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SommeTimes’ Académie <106>(イタリア・トスカーナ州: Part.7)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回はイタリア・トスカーナ州について学んでいきます。 イタリアを代表する銘醸地の一つであるトスカーナ州は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。 また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。 トスカーナ州編第7回では、トスカーナ州唯一の白ワインでD.O.C.G.を獲得した、 Vernaccia di San Gimignano D.O.C.G. に関して学んで行きます。 Vernaccia di San Gimignano D.O.C.G. 世界遺産の古都 サン・ジミニャーノ で造られる白ワインは、中世にはすでに、イタリアで最も古く高貴なワインの一つと称されていました。 主要品種である ヴェルナッチャ...

梁 世柱
9月4日


再会 <89> 正規価格なら、世界最高レベル
Terre de Ciel, Raisin Chardonnay 2024. ¥3,400 市場原理とは、ワインの世界においてなんとも憎らしいものだ。 特定のワインに人気が集中し、需要とバランスの供給が崩れ始めると、入手困難→抽選販売(もしくはかなり重い抱き合わせ販売)→二次市場での価格高騰、というお決まりのパターンを辿る。 しかし、こういう現象が起こった際に、私は造り手が蔵出し価格を上げること自体は、手放しで大歓迎している。 二次市場価格が高騰してしまうほどの人気を得るということは、並大抵の努力で実現できることではない。

梁 世柱
9月3日


ワインを理解するテイスティング術 <8> アロマ Part.4
テイスティング術シリーズの第8回は、「アロマ」についての基礎を学んでいきます。 前回に続き、今回も白ワインのアロマについて学んでいきます。 白ワインには、赤ワインほど顕著ではありませんが、スパイス香に分類される香りが生じることがあります。 今回は、白ワインにおける スパイス香 に加え、 その他特殊な芳香 に関しても学んでいきましょう。 スパイス香 スパイス香として分類されることが多いアロマは、以下の通りです。 一部のスパイス香は樽香でもあります。 ・シナモン(樽香の場合も) ・丁子(樽香の場合も) ・白コショウ ・ヴァニラ(樽香) ・コリアンダーシード ・生姜

梁 世柱
9月2日


SommeTimes’ Académie <105>(イタリア・トスカーナ州: Part.6)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・トスカーナ州 について学んでいきます。 イタリアを代表する銘醸地の一つである トスカーナ州 は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。 また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。 トスカーナ州編第6回では、トスカーナ州の隠れた銘醸ワインの一つであり、豊かな歴史でも知られている Carmignano D.O.C.G. に関して学んで行きます。

梁 世柱
8月29日


出会い <88> 食用ブドウのデザートワイン
ひるぜんワイン, 岡山 ピオーネ 2023. ¥2,300 飲食店に行く醍醐味の一つは、 「発見」 にあると私は思う。 料理そのものが美味しいか、自分の好みに合うかどうか、という発見ももちろんだが、ワイン人としては、飲み物面での発見に、心踊らされるのは当然のことだろう。 特に、普段の私なら選ばないようなものや、そもそもレーダーにすらかかっていなかったものと出会うと、その飲食店での体験は、深く記憶に刻まれることとなる。

梁 世柱
8月27日


クラフトビールと地ビールの違い
クラフトビール が世界的なブームとなって以降、日本国内も含めて小規模ブリュワリーの数は激増した。 私自身も、このジャンルのビールはとにかく好きで、様々なものを日常的に試しているのだが、ふと冷静になって 疑問を抱く ことも多い。 クラフトビールで採用されることが多いIPA、セッション、セゾンといったスタイルは、世界中で異常とも思えるほどのヴァリエーションが誕生しているにもかかわらず、結局のところ、(総合的な品質の差はあれど) 似たような味わいが実に多い 。

梁 世柱
8月26日


ポルチーニは最強のペアリング食材
世界三大キノコをご存知だろうか? トリュフ、マツタケ、そしてポルチーニだ。 量を誤れば、料理に対して完全に支配的となってしまうほどの芳醇な香りが特徴的なトリュフ。 繊細さと大胆さが共存する、日本的美の象徴であるマツタケ。 そして、 キノコの王様 と讃えられ、ヨーロッパ諸国で広く親しまれている ポルチーニ は、ナッツを思わせる奥深い香味と、絶妙な食感がたまらない。

