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出会い <55> 最高のメルロー
Chiacchiera, Piccola Viola 2021. Wine Memo <19> で述べたように、国際品種がブレンドされた一連のChiantiやVino Nobileに対して、私が異を唱え続けることは今後も変わらないだろう。 サンジョヴェーゼとその他の補助的地品種だけで構成されたワインの、調和に満ちた優美な味わいを思えば、国際品種による補強が「伝統の進化」とはどうにも思えない。 ワインにとって「美味しい」ことは正義だと思うが、それが 伝統かと問われれば話が違う のだ。 一方で、国際品種のみで造られたワインに素晴らしい「品質」のものが数多くあるのもまた事実なので、そ の探究は私にとって隠れた趣味的なもの となっている。

梁 世柱
2024年3月3日


目覚めたトスカーナ最後の巨人 <Chianti Rufina特集>
興味は常にもっていた。 テイスティングも定期的に行ってきた。 だが、歴史的銘醸地とされている Chianti R u fina (正確な表記はChianti R ù fina だが、以降Rufinaと表記)のワインが、私に最高の満足感を与えてくれることは、これまで一度もなかった。 15世紀初頭には既にその名が知られ、 コジモ三世 による世界初の「原産地認定」(1716年)においては、現在の Chianti Classico、Carmignano、Valdarno di Sopra と並び、Rufinaが内包する Pomino がその栄光を掴んだ。 19世紀に入る頃には、ずんぐりとした フィアスコ・ボトル に詰められ、 藁の腹巻き で飾られたRufinaが、良くも悪くもキアンティの代名詞となった。 歴史の重みはあれど、少なくとも現代のRufinaは、Chianti Classico、Brunello di Montalcino、Vino Nobile di Montepulcianoといった真の銘醸と並び得るワインでは到底ない。

梁 世柱
2024年3月2日


Wine Memo <20>
Cinciano, Bianco Preziano 2023. ブラン・ド・ノワール というのは、何もシャンパーニュの専売特許というわけではない。 他産地のスパークリングワインに、(シャンパーニュ方式であるかどうかに関わらず)ブラン・ド・ノワールが採用されることは昔から多々あるし、さらに近年では、もはや そもそもスパークリングですらないことも多いに増えてきた 。 ブラン・ド・ノワールのスティルワインが増えた背景としては、ワインスタイルの多様化と自由化、そして地球温暖化が主な理由として考えられる。 私もそれなりの興味をもって、様々な国の様々な黒葡萄から造られたブラン・ド・ノワールを試してきたが、それらは 「消極的」と「積極的」 なブラン・ド・ノワールに大別することができる。 消極的 、と書くと随分イメージが悪くなるかも知れないが、こ のタイプは基本的にシャンパーニュ方式の流れを組んでいるもの となる。

梁 世柱
2024年2月21日


Wine Memo <19>
Ca di Pesa, Serafino 2021. 今年もまた2月の トスカーナ にやってきた。 ニューリリースを祝う アンテプリマ展示会 だ。 6日間ほど、ひたすらサンジョヴェーゼの海を泳ぎ続ける日々は実に楽しいが、なかなか辛くもある。 若いサンジョヴェーゼをテイスティングし続けるのは、実際にかなり骨が折れる。 数時間テイスティングすればもう、強い色素で完全にお歯黒状態となり、強烈な酸の刺激で舌が痺れ、分厚いタンニンが歯茎にびっしりとへばりつく。 初日の緩いレセプションを終え、今年のアンテプリマは キアンティ・クラシコ からスタートした。 私はキアンティ・クラシコが大好きなのだが、 少々偏った「好み」 がある。 そう、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローなどがブレンドされたクラシコが、とにかく好きでは無いのだ。(このタイプのクラシコは、明らかに減少傾向にある。)

