top of page
検索


SommeTimes’ Académie <134>(イタリア・ロンバルディア州: Part.3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ロンバルディア州 について学んでいきます。 北イタリアのロンバルディア州は、極めて多様性に富んだワイン産地となります。スパークリングワインで知られる産地、赤、白それぞれの主要産地、そして、まさに「何でもあり」となるD.O.C.の存在など、しっかりと整理して捉えなければ、非常に複雑だと感じることも多い州です。 ロンバルディア州編第3回は、イタリア屈指の複雑怪奇なD.O.C.として知られる、 Oltrepo Pavese について学んでいく前編となります。

梁 世柱
2 日前


再会 <102> 熟成プレスティージュシャンパーニュ
Louis Roederer, Cristal 2002. シャンパーニュはワイン だ。 当たり前のことなのだが、シャンパーニュがワインであるという前提を忘れると、扱い方を間違ってしまうことがある。 特に、慎重になるべきなのは、 熟成 に関して。 シャンパーニュには様々なタイプ/カテゴリーがあるが、ポテンシャルに基づいて、ブルゴーニュ方式で大枠の整理をすると以下のようになる。

梁 世柱
4 日前


ハラミとワインのベストペアリング
近年、牛肉の様々な部位の中でも急速に人気が高まり、もはや主役級とすら言える存在になったのが、 ハラミ だ。 明治以降、牛肉が普及した日本だが、実はこの時代はまだハラミは食べられていなかった。 転機は第二次世界大戦後。 深刻な食糧難によって、牛の内臓、いわゆるホルモンが流通するようになり、ハラミもその中に含まれるようになった。

梁 世柱
6 日前


Not a wine review <8> 内モンゴルのミルク酒
またまた、私の探究心をこれでもかと刺激してくる 珍酒 に出会った。 乳酒 だ。 中国の内陸部やモンゴルには、家畜の乳から造った伝統的な酒があることは知っていたが、当然日本でそう簡単に見かけるものでは無いので、これまで味わうことはできずにいた。 実は、乳酒は日本とも不思議な関係性がある。 あの国民的ドリンクである、 「カルピス」の原型 だとされているのだ。

梁 世柱
3月28日


SommeTimes’ Académie <133>(イタリア・ロンバルディア州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ロンバルディア州 について学んでいきます。 北イタリアのロンバルディア州は、極めて多様性に富んだワイン産地となります。スパークリングワインで知られる産地、赤、白それぞれの主要産地、そして、まさに「何でもあり」となるD.O.C.の存在など、しっかりと整理して捉えなければ、非常に複雑だと感じることも多い州です。 ロンバルディア州編第2回では、ネッビオーロの隠れた銘醸地である Valtellina について学んでいきます。

梁 世柱
3月26日


出会い <101> 見落としていた名ワイン
Poderi Sanguineto I e II, Vino Nobile di Montepulciano Riserva 2021. 特定の産地に対して、本当の意味で専門性を高めるために、どうしても必須となる環境がある。 それは、同産地のワインを、ヴィンテージなどの諸条件を相当程度揃えた上で、大量に、一気に比較テイスティングできる環境だ。 正確かつ深い座学と、ごく小規模であっても条件を揃えた比較テイスティングを何度も何度も繰り返せば、高水準の専門性に至ること自体は可能だが、時間もコストもかなりかかってしまうだろう。 どちらにしても、数多くのワインを、限定されたいくつかの 「線」 に乗せてテイスティングすることが大切で、逆にいうとそれ以外の形式でのテイスティングは、全てが 「点」 になって、 コンテクストの整合性と正確性がどうしても犠牲になる 。

梁 世柱
3月24日


ペアリングのパーソナライズ <2>
では、具体的にどのような形で、ペアリングの パーソナライズ を行なっていくかを考えていこう。 まず 真っ先にすべきこと は、 自分にとっての「完璧」なペアリングを一旦横に置く ことである。 ここで重要なのは、完璧なイメージを完全に捨てるのではなく、 最終的にまた戻ってくる可能性がある選択肢として残しておく ことだ。 そして、 相手の「好み」の範疇から決してはみ出さないアイデアを先に考え てから、必要そうであれば、 自らの「完璧」とすり合わせ をしていく。

梁 世柱
3月23日


Wine Memo <39>
Yamazaki Winery, Pinot Noir 2013. 先日の「再会」でドメーヌ・タカヒコのナナツモリ2015年を紹介したが、同じタイミングで飲んだもう一つのワインも、実に刺激的で興味深いものだった。 山崎ワイナリー は、 北海道三笠市 にある。 山崎ワイナリーのワインからは、かねてから非常に実直で職人気質な性質を感じてきたが、ヴィンテージから13年経過したワインを飲めたのは幸運だった。 北海道のワイン産地といえば、どうしても余市に人気が集中しているし、その後を追う仁木にも勢いがある。

