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Advanced Académie <37> ブルゴーニュ・クリマ・ランキング Pommard
ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、 Advanced Académie の本シリーズ。 ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。 本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。 SS:最上位の特級畑クラス S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当) A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当) B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当) C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) 一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。 第9回は Pommard をテーマと致します。 完全に赤ワインを専門としたアペラシオンでもあり、その豊かな色調、逞

梁 世柱
2024年6月19日


出会い <62> ティピシテを超えたブルゴーニュの偉大さ
Pierre-Henri Rougeot, Saint-Romain 2020. ¥9,300 気候変動、温暖化によって、 伝統産地のワインが様変わりしつつある ことは、SommeTimesでも度々取り上げてきた。いや、問題視してきた、と言って良いだろう。 単純な味わいの変化 、という意味であれば、 時代の嗜好 によって、(特に1980年代以降は)これまでも 10年単位で変化し続けてきた ので、いまさら騒ぐようなことでもないのだが、 今起こっている変化は人為的なものではなく、自然環境自体の変化がもたらしたもの 、という点に大きな懸念がある。 つまり、 テロワール とダイレクトに繋がった ティピシテ (簡単に説明すると、 「らしさ」 となる。)が変わってしまっているということだ。 ワイン趣味が深まるほど、我々の多くはワインに「らしさ」を求めるものだ。 それが伝統産地の、比較的クラシックな表現のワインであれば尚更のこと。

梁 世柱
2024年6月17日


Karakterre 13
オーストリアの首都ウィーンにて、2年に一度開催される大展示会 VieVinum に参加する前日、ウィーンから車で1時間ほどの アイゼンシュタット まで足を運び、 Karakterre という別の展示会に参加した。 日本での知名度はほとんど無いが、 Karakterreは中央〜東ヨーロッパの国々 、そして オーガニック、ビオディナミ、ナチュラル というカテゴリーに属するワイナリーにフォーカスした 極めてユニークな展示会 として知られている。 2011年にスタートしたKarakterreは、アイゼンシュタットで開催され続けてきたが、2022年にはNew Yorkへと初上陸し、伝統あるロックフェラーセンターにて開催された。 第13度目のKarkterreとなる今回は2日間のイベントとなり、 初日と2日目で出展者が総入れ替えされる という仕組み。 非常に残念なことに、スケジュールの都合上、 2日目しか参加できなかった が、オーストリア、ドイツ、スロベニア以外の国々に焦点を当てて、テイスティングを繰り返した。 1,000名近い参加者で溢れ返る会場の熱気に包

梁 世柱
2024年6月12日


再会 <62> Johannes Zillinger Part.1
Johannes Zillinger, Parcellaire Blanc No.1 2021. オーストリア は、世界でも有数の ナチュラルワイン銘醸地 だ。 北海道とほぼ同じ国土面積、大阪府とほぼ同じ総人口。オーストリアはとても小さな国であるため、ここでいうナチュラルワイン銘醸地としての姿は、 物量によるものではなく、圧倒的な質の高さによって獲得した評価 である。 特に、Steiermark(シュタイヤーマルク)とBurgenland(ブルゲンラント)には、世界最上クラスと目されるナチュラルワイン生産者達が名を連ねる。 ルドルフ・シュタイナーがオーストリア(オーストリア=ハンガリー帝国)の生まれであることも、かの国でビオディナミ農法に真摯に取り組む造り手が相対的に多い理由の一つとなっているかも知れないが、それ以上に 生真面目でやや内向的な(ここが重要なのです)国民性 が、モノづくりの質を限りなく高めていると考えた方がしっくりとくる。

梁 世柱
2024年6月9日


テロワール表現のスイートスポット
今回の オーストリア訪問 では、世界各国から集結した複数名のMWやMSを含むトップワインプロフェッショナル達や、現地のトップ生産者達と、ひたすら一つのテーマに関する議論が繰り返された。 どのようなプロセスによって造られたワインが、客観的かつ論理的に観測可能な形で、テロワールを最も精密に表現しているのか 、というテーマだ。 私からこの議題をもちだしたこともあったが、多くは極々 自然発生的 に会話がこの議論へと繋がっていた。 つまり、今最先端でワインを追求しているプロフェッショナルたちの関心が、大いにこのテーマに対して集まっている、ということだ。

