多くのワイン愛好家の方々が、特定の状況や場所で「ワインをより美味しく感じた」経験をおもちなのではないでしょうか。今回は、その謎めいた現象に迫ってみたいと思います。なお、本稿の内容は、科学的見地に基づいた内容では基本的にありません。あくまでも、実体験に基づく「推測」になります。一種の思考実験を覗くようなお気持ちで、お読みいただければ幸いです。
まずは、「美味しく感じた」という体験を、2つの大カテゴリーに分けてみます。
1. シチュエーション(状況)によって美味しく感じる。
2. ロケーション(場所)によって美味しく感じる。
の2種に分けることができるでしょう。
シチュエーション
1のシチュエーションに関しては、
「久々に飲むワイン」
「友人や家族、恋人と飲むワイン」
「仕事後に飲むワイン」
「ピクニックで飲むワイン」
などなど、様々な「ワインを美味しく感じる」シチュエーションが考えられます。