梁 世柱
3月21日


SommeTimes’ Académie <132>(イタリア・ロンバルディア州: Part.1)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ロンバルディア州 について学んでいきます。 北イタリアのロンバルディア州は、極めて多様性に富んだワイン産地となります。スパークリングワインで知られる産地、赤、白それぞれの主要産地、そして、まさに「何でもあり」となるD.O.C.の存在など、しっかりと整理して捉えなければ、非常に複雑だと感じることも多い州です。 ロンバルディア州編第1回では、イタリアを代表するスパークリングワインのD.O.C.G.である、 Franciacorta について学んでいきます。 Franciacorta D.O.C.G. 葡萄品種:シャルドネ、ピノ・ネロ、ピノ・ビアンコ、エルバマット ワインタイプ:発泡白、発泡ロゼ 製法:トラディショナル方式 地域:ロンバルディア州ブレシア県 フランチャコルタは、トラディショナル製法(シャンパーニュ製法)が義務付けられている、スパークリングワイン専門のD.O.C.

梁 世柱
3月20日


再会 <101> 熟成したジャパン・ナチュラルの旗手
Domaine Takahiko, “Nana-Tsu-Mori” Pinot Noir 2015. 絶対に教えたくないお店。というのが数店舗ある。 大体決まって、最高のワインが熟成された状態でストックしてあるお店、もしくは希少なワインが普通にオンリストされてしまっているお店、だ。 そのようなお店の所在がワイン通にバレてしまうと、限りある在庫が一気に吸い尽くされてしまうし、何より私自身があえて頻繁には訪れないようにしている。 さて、今回の再会は、久々に行った「そういうお店」の一つで起こった。 店内の看板に目を向けた瞬間、固まってしまった。 なんと、 ドメーヌ・タカヒコ のナナツモリがグラスで出ている。しかも 2015年ヴィンテージ だ。

梁 世柱
3月18日


ペアリングのパーソナライズ <1>
SommeTimesでは、週に一本のペースで、長い間ペアリングに関連した記事を投稿してきた。 そして、その内容の全ては、確固たるペアリング理論に基づいた、論理的思考によって構成されてきた。 しかし、ここに一つ、あらゆる論理的攻略の先に、巨大な壁として立ちはだかる、純然たる事実がある。 「ペアリングは、最終的には必ず個人の主観に落ちる。」 である。 単純な言葉に置き換えると、 「好き嫌い」 だ。

梁 世柱
3月16日


オルタナティヴ・サンジョヴェーゼの行方
トスカーナ州の誇りであるサンジョヴェーゼ。そしてそのサンジョヴェーゼを代表する産地として、常に名が挙がるのは、Chianti Classico、Brunello di Montalcino、Vino Nobile di Montepulcianoの「三大産地」だ。 正直なところ、現時点では、その三大産地全てで、まだまだリーズナブルな価格帯と高品質が両立したワインが手に入る余地が残されているため、わざわざもっとニッチなワインを求める必要性が薄いとは感じている。 しかし、少しずつ状況に変化が出てきている、という認識はもっておいた方が良いだろう。 Chianti Classicoは、最上位格付けであるGran Selezioneの登場からしばらく経ち、高級路線への切り替え作戦が、いよいよ効いてきた感じがある。 Brunello di Montalcinoは元々高価だったが、Rosso di Montalcinoもカジュアルワインの価格帯を飛び出し始めた。

SommeTimes
3月15日


SommeTimes’ Académie <131>(イタリア・プーリア州: Part.3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・プーリア州 について学んでいきます。 南イタリアのプーリア州は、その総生産量が安定してイタリアのTop3に入るほど、大きな産地です。認定されているD.O.C.G.は4つですが、プーリア州の実態を理解するには、D.O.C.を含めつつ、より整理して捉えていく必要があります。 プーリア州編第3回では、プーリア州の三本柱とも言える黒葡萄最後の一つ、Negroamaroを中心に学んでいきます。

梁 世柱
3月13日


出会い <100> プロセッコのヴァリエーション
Malga Ribelle, Valdobbiadene Sui Lieviti “Vitale” 2023. 世界各国各地の様々なワインが、どのように世界市場の中で成長して行ったのかを見ると、イタリアを代表するスパークリングワインである プロセッコ が、まさに偉業とすら言える発展を成し遂げたことがわかる。 高級路線で着実に前進していったシャンパーニュが、このスパークリングワイン市場における最初の覇者であったが、価格が上がっていくにつれて、シャンパーニュをグラスワインとして提供できるレストランやバーの数も減って行った。 その空いた穴に、見事に入り込んだのが、プロセッコだった。 フランスの各種クレマン、イタリアのフランチャコルタ、スペインのカヴァなども、当然このポジション争いには参戦したのだが、プロセッコのカジュアルな飲み口と、圧倒的な物量作戦に、押し負けたと言って良い。