梁 世柱
2024年6月8日


ノイジードル湖西側の至宝、ルスター・アウスブルッフ
ノイジードル湖東側、Illmitz(イルミッツ)周辺で造られる貴腐ワインの魅力に関しては、 別稿 にてレポートしたが、 西側のRust(ルスト) にもまた、ヨーロッパのワイン史にその名を残す偉大な貴腐ワインがある。 Ruster Ausbruch(ルスター・アウスブルッフ) だ。 東側にはKracherやNittnausなど、貴腐ワイン生産者としてはかなりの規模となる大手がいるため、知名度や入手のし易さにおいては大きくリードされているが、より希少となるスター・アウスブルッフにもまた、異なった魅力が宿っている。

梁 世柱
2024年6月7日


出会い <61> 辛口フルミントの聖地
Vino Gross, Igli č 2021. 世界は広い。そしてワインの世界もまた、広大だ。 日本は世界で最も成熟したワイン市場の一つであるため、レーダーの範囲をかなり広げてさえいれば、知られざる銘醸と出会える可能性も高いが、マイナー産地ならまだしも、マイナー品種ともなると、さすがに 運と導き の比重が大きくなる。 オーストリアに来てから、グリューナー=ヴェルトリーナー、リースリング、ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルトなどの「メジャー系」ワインを堪能しつつも、ゲルバー・ミュスカテラー、ノイブルガーといった「マイナー系」品種も数多くテイスティングしてきたが、数多くの興味深い発見の中で一つ、 少し疑問符が浮かぶ品種 があった。 フルミント だ。

梁 世柱
2024年6月2日


ノイジードル湖の魔法
世界三大貴腐ワイン といえば、 ドイツのTBA、ハンガリーのトカイ 、そして フランス・ボルドーのソーテルヌ だが、 オーストリア・ブルゲンラントのノイジードラーゼー を含めて「世界四大」とされてことかったことに、何か特別な理由があるのか、かねてから興味があった。 ノイジードラーゼー (本稿ではノイジードル湖の東側を意味する。西側のRuster Ausbruch DAC は条件が異なる。 )は前述した3産地と同じく、(ほぼ毎年と言えるほど) 安定して貴腐ワイン造ることができる場所 だからだ。 このような場所は、ワイン産地として形成されているという意味では、 世界にこの4ヶ所しか無い のだから、四大となっていないことに違和感が生じる。 確かにノイジードラーゼーの価格は安いが、ソーテルヌにもトカイにも安いワインはある。 甘口ワイン産地としての歴史は500年以上もあるので、「格式」という意味でも問題はない。

梁 世柱
2024年5月30日


出会い <60> 魅惑のソレラ
Ktima Ligas, Spira NV. テロワールと葡萄品種の相性は、高品質ワインにとって最も重要な条件だが、唯一無二の絶対的なもの、というわけでもない。 例えテロワールが(最高の産地と比較して)劣っていても、スタイル的に品質が頭打ちになりやすいタイプのものでも、 創意工夫次第では限界突破を果たせる ことが、確かにある。 とはいえ、 非常に稀なケース ではあるため、工夫すれば良い、というシンプルなものでもないのが難しいところ。 今回出会ったワインは、ギリシャの Pella という産地で造られている。 おそらく、Pellaのことを知っている人は、ギリシャ在住者でもない限り、ほとんどいないと思う(私も同様)が、ギリシャ第二の都市であるテッサロニキから近く、 南隣は高名なNaoussa と書けば、少しはイメージが湧くだろうか。

梁 世柱
2024年5月19日


串10本に、10種のワインでペアリング <後編>
東京・根津にある比内地鶏焼き鳥の名店 「照隅」 にて開催した、 「10種の串それぞれに全く異なるワインを合わせる」 、というコンセプトの ペアリングワイン会 。 ストーリーを形作っていった前半の5串に続いて、後編では最後のクライマックスと収束に向けての流れを解説していく。 6串目 マッシュルーム Wine:Trinchero, Tajo‘ 2019. Piedmont, Italy. Grape: Nebbiolo 50%, Freisa 50%. 5串目の鴨ムネ肉に対して、あえてピノ・ノワールのロゼを使うことによって、テンションを落として「じらしていた」ため、次の6串目ではしっかりとギアを上げていくべきだと判断した。 大きく肉厚なマッシュルームに鳥脂を塗って焼いた一本には、焼いたキノコ類に対する鉄板中の鉄板であるネッビオーロを選択したが、ここでも少し捻りを利かせている。

