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トリッパのトマト煮込みにベストのサンジョヴェーゼとは?
イタリアを、そしてトスカーナ州を代表する郷土料理の一つである Trippa alla Fiorentina (トリッパのトマト煮込み フィレンツェ風)は、ホルモンやモツを食べる習慣がある日本人にとって、随分と馴染みやすいものかもしれない。 トリッパは、表面に開いた多数の大きな穴から日本語では「ハチノス」とも呼ばれる、牛の第二胃袋。 トリッパを、ソフリットと呼ばれるイタリア料理の香味ベース(オリーヴオイル、玉ねぎ、ニンニクをベースに多種多様な追加香味)、トマト、ハーブと共に煮込んだ非常にシンプルな料理だけに、素材の質と調理の巧みさが最終的な味わいに大きな影響を及ぼす。 トスカーナ州においては、Trippa alla Fiorentinaを食べれば、そのお店の実力が測れる、とすら言えるだろう。 そんなTrippa alla Fiorentinaに合わせられるローカルワインと言えば、当然の如く、サンジョヴェーゼである。

梁 世柱
3月1日


SommeTimes’ Académie <81>(フランス・南西地方:Cahors)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・南西地方 について学んでいきます。 魅力的な地品種がありながらも、どこかマイナーなイメージも拭えない南西地方ですが、昔から名ワインとされてきた産地が複数あります。 力強い赤ワインを中心に、白ワインや甘口ワインが優れた産地などもあり、その多様性も大きな魅力と言えるでしょう。 価格的にも、比較的カジュアル帯のワインが多く、デイリー消費でも活躍の機会が多くあることでしょう。 南西地方第1回は、黒ワインという愛称でも知られるマルベックの銘醸地 「Cahors」 を学んでいきます。

梁 世柱
2月28日


SommeTimes’ Académie <80>(フランス・プロヴァンス地方:Bellet)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・プロヴァンス地方 について学んでいきます。 フランスで最も早くからワイン生産が始まった地方の一つでもあり、豊かな歴史と魅力的な地品種、そして数々のクラシックなワインから根強い人気を誇る銘醸地がプロヴァンス地方。 ロゼワインを中心に、近年は大きな躍進をみせたこともあり、経済的にも安定し、さらなる品質向上の土台がしっかりと整いつつあります。 価格的にも、比較的カジュアル帯のワインが多く、プロヴァンス地方を良く知れば、デイリー消費でも活躍の機会が多くあることでしょう。 また、海辺のテロワールという、フランスワインでは貴重な個性をしっかりと宿したワインも多く、ペアリングでも大変有用なワインがあります。 プロヴァンス地方第5回は、極小規模ながら優れたワインを産出する 「Bellet」 を学んでいきます。

梁 世柱
2月20日


苦味と渋味、ローカルペアリングの極致
毎年2月の恒例となった、 イタリア・トスカーナ訪問に来ている。 今回はプラスアルファの時間を、他州での取材活動には当てず、あえて キアンティ・クラシコ へと向かった。 クラシコというワインの研究は毎年深度を増しながら取り組んできたが、どうしても行ってみたかった場所があったのだ。 初日の訪問先は Greve 。

梁 世柱
2月12日


Wine Memo <32>
Hermann J. Wiemer, Cabernet Franc 2018. NYでのソムリエ修行時代、とにかくギリギリの生活をなんとか乗り切っていた私は、アメリカという大ワイン産出国に住んでいたにも関わらず、産地訪問をすることがほとんどできなかった。 今思えば、実にもったいないことをしていたと思うが、そもそも東海岸のNYからカリフォルニア州へと飛ぶのにも相当お金がかかるし、車も運転できず、無名のソムリエだった私には、ワイナリーに迎えに来てもらうなどという発想もなかった。 そんな中で、私にとって 人生で初めてのワイナリー訪問 となった場所は、今回Wine Memoで紹介するNY州フィンガーレイクの Hermann J. Wiemer だった。

梁 世柱
2月7日


SommeTimes’ Académie <79>(フランス・プロヴァンス地方:Cassis)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・プロヴァンス地方 について学んでいきます。 フランスで最も早くからワイン生産が始まった地方の一つでもあり、豊かな歴史と魅力的な地品種、そして数々のクラシックなワインから根強い人気を誇る銘醸地がプロヴァンス地方。 ロゼワインを中心に、近年は大きな躍進をみせたこともあり、経済的にも安定し、さらなる品質向上の土台がしっかりと整いつつあります。 価格的にも、比較的カジュアル帯のワインが多く、プロヴァンス地方を良く知れば、デイリー消費でも活躍の機会が多くあることでしょう。 また、海辺のテロワールという、フランスワインでは貴重な個性をしっかりと宿したワインも多く、ペアリングでも大変有用なワインがあります。 プロヴァンス地方第4回は、プロヴァンス地方の歴史深いAOCである、 「Cassis」 を学んでいきます。