梁 世柱
2024年2月16日


Limoncelloの魅力
イタリアといえば、ワインファンにとっては、もちろんワイン大国だが、食通にとっては、パスタやピッツァの国、そして、 カクテル好きにとっては、リキュール王国 となる。 イタリアンリキュールの中でも人気が高いのは、ハーブ類を中心に独自のレシピで配合した ビター系リキュール(Amaro と呼ばれる)で、その王者は間違いなく Campari だが、アルコール濃度がCampariの半分程度で、苦味も穏やかな Aperol も非常に良く知られている。 他にもカンパーニャ州の Strega やロンバルディア州の Fernet-Branca をはじめ、バジリカータ州の Amaro Lucano 、エミリア=ロマーニャ州の Amaro Montenegro 、シチリア島の Amaro Averna など、「ご当地Amaro」の枠を超えて、世界的に愛される名品は数多い。 もしイタリア産のAmaroが無くなってしまったら、世界中でどれだけ膨大な数のカクテルレシピが消失してしまうかは、もはや想像すらつかない。 そして、そんなイタリアンリキュールの中でも、孤高の存在と言える

梁 世柱
2023年10月4日


道の交わる地 <カンパーニャ州:サンニオ地方特集>
omnes viae Romam ducunt. 全ての道はローマに通ず。 古代ローマ帝国時代に、ヨーロッパ中の主要都市からローマへと道が繋がっていたことから、17世紀の詩人ラ・フォンテーヌが、「起点や手段に関わらず、全ては一つの真理へと集約していく」ことを意味するものとし...

梁 世柱
2023年9月30日


ワインスタンドの直汲みワイン
「善く国を治める者は、必ずまず水を治める。」 古代中国の春秋時代、斉の宰相であり、良く知られた法家でもあった 管仲 が残した言葉だ。 私は今、 北アフリカのリビア に思いを馳せている。 9月10日、リビア東部を襲った地中海熱帯様低気圧(通称、 メディケーン )は、 沿岸都市デルナ にある、老朽化した2つのダムを決壊させ、 推定死者数1万人超 と考えられる、未曾有の大災害を引き起こした。 東西で政治的分断が起きているリビアでは、避難指示の伝達網も機能しておらず、何よりも政治の基本である治水を、後回しにしてきた。 その決定的怠慢が、多くの人々の命を奪うことにつながったのは確かだが、そもそもなぜ メディケーンがそこまで破壊的な威力をもつに至ったか 、そして、 国土の90%が砂漠であるリビアを襲ったのか は、 別の問題 だ。 そう、メディケーンが凶暴化した理由として可能性が高いものの一つ(ハリケーンの激化は、実際にはかなり複雑な要因によって起きていると考えられている。)とされているのは、地中海の海水温の上昇、つまり 地球温暖化 である。 さらに、 気候変

梁 世柱
2023年9月24日


カンパーニャ風ステーキと極上ローカルペアリング
ペアリングを学ぶ上で、 クラシックペアリングやローカルペアリング と呼ばれるものの真髄を知るには、 イタリアは避けては通れない国 だ。 イタリアという国に来ると、 郷土料理と郷土ワインが、驚異的な完成度のペアリングとなっている ケースが非常に多いことに、とにかく驚かされる。 その「結びつき」の強さは、筆者が経験した範囲では、フランス、スペイン、ドイツ、オーストリアやギリシャよりも強く、 おそらく世界一 とすら考えられる。 20の州があるイタリアは、 20の異なる小国家の集合体 とも言われるほど、各地域の文化的独立性が強く(イタリア人いわく、方言もかなり強烈とのこと)、 その影響は食文化の細部にまで及んでいる のだ。 そして、さらに驚くべきは、 その結びつきが、料理とワインという枠を超えて、食材とワインにまで及んでいる ことだ。