梁 世柱
2024年5月18日


RAW WINE Tokyo 2024
2024年5月12日と13日、東京にて、ナチュラルワイン・ファンが長年待ち焦がれたイヴェントが初開催された。 名著として知られる 「自然派ワイン入門」 (訳:清水玲奈)の著者、 イザベル・ルジュロンMW が主催する RAW WINE は、この分野における最も重要な展示会の一つであり、近年は世界各地で開催されてきたが、世界最大級のナチュラルワイン市場である日本にはなかなか上陸してこなかったのだ。 クリーン・ナチュラルからワイルド・ナチュラルまで、あらゆるスタイルのナチュラル・ワインをテイスティングしつつ、数多くの造り手(RAW WINE Tokyo 2024には、世界各地から約100の作り手が集結した。)と直接話ができるこの様な展示会が日本で開催されたことに、一人のナチュラルワイン・ファンとして、これ以上ない喜びと興奮を覚えた。 溢れんばかりの熱気に包まれた、超満員の会場。 日本各地からの来場者に加え、台湾、韓国、シンガポール、インドネシアなどから、RAW WINE Tokyo 2024のために来日した人々も多くいた。 ...

梁 世柱
2024年5月15日


欠陥的特徴の経過観察 <2>
先日、海外から来た ナチュラルワインを専門領域とするプロフェッショナル3名 と、様々なワインを共にした。 中には 入手困難な人気ワイン も含まれていたのだが、そのワインは残念なことに、 抜栓後30分ともたず、強いネズミ臭が生じてしまった 。 抜栓直後は楽しめたが、ネズミ臭発生後は、完全に失速。 ボトルの半分を残して、次のボトルをオーダーすることになり、 その後は誰もその欠陥ワインに手を伸ばすことはなかった 。 3名は口を揃えて、 「失望したよ。もうしばらくこの造り手のワインを買うのはやめておこう。」 と話していた。 これは今、少なくともナチュラルワイン・プロフェッショナルの間で起こっている 「リアル」 だ。 どれだけ有名な造り手であろうと、どれだけ人気が高かろうと、どれだけ入手困難だろうと、 ネズミ臭が発生したら無条件アウト 。 例え長年に渡って築き上げてきた名声があったとしても、数回のネズミ臭で、 その信頼はいとも簡単に崩壊する 。

梁 世柱
2024年5月11日


Advanced Académie <36> ブルゴーニュ・クリマ・ランキング Volnay
ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの本シリーズ。 ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。 本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。 SS:最上位の特級畑クラス S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当) A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当) B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当) C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) 一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。 第8回は Volnay をテーマと致します。 全体的に豊満なワインが多い C ô te de

梁 世柱
2024年5月11日


串10本に、10種のワインでペアリング <前編> 特別無料公開
先日、東京・根津にある比内地鶏を使った焼き鳥の名店 「照隅」 にて、 ペアリングワイン会 を開催した。 「10種の串それぞれに全く異なるワインを合わせる」 、というコンセプトの元、SommeTimesでも公開してきた ペアリング理論...

梁 世柱
2024年5月8日


エネルギーとテロワールの最大公約数 <Gorizia特集:後編>
Gevrey-ChambertinとChambolle-Musignyの違いを溢れんばかりの情熱で語り合う一方で、West Sonoma CoastとSanta Rita Hillsの違いには興味を示さないどころか、「カリ・ピノ」などと愛称まで付けてひとまとめにする。 まだ「カリフォルニア」と州単位になっているだけマシな方で、これがチリ、NZ、オーストラリア、南アフリカなら、もはや国単位となってしまうことは避け難い。 熱心な愛好家であっても、良く知らない産地のワインは、何も考えずに一括りにしてしまうものだ。 確かに 広範囲に適用されるテロワールのようなもの もあるが、 本質は常にディテールにこそ宿る のだから、より深い理解へと到達するためには、範囲をどんどん狭めていく必要がある。 しかし、残念ながら私自身を含む大多数の人の感応力は、一切の手がかりなしに、狭範囲に宿ったテロワールのエッセンスに辿り着けるほど、優れてはいない。 だからこそ、特定の産地のワインを深く理解する上で、気候、地勢、土壌、葡萄品種といったテロワール情報の整理

