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年越し蕎麦と合わせるワイン
激動の2024年が終わろうとする中、年の瀬といえば、と誰が決めたのかもよくわからないまま、例年通りに 年越し蕎麦 を食した。 少し濃いめの出汁に仕立て、海老がたくさん入ったかき揚げと共に仕上げた蕎麦は、寒気が強まる日々に、ぬくもり溢れるひとときを演出してくれた。 さて、蕎麦と言えば、やはり最高のお供は日本酒。特に少し熟成した純米酒に燗をつけると最高なのだが、ワインと楽しむのもまた良き。 しかし、 ワイン選びはなかなか難しい 。

梁 世柱
1月10日


SommeTimes’ Best Performance Award 2024
本年もついに大晦日を迎え、また一年の締めくくりとなるBest Performance Awardの選出をする時がきた。 例年通り、選出基準は単純な価格でも味わいでもなく、その総合評価であり、さらにその中でも印象に強く残っているワインから、これぞというものを選出させていただい...

梁 世柱
2024年12月31日


SommeTimes’ Académie <75>(フランス・南ローヌ地方:Tavel)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・南ローヌ地方 について学んでいきます。 フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、かねてから評価の高かったローヌ地方のワインも、一部のワインは非現実的な価格となりつつあります。 ローヌ地方は、黒葡萄のシラー、白葡萄のヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを主体とした北ローヌ地方、黒葡萄のグルナッシュ、ムールヴェドルを主体とした南ローヌ地方に分かれます。 ローヌ地方全体で見ると、北ローヌ地方の生産量は僅か5%程度です。 気候、テロワール、栽培品種、生産量など、様々な面において両産地は大きく異なりますので、混同しないように、各々の特徴をしっかりと把握しておきましょう。 南ローヌ地方第5回は、 「Tavel」 を学んでいきます。

梁 世柱
2024年12月24日


出会い <74> 新世代ナチュラルボルドーの楽しさ
Marius Bielle, Pigalle 2021. ¥4,600 ボルドー といえば、 クラシックワインの殿堂 。 それは基本的に正しい見解だ。 左岸と右岸にそれぞれ存在する様々な 公式格付けシステム は、まさにその象徴であるし、大衆の多くは、確かにボルドーに 「格式」 を求めている。 それでもなお、多様性が広がる時代のうねりは止められない。

梁 世柱
2024年12月23日


Wine Memo <31>
Inglenook, Edizione Pennino Zinfandel 2019. ¥9,900 ジンファンデル はなかなか興味深い葡萄だ。 長らく 南イタリア・プーリア州のプリミティーヴォ種 と同品種という紹介が主流だったが、DNA解析によって、その源流が クロアチアのマイナー品種 である ツーリエンナーク・カーステラーンスキー (もしくは トリビドラーグ )にあると判明してからは、説明文に少々変化が起きた。 少々煩わしい。 ツーリエンナーク・カーステラーンスキーと言われても、名前も覚えにくく、味わいの想像もつかない。

梁 世柱
2024年12月21日


ワインを理解するテイスティング術 <2> 色調
テイスティング術シリーズの第二回は、 「色調」 について学んでいきます。 ワインの色調鑑定は、テイスティングにおいて必ず行うプロセスですが、 それほど確定的な情報を得られる段階では、実はありません 。 ではそのプロセスを、一つ一つ丁寧に開設していきましょう。 まずは、 「輝きと清澄度」 に関連した部分を検証します。 光沢のある色調 から、 濁った色調 まで、様々なヴァリエーションがあります。 濾過と清澄をしっかりと行えば、強い光沢が生じます。

梁 世柱
2024年12月20日


Advanced Académie <49> シャブリ Part.2
ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの本シリーズ。 本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。 SS:最上位の特級畑クラス S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当) A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当) B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当) C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) 一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。 今回から前回に続き、ブルゴーニュ・シャブリ地方を解説していきます。 シャブリ編の第二回はシャブリ右岸の一級畑について学んでいきます。