梁 世柱
3月10日


フライドポテトとワインのペアリング相性とは?
熱によって組織が破壊され、スポンジのように油を吸収する。 理屈ではわかっていても、本能が手を動かし続けるのか、それそのものがブラックホールと化しているのか。 フライドポテトという食べ物は、目の前に出てきた瞬間から、ゲームオーバーを告げてくる。 我々はフライドポテトを食べているのではなく、食べきったという既に確定した未来の、リプレイをしているのだ。 悪名高きビールとのコンビネーションアタックだけなら、まだなんとか耐えられるが、チェダーチーズやチリコンカン、スイートチリとクリームチーズのコンボなどで畳み掛けられると、一気に3カウントまでもって行かれてしまう。 この残酷な結果だけから見れば、フライドポテトが酒のつまみとして至高であるのは、どうやら間違いなさそうだが、SommeTimes的には、しっかりと理由まで含めて検証したいところ。

梁 世柱
3月9日


思い込みは誤解の始まり
特定の情報が切り抜かれて、「無条件高品質にする魔法」のように扱われることが、ワインの世界ではしばしば起こる。 例えば、新しい小樽の使用。 正しい育成が可能な範囲内で酸素供給を最大化させたついでに、強めの樽味が引っ付いてくる手法だが、新樽比率を100%までもっていくことが、高品質とイコールのような文脈で語られるようになったのは、フランス・ブルゴーニュ地方において、特級畑ワインに新樽が100%用いられるケースが多かったからだろう。 実際には、それだけの「重い樽使用」に耐えられる力が葡萄そのものに無い場合や、酸化に弱い傾向のある品種だったりすると、新しい小樽100%などと言うのは、むしろ調和を破壊するマイナス効果になってしまう。 葡萄畑においても、このような誤解がなかなかに多い。

梁 世柱
3月9日


SommeTimes’ Académie <130>(イタリア・プーリア州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・プーリア州 について学んでいきます。 南イタリアのプーリア州は、その総生産量が安定してイタリアのTop3に入るほど、大きな産地です。認定されているD.O.C.G.は4つですが、プーリア州の実態を理解するには、より整理して捉えていく必要があります。 プーリア州編第2回では、プーリア州を象徴するとも言える葡萄品種である Primitivo を中心に学んでいきます。

梁 世柱
3月5日


再会 <100> アンフォラとの親和性
Petrolo, Boggina A 2023. アンフォラ という古代の貯蔵・輸送容器が、ワイン産業に再び姿を現したのは、90年代半ばに北イタリアのゴリツィアで、オレンジワインの復興が始まったことがきっかけである。 改革の旗手であったヨスコ・グラヴネルが、ジョージアのワイン造りから着想を得て、アンフォラを導入したのだ。 以降、オレンジワインの波及と共に、アンフォラを使用するワイナリーも劇的に増えた。 今では、クラシック、ナチュラルを問わず、セラー訪問をしてアンフォラを見かけても、全く驚かなくなったほどだ。 これだけ広く普及すると、アンフォラという容器の効果もまた、より客観視できるようになる。

梁 世柱
3月3日


Wine Memo <38>
Sassotondo, Ciliegiolo San Lorenzo 2023. 以前からトスカーナ州の地葡萄の中に、どうも気になるものがあった。 イタリア語で「 小さなさくらんぼ 」の意味をもつ、 チリエジョーロ だ。 淡く明るいルビーの色調、品種名通りのチェリーのアロマ、ほのかなスパイスのニュアンス、軽快でしなやかなボディ、快活な酸、心地よく輪郭を整えるタンニン、フローラルな余韻。 チャーミング という表現は、こういう品種のためにある、と思わされることも多い、実に魅力的な葡萄だ。

梁 世柱
3月2日


アルコール濃度という目安の意味
葡萄に含まれる糖分が、サッカロミセス・セレヴィシエという微生物によって、エタノール(アルコール)へと姿を変える。 自然のいたずらか、神の設計か。 人類が形作ってきた文明の歴史は、常に「アルコール発酵」と共にあった。 そんな 「アルコール」という存在は、ワインを分析的に見る際には、「重さ」の指標となり続けてきた 。 過去形 、だ。 しかし、その背景を正しく理解しておくことは、現在の変化を知る上で、極めて重要だ。

梁 世柱
3月1日
bottom of page