必要 だが、基本的にはそれほど難しくはない。これまでワイン教育の現場に深く関わってきた経験上、多少努力すれば 99%の人は問題なく使いこなせるようになる と断言できる。その程度の難易度ということだ。上級者にとっても、初心者にとっても重要で大変便利なこの「 共通言語 」は、世界各国のあらゆるワイン教育機関で採用され、それぞれ微妙なヴァリエーションの違いはあれど、大筋で

梁 世柱
2021年9月3日


SommeTimes Académie <16>(ワイン概論12: 農法2)
本稿では、ワイン醸造を目的とした葡萄栽培において、目にする機会の多い農法に関して、学んでいく。なお、いくつかの農法に関しては、Advanced Académieにて、より詳細な内容に触れていく。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください 。 ビオロジック オーガニック農法とも呼ばれる。 化学合成農薬、化学肥料を使用せずに、土壌の力を引き出す有機農法 。しばしば誤解されるが、 ビオロジック=完全無農薬ではなく 、葡萄栽培

梁 世柱
2021年8月28日


SommeTimes Académie <15>(ワイン概論11: 農法1)
本稿では、ワイン醸造を目的とした葡萄栽培において、目にする機会の多い農法に関して、学んでいく。なお、いくつかの農法に関しては、Advanced Académieにて、より詳細な内容に触れていく。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください 。 慣行農法 「慣行」とは広く一般的に実施されている、習慣的に行われている、といった意味合いをもつ言葉であるが、農法に関して用いられた場合、「各地域において一般的な量の化学肥料と農薬を

梁 世柱
2021年8月17日


SommeTimes Académie <14>(ワイン概論10: ブドウの虫害と生理障害)
試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください 。

梁 世柱
2021年8月3日


SommeTimes Académie <13>(ワイン概論9: ブドウの病害)
試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください 。

梁 世柱
2021年7月30日


SommeTimes Académie <12>(ワイン概論8: ブドウ後編)
試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください 。

梁 世柱
2021年7月4日


SommeTimes Académie <11>(ワイン概論7: ブドウ中編)
試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください 。

梁 世柱
2021年6月30日


SommeTimes Académie <10>(ワイン概論6: ブドウ前編)
試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。そういった単語をただの「 記号 」として覚えることにも、意味はありません。その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。SommeTimes Académieでは、ワインプロフェッショナル、ワイン愛好家として「 リアル 」に必要な情報をしっかりと補足しながら進めていきます。試験に受かることだけが目的ではない方、試験合格後の自己研鑽を望む方に向けた内容となります。 SommeTimes’ Viewをしっかりと読み込みながら進めてください 。

梁 世柱
2021年6月16日
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