梁 世柱
8月24日


SommeTimes’ Académie <104>(イタリア・トスカーナ州: Part.5)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・トスカーナ州 について学んでいきます。 イタリアを代表する銘醸地の一つである トスカーナ州 は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。 また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。 トスカーナ州編第5回では、トスカーナ州の中でも最も広大な範囲に広がっている Chianti D.O.C.G. に連なる産地群に関して学んでいきます。 Chianti D.O.C.G. 広大なChianti D.O.C.G.(以降、 大キアンティ と表記)は、現在はChianti Classico D.O.C.G.となっているオリジナルエリアの名声にあやかる形で、 1932年以降から急速に拡大 していきました。 世界中

梁 世柱
8月20日


SommeTimes’ Académie <103>(イタリア・トスカーナ州: Part.4)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Acad é mie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・トスカーナ州 について学んでいきます。 イタリアを代表する銘醸地の一つである トスカーナ州 は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。 また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。 トスカーナ州編第4回では、トスカーナ州の中でも三大サンジョヴェーゼ銘醸地の一つとされる、 Vino Nobile di Montepulciano D.O.C.G. に関して学んで行きます。

梁 世柱
8月8日


ワインを理解するテイスティング術 <7> アロマ Part.3
テイスティング術シリーズの第7回は、「アロマ」についての基礎を学んでいきます。 前回に続き、今回も白ワインのアロマについて学んでいきます。 白ワインでも、 樽発酵 か 樽熟成 、もしくはその 両方 のプロセスを経た場合、樽の影響から特殊なアロマが生じます。 今回は、白ワインにおける 樽香 に関して学んでいきましょう。 樽香として分類されることが多いアロマは、以下の通りです。 ・ヴァニラ ・ココナッツ ・フレッシュ・アーモンド ・ヘーゼルナッツ ・シナモン ・燻香 ・トースト ・樹脂

梁 世柱
8月5日


いかめし&ワイン
ピザがイタリア中で食されているように、日本にも、すでに全国区の人気となり、どこの郷土料理かよく分からなくなっているようなものがある。 いかめし、もその一つだろう。 いかめしは、元々は本州から見た北海道の入り口である渡島地方の郷土料理なのだが、駅弁としての爆発的な認知度の上昇をきっかけに、日本全国の飲食店でも供されるようになった。 スルメイカの内臓を取り除き、ゲソを外し、空洞となった胴身に、うるち米ともち米を混ぜて詰め込み、醤油、みりん、酒、砂糖の合わせ調味料と出汁で煮込んだ料理が「いかめし」なのだが、歴史は意外と浅く、第二次世界大戦中の米不足を解消するために考案されたものだ。

梁 世柱
8月3日


SommeTimes’ Académie <102>(イタリア・トスカーナ州: Part.3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Acad é mie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回はイタリア・トスカーナ州について学んでいきます。 イタリアを代表する銘醸地の一つであるトスカーナ州は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。 また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。 トスカーナ州編第3回では、トスカーナ州の中でも三大サンジョヴェーゼ銘醸地の一つとされる、 Brunello di Montalcino D.O.C.G. に関して学んで行きます。

梁 世柱
8月1日


無知を騙す分かりやすさの罪
※注:日本の政治に絡んだ言及がありますが、本題はそちらではありませんので、あらかじめご理解いただけますと幸いです。 参政党なる政党には、さしたる興味をもっていなかったのだが、先日の参院選の結果を見て、少し調べてみることにした。

梁 世柱
7月29日


SommeTimes’ Académie <101>(イタリア・トスカーナ州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・トスカーナ州 について学んでいきます。 イタリアを代表する銘醸地の一つである トスカーナ州 は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。 また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。 トスカーナ州編第2回では、トスカーナ州の中でも三大サンジョヴェーゼ銘醸地の一つとされる、 Chianti Classico D.O.C.G. に関して学んで行きます。 Chianti Classico D.O.C.G. Part.1で大キアンティ・ゾーンとしたように、Chianti D.O.C.G. (及び特定地域名付き)を名乗れるエリアは広大に広がっていますが、 Chianti Classicoを名乗ることができる

