梁 世柱3月21日あん肝チャレンジ親族に痛風もちを二人抱えてる私も、いつ襲ってくるやも知れぬ恐怖に怯える日々を過ごしている。というのは完全な嘘で、全く気にしてなどいない。 ウニ、白子、あん肝。 特に冬から春にかけての日本の旬食材には、痛風の大敵と言われるものが多いが、どれもが大好物なのだから、どうしようもな...
梁 世柱3月17日出会い <56> 新たなるHouillonCorentin Houillon, Vieux Foug 2021. ワインの世界における「親族」というのは、実にややこしい話になりがちだ。 特にフランスの造り手にその傾向が強いと感じるが、親族のうちの誰かが突発的に素晴らしいワインを造り始めて名高い存在になった時、なぜか...
梁 世柱3月16日欠陥的特徴の経過観察 <1>ナチュラルと言える造りをしたワインでも、かなりクリーンな味わいのものが増えてきたのは、(少なくとも個人的には)大変歓迎できる傾向だ。 亜硫酸無添加でしか成し得ない、ギリギリの妖艶さ、清濁併せもった味わいの深淵さ、無制限の浸透力といった魅力は私自身も数多く体験してきたし、その...
梁 世柱3月16日Wine Memo <21>Quinta do Noval, Branco Reserva 2022. ポートが売れない。というのは、何も日本でだけ起こっていることではない。 酒精強化酒を含むあらゆる甘口ワインの売り上げは、世界的にずっと右肩下がりの状況が続いている。...
梁 世柱3月13日Advanced Académie <33> ブルゴーニュ・クリマ・ランキング コルトンの丘周辺ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。 本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村...
梁 世柱3月10日再会 <56> いちご味のイタリア地葡萄Ferdinando Principiano, Langhe Freisa 2022. ¥3,500 イタリアのマイナーな地品種を学ぶのは、この上なく楽しい。 フランス系国際品種や、イタリアの中でもより王道と言えるネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、アリアニコなどとは随分毛色の...
梁 世柱3月9日Not a Wine Pairing <4> マッコリとカキ刺しクラシック・ペアリングというものは、何もワインの専売特許という訳ではない。 特定の食と飲が同一文化の中で共存し続けた結果、一部の組み合わせが完璧なクラシックへと昇華する例は、世界各地に少なからず存在する。 ペアリングの新シリーズ「Not a Wine Pairing」では、...
梁 世柱3月7日マサイアソン <カリフォルニアをリードする現代的自然農家>まるで自然そのものの葡萄畑、という話は良く聞くが、そんなユートピアは本当にあるのだろうか。 私自身、数多くの「自然な」畑を訪ね歩いてきたが、エデンの園も、シャングリ=ラも、桃源郷も実在していないという現実だけを知った私が、今ここにいる。...
梁 世柱3月6日SommeTimes’ Académie <57>(フランス・ボルドー地方:Pomerol)一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回もボルドー地方について学んでいきます。 ボルドー地方に関する基礎的な情報は、無料のものが十分に存在していますので、本シリーズでは基本的に割愛...