梁 世柱
2月5日


再会 <76> メルローの掘り出しもの
Castellina, Daino Bianco 2019. ¥5,000

梁 世柱
2月3日


奥深き紅茶ペアリングの世界 Part.2
Part.1で解説したように、 ティーペアリングの魅力は、ワインペアリングとは大きく異なる作用にある 。 例えば、生魚との相性において、ワインが日本酒を超えることが極めて難しいように、ティーペアリングにも 「不可侵」と呼べるような領域が存在 しているのだ。 その上で、 ワイン側の土俵にティーペアリングが入り込んだ時 、どのような 面白さ が生まれるのか、今回はまた視点を変えて検証してみよう。 お題としたのは、 「湘南みやじ豚 和風ロースト」 。 非常に滑らかなテクスチャーの脂身は甘味が強く、身もしっとりと柔らかい。タレは、醤油ベースの甘塩っぱい味わいだ。 どうしても 長い 咀嚼 時間 を必要とする肉料理は、 アルコール分と強いタンニンで持続性を増強 できるワインの方が、圧倒的に合わせやすい。

梁 世柱
1月31日


SommeTimes’ Académie <78>(フランス・プロヴァンス地方:Côtes de Provence)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・プロヴァンス地方 について学んでいきます。 フランスで最も早くからワイン生産が始まった地方の一つでもあり、豊かな歴史と魅力的な地品種、そして数々のクラシックなワインから根強い人気を誇る銘醸地がプロヴァンス地方。 ロゼワインを中心に、近年は大きな躍進をみせたこともあり、経済的にも安定し、さらなる品質向上の土台がしっかりと整いつつあります。 価格的にも、比較的カジュアル帯のワインが多く、プロヴァンス地方を良く知れば、デイリー消費でも活躍の機会が多くあることでしょう。 また、海辺のテロワールという、フランスワインでは貴重な個性をしっかりと宿したワインも多く、ペアリングでも大変有用なワインがあります。 プロヴァンス地方第3回は、プロヴァンス地方最大のAOCであり、世界最大のロゼワイン産地でもある 「Côtes de Provence」 を学んでいきます。

梁 世柱
1月29日


出会い <75> ハイコスパピノを求めて
Mound Edward, Ted Pinot Noir 2022. ¥4,350 世界的なワイン価格の高騰が止まらない中、我々の日常生活から最も遠いところへ行ってしまった品種は、おそらく ピノ・ノワール だろうか。 その原因は、兎にも角にも ブルゴーニュ にある、と考える人がほとんどだと思うが、それは 半分正解 と言ったところ。 確かに、ブルゴーニュが(特にコート・ド・ニュイ赤)なかなか天井が見えない高騰を続けているため、その価格に世界各地のピノ・ノワールが引っ張られている側面はある。 しかし、そもそも ピノ・ノワールという葡萄の性質 を理解してみると、 別の理由 も見えてくるのだ。

梁 世柱
1月27日


奥深き紅茶ペアリングの世界 Part.1
先日、 紅茶と日本料理をペアリングする会 、というものに参加してきた。 ペアリングを探究するものとして、非常に強い興味をもって参加したのだが、 収穫は予想と期待を遥かに超えるもの であった。 まず先に、ワインペアリングとティーペアリングそれぞれの利点不利点を整理しておこう。 ワインは、その味わいを構成する要素が非常に複雑であることから、ペアリングの際には 料理と多数の接点を作ることができる ため、必然的にペアリングもより 複雑 なものとなる。

梁 世柱
1月25日


SommeTimes’ Académie <77>(フランス・プロヴァンス地方:Palette)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・プロヴァンス地方 について学んでいきます。 フランスで最も早くからワイン生産が始まった地方の一つでもあり、豊かな歴史と魅力的な地品種、そして数々のクラシックなワインから根強い人気を誇る銘醸地がプロヴァンス地方。 ロゼワインを中心に、近年は大きな躍進をみせたこともあり、経済的にも安定し、さらなる品質向上の土台がしっかりと整いつつあります。 価格的にも、比較的カジュアル帯のワインが多く、プロヴァンス地方を良く知れば、デイリー消費でも活躍の機会が多くあることでしょう。 また、海辺のテロワールという、フランスワインでは貴重な個性をしっかりと宿したワインも多く、ペアリングでも大変有用なワインがあります。 プロヴァンス地方第2回は、プロヴァンス地方の中でも、特異性が極めて高い 「Palette」 を学んでいきます。