梁 世柱
2024年12月17日


高級ビールを嗜む <3> リースリング・ビール
Gueuzerie Tilquin, Oude Riesling Tilquin a L'Ancienne. ¥4,800~ またまた随分と久々となる、高級ビールのレヴュー企画。 今回は、私が最も好きなタイプのビールである、 ランビック に関してお話ししていこう。 ランビックは ベルギービール の一種であり、 パヨッテンラント地域 (首都ブリュッセルの南西に位置)でのみ醸造される、非常に個性的なビールとなる。 一般的にビールの醸造には、培養酵母が使用されるが、ランビックは醸造所や周辺環境に棲む 野生酵母 の力で発酵させる。 ブリュッセルを縦断するゼンネの谷に自生すると言われているバクテリアや野生酵母は、通常の培養ビール酵母では分解できない デキストリン という多糖類まで分解するため、非常に辛口な仕上がりとなり、また乳酸を思わせるニュアンスも野生酵母によってはっきりと生じる。

梁 世柱
2024年12月16日


家庭用カジュアルペアリング術
SommeTimesでは、ペアリング基礎理論に基づいて、高度なペアリング術について言及することが多かったが、今回は 古典的な色合わせの法則 に、 プラスアルファの要素 を加えて、家庭やカジュアルなシチュエーションでは十分に有効となるアイデアを紹介していこう。 色合わせの法則 は非常に簡単で、 料理の中心となる色調に、ワインの色調をできるだけ近付ける という方法だ。

梁 世柱
2024年12月14日


熟成ドン・ペリニョンの妙
リリース後に長期熟成したシャンパーニュ には、 ロマン が宿る。 想像を遥かに超えた喜びも、その逆の絶望も。 経験上、長期瓶熟シャンパーニュは ギャンブル性が非常に高い 。 だから、ロマンなのだ。 その理由は明確だ。 シャンパーニュに 正しい熟成 をもたらすものが、 低温静置環境 であることは、意外なほどに見逃されているのかもしれない。

梁 世柱
2024年12月13日


SommeTimes’ Académie <74>(フランス・南ローヌ地方:Lirac & Rasteau)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・南ローヌ地方 について学んでいきます。 フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、かねてから評価の高かったローヌ地方のワインも、一部のワインは非現実的な価格となりつつあります。 ローヌ地方は、黒葡萄のシラー、白葡萄のヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを主体とした北ローヌ地方、黒葡萄のグルナッシュ、ムールヴェドルを主体とした南ローヌ地方に分かれます。 ローヌ地方全体で見ると、北ローヌ地方の生産量は僅か5%程度です。 気候、テロワール、栽培品種、生産量など、様々な面において両産地は大きく異なりますので、混同しないように、各々の特徴をしっかりと把握しておきましょう。 南ローヌ地方第4回は、 「Lirac」 と 「Rasteau」 を学んでいきます。 Lirac 葡萄品種規定:最低40%Grenache, 最低25% Syrah and/or Mourvèdre (以上3品

梁 世柱
2024年12月11日


再会 <74> もう一つの、シャネルのボルドー
Château Canon 2021. 前回の再会 <73>では、 シャネル が1994年に取得し、長期計画で改革を行なった シャトー・ローザン=セグラ を取り上げたが、シャネルがボルドーに所有する最高レベルのシャトーは、もう一つある。 ボルドー右岸 サン=テミリオン 地区の、 シャトー・カノン だ。 シャトー=カノンが辿ってきた道のりもまた、シャトー・ローザン=セグラと良く似ている。 シャトー=カノンはサン=テミリオン公式格付けにおいて、 グラン・クリュ・クラッセB に格付けされてきたが、その評価は決して安定したものではなかった。

梁 世柱
2024年12月9日


ナパ・ヴァレーの宝石、Inglenook
Inglenook の名を見た時、カリフォルニアワインファンは、随分と複雑な気持ちになるのだろうか。 かつて、 ジョン・ダニエルJr. という天才の元に栄華を誇ったInglenookは、長らくの間、高品質ワインとはかけ離れた大衆ブランドへと成り下がっていたからだ。 私も一度だけ、 1954年ヴィンテージのInglenook Cask Cabernet Sauvignon を口にしたことがある。 そのワインは、まるで時が止まったままかのように若々しく、優美で奥深い味わいだった。 一生の記憶に残るワイン。 そう言い換えても良いだろう。 1879年 に、 フィンランド人の大富豪グスタフ・ニーバム によって設立されたInglenookは、1908年にグスタフが急逝した後、禁酒法時代には一度閉鎖されたが、1933年にグスタフの未亡人となったスザンヌ・ニーバムの手によって再建され、グスタフの又甥にあたるジョン・ダニエルJr.がワイナリーを引き継いでから、 ニューワールドワインの歴史に残る偉大な黄金期 へと入った。

