SommeTimes’ Académie <104>(イタリア・トスカーナ州: Part.5)
- 梁 世柱
- 8月20日
- 読了時間: 3分
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回はイタリア・トスカーナ州について学んでいきます。
イタリアを代表する銘醸地の一つであるトスカーナ州は、イタリアで最も偉大な黒葡萄の一つであるサンジョヴェーゼを主力にしつつ、国際品種やその他の地品種でも多大なる成功を収めてきました。
また、オーガニック/サスティナブルへの取り組みも、イタリアで先陣を切っており、イタリアワイン産業のリーダーとして、力強く歩んでいます。
トスカーナ州編第5回では、トスカーナ州の中でも最も広大な範囲に広がっているChianti D.O.C.G.に連なる産地群に関して学んでいきます。

Chianti D.O.C.G.
広大なChianti D.O.C.G.(以降、大キアンティと表記)は、現在はChianti Classico D.O.C.G.となっているオリジナルエリアの名声にあやかる形で、1932年以降から急速に拡大していきました。世界中にキアンティの名を広めたという意味では、大キアンティは見過ごせない役割を果たしてきましたが、同時に超大量生産型の凡庸なワインというイメージもまた根深く植え付けるという結果にも繋がりました。
Chianti Classicoの継続的な努力によって、Classicoに限ればかつての栄光を、品質に対する正当な評価という意味においても取り戻しつつありますが、大キアンティはカジュアルワインというレッテルを貼られたままになっています。