梁 世柱
2024年5月5日


Wine Memo <25>
Mayer-Fonné, Riesling Grand Cru Schoenenbourg 2016. ¥7,500 アルザスのグラン・クリュ は本当に難しい。 まず、 51という数は明らかに多すぎる 。しかも、(個人的な意見としては)その半数近くが、品質的にはグラン・クリュのステータスがかなり疑わしいのだから、信頼性がどうしても低くなる。 ブルゴーニュのグラン・クリュ群と比較するなら、アルザス・グラン・クリュの半数はプルミエ・クリュ相当といったところだろう。 平均的な面積(約34ha)が広すぎる のも問題だ。ブルゴーニュでは基本的に斜面中腹だけがグラン・クリュ認定されているのに対し、 アルザスは斜面上部から下部までもれなくグラン・クリュとなる のが通例。

梁 世柱
2024年5月3日


出会い <59> 不可能を可能に
Lightfoot & Wolfville, Kekfrankos 2020. ¥4,000 ビオディナミ農法 の難易度とリスクは、 テロワールの条件によって大きく変動 する。 同農法では カビ系病害への対策が鬼門 となるため、一般的には乾燥した地域では容易かつ低リスクとなる一方で、湿度と雨量が上がるほど、飛躍的に難度とリスクが跳ね上がる。 特に生育期に雨が多く湿度が高いエリアでは、 「不可能」 という声も良く聞く。 不可能というのは、概ね正しいだろう。 ビオディナミ農法の効果は、土壌の地力と葡萄樹の免疫力向上に集約されるため、 基本的には品質向上を確約するタイプのものではない 。

梁 世柱
2024年4月28日


難敵ウフマヨ
私は高級なコース仕立て料理としてのフレンチよりも、 古典的なビストロ料理 の方がどちらかと言うと好きだ。 NYでソムリエ修行をしていた時代、仕事場から自宅へと向かう帰り道にあった、深夜3時頃まで開いているビストロ/ワインバーに足繁く通っていた影響もかなりあるだろう。 疲れた体には、山盛りになったムール貝の白ワイン蒸しや、オニオングラタンスープが最高に染み渡ったものだ。 フレンチビストロの定番とされる名料理は数多くあるが、今回のペアリング研究室で題材とする Oeuf mayonnaise 「通称、ウフマヨ」は、殿堂入りの大クラシック。 ゆで卵 (固ゆでから半熟まで様々なヴァリエーションがあるが、クラシックは完熟の一歩手前くらいの塩梅)に、 マヨネーズとディジョンマスタード を合わせて水やレモン汁で軽く伸ばしたソースをかけるだけ、と言うシンプル極まりない料理だが、何度食べても飽きない、強力な魔力がこの料理には宿っている。 しかし、ペアリングとなると、この愛おしいウフマヨは、途端に 最強クラスの難敵 へと変貌する。

梁 世柱
2024年4月27日


Advanced Académie <35> ブルゴーニュ・クリマ・ランキング CDB最南部
ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの新シリーズ。 ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。 本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。 SS:最上位の特級畑クラス S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当) A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当) B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当) C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) 一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。 第7回は C ô te de Beaune最南部 をテーマと致します。 このエリアには、まだま

梁 世柱
2024年4月24日


再会 <59> どこまでも心地よい北海道ピノ
10R winery, 上幌ワイン “風” 2022. 好適品種 がどうかの判断はとても難しい。 数値的に何か明確な指標があるわけでもないので、 「葡萄がちゃんと熟す」 という基準そのものが、実に 曖昧 なのだ。 私自身がその判断を行う際は、以下の4要素を基本的な考慮対象としている。 ・ フェノールの熟度 (不必要に未熟な味わいが生じていないかどうか) ・ ミッドパレットの充実度 (スカスカの味わいになっていないかどうか) ・ 果実味と酸とアルコール濃度のバランス (この判断が一番主観的となるだろうか) ・ 余韻の長さ (短く弱い余韻はあまり良くない) また、 収量とその安定性、農薬への依存度 といった味わい以外の要素も、現代では考慮対象とするのがスタンダードとなりつつある。

梁 世柱
2024年4月21日
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