梁 世柱
2023年9月22日


ボンゴレ・ロッソと極上ローカルペアリング
カンパーニャ州の名物料理 と言えば、なんと言っても ナポリ風ピザ だが、 パスタ類 にも 名品 が多い。 パスタ通の最終到着地であり、極めてシンプルが故に最も難しいパスタとも言われる Spaghetti aglio e olio (イタリア南部全域で見られるニンニクとオリーヴオイルのパスタだが、唐辛子を使わないバージョンはカンパーニャ州が発祥)、ほっこりとするトマトソースベースの Gnocchi alla sorrentina 、カボチャとショートパスタのスープである Minestrone alla napoletana 、アンチョビ、ケッパー、オリーヴ、唐辛子を効かせた Spaghetti alla puttanesca など、日本でも馴染み深いものが数多くカンパーニャ州を発祥の地としている。 中でも、筆者が特に好きなのは、アサリなどの二枚貝をふんだんに使用した、 Spaghetti alle vongole だ。一般的には、 veraci (ボンゴレ・ビアンコ)の方が有名だが、地元の人におすすめを聞いたところ、満場一致で rossi...

梁 世柱
2023年9月22日


南イタリアの粋 〜魅惑のトマトリキュール〜
海外のワイン産地を巡る際には、スケジュールの隙を見計らって、現地のショップを訪れるようにしている。 残念ながら、特にヨーロッパでは、ほとんどのショップは保管状況(常温保存は当たり前)が良くないので、(例え安くても)ワインを買うことは滅多に無いのだが、トレンドや古いヴィンテージワインの価格チェックは入念に行う。 そして、一通りワインを眺めた後に必ず行うのは、 ローカルリキュール探し だ。 現地の素材を使った、ローカル感満載のリキュール類は、その地の 文化とも深く繋がっているし、日本に輸出されていないことも多い 。 その地方ならではの ジン なども相当面白いが、最高のリキュールに出会った時の衝撃は、何物にも変え難い。 今回の旅唯一の自由時間は、到着翌朝から正午にかけてだったが、ほとんどのショップは10時以降に開店するため、実質的には最大1時間半程度しか猶予が無かった。 一応情報サイトを駆使して、ある程度の目星をつけてから動くのだが、 経験上、8割はハズレ だ。

梁 世柱
2023年9月21日


出会い <45> 未知の島ワイン
Masseria Frattasi, Capri Rosso 2021. 現地価格:約19,000円 過去10年間ほどを遡って、ワイン市場のトレンドを探ってみると、一つの興味深いジャンルが浮かび上がってくる。 島ワイン 、だ。 栽培面積、生産量を鑑みると、特定の島ワインがトレンドになっていると言えるほどの流通量は無いため、ヨーロッパ各地の様々な島ワインを統合した、一つのジャンルとして捉えた方が実態に即しているだろうか。 ただし、このトレンドのきっかけとなったのが、 イタリアのシチリア島 であることは間違いない。 エトナ火山 のネレッロ・マスカレーゼ(黒葡萄)とカッリカンテ(白葡萄)、 ヴィットーリア を中心としたエリアのネロ・ダヴォラとフラッパート(共に黒葡萄)、そしてその量品種をブレンドしたDOCGであるCerasuolo di Vittoriaは、島ワインというマニアックなジャンルを、メインストリームに押し上げるに十分なほど、 高次元で個性と品質が両立されたワインだ った。 シチリア島産ワインの躍動によって、ワイン市場の最先端にいる人々の関心

梁 世柱
2023年9月18日


Wine Memo <12>
Vigne Sannite, Barbera Sannio DOP 2021. 日本ではなかなかお目にかかれない、ある種の 珍品的ワイン との出会いは、海外行脚の醍醐味の一つだ。 イタリア・ カンパーニャ州のサンニオ (詳しくは、今月末の特集記事にて)で出会ったのは、Sannio DOPとしてリリースされている、こちらの Barbera 。 そう、 カンパーニャ州のBarbera だ。

