SommeTimes’ Académie <99>(フランス・シャンパーニュ地方: Part.5)
- 梁 世柱

- 7月10日
- 読了時間: 4分
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はフランス・シャンパーニュ地方について学んでいきます。
シャンパーニュ地方は、フランスを代表するだけでなく、世界的に最も優れたスパークリングワインの産地とみなされています。
近年は、他国他産地で同じトラディショナル製法で造られたスパークリングワインの、大幅な品質向上も見受けられますが、その平均的品質の高さと、最高品質級の数量において、シャンパーニュの聖域は未だ揺らいでいません。
シャンパーニュ地方第5回は、シャンパーニュのカテゴリーについて学んでいく後編となります。

Types of Champagne
シャンパーニュには、ヴィンテージ、葡萄品種、ドサージュ量に基づいた3種類の基本カテゴリーに加えて、一部特殊なカテゴリーも存在しており、それぞれが複雑に絡み合うことが多くあります。
一つ一つ丁寧に見ていきましょう。
ドサージュ量基準
ドサージュは最終的な甘さを調整するためだけの工程と誤解されがちですが、実際にはより甘く仕上げるのではなく、「バランスの調整」に重きをおく領域と、単純な「甘さの調整」に重きをおく領域にはっきりと分かれています。