梁 世柱
7月23日


出会い <86> 圧巻のグリニョリーニョ
Gaudio, Grignolino del Monferrato Casalese 2022. 有名産地のマイナー品種 はなかなか難しい。そこに、「よほどの理由」がなければ、なかなか手が伸びないからだ。 品質、味わい、個性の全てにおいて、その壁を突破するのは決して容易ではなく、多くのマイナー品種ワインが 「珍品」 の類のままである。 それが、 ネッビオーロ という王者を有するイタリアの ピエモンテ州 なら尚更のことだろう。

梁 世柱
7月22日


カブト煮とのペアリングを制する
割烹的な日本料理の中でも、 カブト煮 は大好物の一つだ。 切り身としては使えない部分を、簡単にほぐれるまで柔らかく煮込んで、余すことなく食べ尽くす。 ゼラチン質が入り混じる小さな小さな身の美味さもさることながら、 食材への、命をいただくことへの深いリスペクト を感じる、素晴らしい料理だと心から思う。 さて、そんなカブト煮は、 醤油ベースの甘辛ダレと生姜 で煮込むのが定番レシピ。

梁 世柱
7月20日


リスキー過ぎる生ワイン
ジャーナリストとして、深く首を傾げるワインと出会った時、そのことに言及すべきかどうかは、実に悩ましい問題だ。 失敗は誰にでもある。 どれだけ熟達した造り手でも、人間である以上は、時に間違った選択をしてしまうことも、当然あるのだ。 そう思っているからこそ、私は基本的には、静観という立場を取るようにしているのだが、事態の重さ次第では、やはり書くべきではないか、と思い立つこともある。 今回は、そのケースに該当すると思っていただきたい。

梁 世柱
7月19日


SommeTimes’ Académie <100>(イタリア・トスカーナ州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・トスカーナ州 について学んでいきます。 イタリアを代表する銘醸地の一つである トスカーナ州 は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。 また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。 トスカーナ州編第1回では、トスカーナ州の全体像を把握していきます。 3つの大ゾーン トスカーナ州には、3つの大ゾーンがあります。まず、中心部大きくカヴァーしているのが、サンジョヴェーゼが主体となる銘醸地の全てを含む、 大キアンティ・ゾーン です。そして、国際品種が主力となるティレニア海沿いの ボルゲリ・ゾーン 、同じくティレニア海に面しながらも地品種が主体の マレンマ・ゾーン です。

梁 世柱
7月15日


再会 <86> 紙パックワインの躍進
Giovannini Giorgio, Trebbiano IGT Rubicone. ¥4,900(3ℓ) 四角い 紙パック に収められたワイン。 それは、瓶に入った牛乳よりも、紙パックに入った牛乳が安っぽく見えてしまうことなどとは比べ物にならないほど強烈に、中に入ったワインのイメージを悪くしてしまうのだろうか。 重厚な瓶、見目麗しいラベル、目の詰まった天然コルク、そして抜栓という儀式。 視覚から得られる情報には、大多数の人が印象を操作されてしまう。 そういうものだ。いや、そういうものだと思われていた。

梁 世柱
7月14日


SommeTimes’ Académie <99>(フランス・シャンパーニュ地方: Part.5)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・シャンパーニュ地方 について学んでいきます。 シャンパーニュ地方は、フランスを代表するだけでなく、世界的に最も優れたスパークリングワインの産地とみなされています。 近年は、他国他産地で同じトラディショナル製法で造られたスパークリングワインの、大幅な品質向上も見受けられますが、その平均的品質の高さと、最高品質級の数量において、シャンパーニュの聖域は未だ揺らいでいません。 シャンパーニュ地方第5回は、シャンパーニュのカテゴリーについて学んでいく後編となります。 Types of Champagne シャンパーニュには、ヴィンテージ、葡萄品種、ドサージュ量に基づいた3種類の基本カテゴリーに加えて、一部特殊なカテゴリーも存在しており、それぞれが複雑に絡み合うことが多くあります。 一つ一つ丁寧に見ていきましょう。 ドサージュ量基準 ドサージュは最終的な甘さを調整するため

梁 世柱
7月10日
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