梁 世柱
1月22日


再会 <75> バックヴィンテージ定点観察の楽しさ
Sato Wines, Pinot Noir “Northburn” 2017. 同じワインを、新しいヴィンテージが出るたびにテイスティングすることは、ワインを深く理解していく上で、非常に大切だ。 ヴィンテージごとに全く異なる気象条件と、それらが最終的なワインに及ぼす影響を理解するという目的は当然だが、造り手の変化や進化に加え、「本質的に変わらない」テロワールを知る上でも、定点観測は大切になる。 しかし、 同じボトルを年月を跨いでテイスティング をする、という別の定点観測は、なかなか環境は整わないと難しい。 そもそも、「それをやり出したらキリがない」というのもあるが、コンディションを保つためのセラーリングも、それに必要なスペースも、用意するのは簡単ではない。

梁 世柱
1月20日


ワインを理解するテイスティング術 <3> 色調 Part.2
テイスティング術シリーズの第三回は、「色調」についてさらに学んでいきます。 今回学んでいくのは、色調を含む「外観」に関する、より詳細な部分です。 まずは、 粘性 について。 グラスに注がれたワインを スワリング (グラスを回転させる)した後、グラスの内壁を流れ落ちてくる様子を見て、粘性の強さを観察します。 粘性が強い場合、二つの可能性 が考えられます。 一つは アルコール濃度が高い可能性 、そしてもう一つは エキス分(主に糖分)が高い可能性 です。

梁 世柱
1月17日


SommeTimes’ Académie <76>(フランス・プロヴァンス地方:Bandol)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・プロヴァンス地方 について学んでいきます。 フランスで最も早くからワイン生産が始まった地方の一つでもあり、豊かな歴史と魅力的な地品種、そして数々のクラシックなワインから根強い人気を誇る銘醸地がプロヴァンス地方。 ロゼワインを中心に、近年は大きな躍進をみせたこともあり、経済的にも安定し、さらなる品質向上の土台がしっかりと整いつつあります。 価格的にも、比較的カジュアル帯のワインが多く、プロヴァンス地方を良く知れば、デイリー消費でも活躍の機会が多くあることでしょう。 また、海辺のテロワールという、フランスワインでは貴重な個性をしっかりと宿したワインも多く、ペアリングでも大変有用なワインがあります。 プロヴァンス地方第1回は、 「Bandol」 を学んでいきます。 Bandol 重要主要品種 白:Clairette (50~95%) ロゼ:Mourvèdre(20~95%)

梁 世柱
1月15日


SommeTimes’ Académie <75>(フランス・南ローヌ地方:Tavel)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・南ローヌ地方 について学んでいきます。 フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、かねてから評価の高かったローヌ地方のワインも、一部のワインは非現実的な価格となりつつあります。 ローヌ地方は、黒葡萄のシラー、白葡萄のヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを主体とした北ローヌ地方、黒葡萄のグルナッシュ、ムールヴェドルを主体とした南ローヌ地方に分かれます。 ローヌ地方全体で見ると、北ローヌ地方の生産量は僅か5%程度です。 気候、テロワール、栽培品種、生産量など、様々な面において両産地は大きく異なりますので、混同しないように、各々の特徴をしっかりと把握しておきましょう。 南ローヌ地方第5回は、 「Tavel」 を学んでいきます。

梁 世柱
2024年12月24日


出会い <74> 新世代ナチュラルボルドーの楽しさ
Marius Bielle, Pigalle 2021. ¥4,600 ボルドー といえば、 クラシックワインの殿堂 。 それは基本的に正しい見解だ。 左岸と右岸にそれぞれ存在する様々な 公式格付けシステム は、まさにその象徴であるし、大衆の多くは、確かにボルドーに 「格式」 を求めている。 それでもなお、多様性が広がる時代のうねりは止められない。

梁 世柱
2024年12月23日


Wine Memo <31>
Inglenook, Edizione Pennino Zinfandel 2019. ¥9,900 ジンファンデル はなかなか興味深い葡萄だ。 長らく 南イタリア・プーリア州のプリミティーヴォ種 と同品種という紹介が主流だったが、DNA解析によって、その源流が クロアチアのマイナー品種 である ツーリエンナーク・カーステラーンスキー (もしくは トリビドラーグ )にあると判明してからは、説明文に少々変化が起きた。 少々煩わしい。 ツーリエンナーク・カーステラーンスキーと言われても、名前も覚えにくく、味わいの想像もつかない。

梁 世柱
2024年12月21日
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