都合の良い審美眼
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更新日:2 時間前
Prieuré Rochと、沈黙するクラシックワイン愛好家
プリューレ・ロックは、私にとって敬愛すべき造り手である。
そして、私が長年、プリューレ・ロックを取り巻く歓喜に抱いてきた違和感は、ワイン好きの社交における小さな禁忌でもある。
テロワールの声を的確に捉えるそのワインには、自然派という便利な分類には収まりきらない精度がある。
野性はあるが、粗暴ではない。
揺らぎはあるが、無秩序ではない。
そこには思想の押し売りではなく、経験によって支えられた自由がある。
だから、ここで問いたいのはプリューレ・ロックの品質ではない。
このワインは、十分過ぎるほど美しい。
問題は、その美しさを前にした飲み手の態度である。