梁 世柱
2024年12月9日


ワインを理解するテイスティング術 <1> 心構え
今回からStudyの新シリーズとして、 テイスティング について学んでいきます。 まずは大前提として、 「なぜテイスティングするのか」 をはっきりとさせておくと良いでしょう。 日々行うテイスティングは、 ワイン上手となるための「練習」 とも言えます。 そして、 「目的」 も無く、ただただ 惰性 で行う練習は、スポーツや楽器演奏などと同様に、 極めて非効率的かつ、効果の薄いもの となります。 消費者側のテイスティングには、大きく2通りの目的があります。

梁 世柱
2024年12月5日


Advanced Académie <48> シャブリ Part.1
ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの本シリーズ。 本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。 SS:最上位の特級畑クラス S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当) A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当) B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当) C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当) 一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。 今回から3回に分けて、 ブルゴーニュ・シャブリ地方 を解説していきます。 シャブリ編の第一回は シャブリ左岸の一級畑 について学んでいきます。 Chablis 1er Cru Left Bank 2021年度統計 全シャブリ総生産面積:5846ha プルミエ・クリュ総生産面積

梁 世柱
2024年12月4日


出会い <73> 魔法のサンジョヴェーゼ
Chiara Condello, Predappio Sangiovese 2021. ¥4,500 サンジョヴェーゼ といえば、 イタリア・トスカーナ州 。 その地位と名誉と実力は、確かに揺るぎないものだ。 Chianti Classico 、 Brunello di Montalcino 、 Vino Nobile di Montepulciano 。サンジョヴェーゼの象徴たる三つの産地は、まるで不可侵の聖域が如く、色褪せない輝きを放ち続けている。 私自身、サンジョヴェーゼには強い関心と愛情を注いできたため、三大銘醸地に限らず、トスカーナ州以外やニューワールド諸国も含め、様々な産地のワインをテイスティングしてきたが、心の琴線に深く触れるワインは見つからなかった。 Chiara Condello と出会うまでは。

梁 世柱
2024年12月1日


正確無比なテロワール・シャンパーニュ <Penet-Chardonnet>
マイクロ・シャンパーニュ の世界が、以下に奥深い魅力に満ちているのかは、SommeTimeでも度々言及してきたが、今回は グラン・クリュにのみ葡萄畑を所有 しているという、非常に極端なタイプのマイクロ・シャンパーニュを紹介しよう。 その名も Penet-Chardonnet だ。 400年以上葡萄栽培をしてきたPenet-Chardonnetは、 Verzy と Verzenay に合わせて 25の小区画 、合計 約6haの葡萄畑 を所有している。 さらに、Penet-Chardonnetでは、 5種もの単一区画シャンパーニュ をリリースしているのだ。

梁 世柱
2024年11月30日


当たり前、の丁度良さ
郷土料理と同じ地のワインをペアリング する。 クラシックな手法として知られるが、その 本質 とは何なのだろうか、と時々考える。 と言うのも、 美食的な観点から、究極のペアリングを追い求めると、郷土ペアリングが正解とは思えないことが、実際に多々ある からだ。 その主たる理由として、 郷土料理の進化、もしくは郷土ワインの変化 が挙げられる。 例えば、フランス・ブルゴーニュ地方の郷土料理として名高い エスカルゴ・ア・ラ・ブルギニョン は、シャブリとの相性が抜群だったが、現在のアルコール濃度が上昇し、フルーツの熟度が高まり、酸が少し緩くなったシャブリと優れた相性を維持できているか、と問われると大きな疑問が残る。

梁 世柱
2024年11月29日


SommeTimes’ Académie <73>(フランス・南ローヌ地方:Vacqueyras)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は フランス・南ローヌ地方 について学んでいきます。 フランスの銘醸地産ワインが高騰するなか、かねてから評価の高かったローヌ地方のワインも、一部のワインは非現実的な価格となりつつあります。 ローヌ地方は、黒葡萄のシラー、白葡萄のヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌを主体とした北ローヌ地方、黒葡萄のグルナッシュ、ムールヴェドルを主体とした南ローヌ地方に分かれます。 ローヌ地方全体で見ると、北ローヌ地方の生産量は僅か5%程度です。 気候、テロワール、栽培品種、生産量など、様々な面において両産地は大きく異なりますので、混同しないように、各々の特徴をしっかりと把握しておきましょう。 南ローヌ地方第3回は、 「Vacqueyras」 を学んでいきます。

梁 世柱
2024年11月27日
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