梁 世柱
2023年9月17日


マルゲリータと極上ローカルペアリング
長い年月をかけて、そこで暮らす人々の「当たり前」として残ってきたペアリングには、 論理的、美食的完成度とは別次元の、特殊な素晴らしさ が宿ることがある。 例えば、鯵のなめろうに適当な純米酒を合わせても、驚くほど美味しいように、鶏の唐揚げとレモンサワーがこれ以上なく最高のペアだと感じるように、我々の多くが知らず知らずのうちに、最高のペアリングを体験しているケースは多い。 そして、海外に来てそういう体験をしたいのであれば、 地元の人に聞くのが一番 だ。 筆者は今、 南イタリア・カンパーニャ州の州都ナポリ に来ている。 古代ギリシアによって、 ネアポリス (ネア=新しい、ポリス=都市)と呼ばれたこの街の名物といえば、日本でも馴染み深い ピザ だ。 薄く柔らかい生地が特徴の ナポリピザ だが、大定番はシンプルな マルゲリータ で間違いないだろう。 トマトソース、バジル、オリーヴオイル というシンプル極まりない構成故に、 とてつもなく奥が深いピザ でもある。

梁 世柱
2023年9月16日


出会い <43> 二人のマウレ
Il Cavallino (Sauro Maule), Oran-G 2020. ¥4,400 今から12年ほど前のこと。 NYの伝説的なトップシェフとして名高い David Bouley の新店で、ヘッド・ソムリエをしていた頃の話だ。 Davidは、当時まだ 完全に無名の若いアジア人ソムリエ だった私を見出して、責任ある職を任せてくれた大恩人だ。 そんなDavidは 正真正銘の天才 (異次元の天才、という表現は彼にこそ相応しい)だったが、とてつもない 「無茶振り」や「奇行」 が多いことでも知られていた。 まだまだレストランのキャッシュフローが危うい段階だったのに、突然 「在庫を3倍に増やせ。」 と言ってきたり、セレブ層のために用意しておいた高級ワインを 「このレストランの料理には合わない。」 と言い出して片っ端から飲み尽くしたりと、今となっては良い思い出だが、当時はなかなか神経をすり減らす日々だった。 猛烈に忙しかったクリスマスシーズンを抜け、少し余裕が出始めた年末のある日、Davidの唐突な無茶振りが飛んできた。 「年明けに子持ち昆布を使った

梁 世柱
2023年8月20日


出会い <42> 幻の極甘口
L’Arco, Recioto della Valpolicella 2017. ¥11,500 世界三大貴腐ワイン といえば、フランス・ボルドーの ソーテルヌ 、ドイツ(主にモーゼル)のリースリング TBA 、そしてハンガリー・トカイの エッセンシア 。 バランスに優れた優等生的ソーテルヌ、強烈な甘味と強烈な酸のコントラストがダイナミックなTBA、グラスで普通に飲むとその高過ぎる糖分(と粘性)で、血糖値が一瞬で上がり過ぎるので、専用の小さなスプーンで「舐める」という、何とも尖りまくったエッセンシア。 三大貴腐ワインはどれもなかなか個性があって面白いのだが、ある程度生産量があるソーテルヌ以外(ディケムなどのトップシャトーを除いて)は、どれも 非常に高価なワイン となる。 そもそも貴腐菌で萎んだ葡萄から、なけなしの果汁を搾り出して造るのだから、コストが上がるのは当然だが、その最も極端な例である エッセンシア に至っては、 1haの葡萄畑から最大でも1 ℓ程度のワインしか造れないという、もはやビジネスとして成立しないレベルのものだ。...

梁 世柱
2023年8月6日


出会い <38> 第四のサンジョヴェーゼ
Le Rogaie, Morellino di Scansano “Forteto” 2022. Chianti Classico、Brunello di Montalcino、Vino Nobile di Montepulciano。 気高き三大サンジョヴェーゼに続く産地は、いったいどこなのだろうか。 再会 <38> で紹介した Valdarno di Sopra D.O.C は(品質、総合力、平均点の高さ、秀逸な造り手の数から見れば)一押しではあるものの、他にも優れた選択肢は存在するのだろうか。 例えば Carmignano D.O.C.G は、歴史的にも「第四のサンジョヴェーゼ」の地位に在り続けてきたと言えるが、個人的には 少々同意しかねる部分 がある。 Carmignanoは、数あるトスカーナ州のサンジョヴェーゼ主体産地の中でも、 異質な存在 だからだ。

梁 世柱
2023年6月4日


葡萄樹と共に <トスカーナ特集:Montalcino編 Part.2>
E掴めそうなのに、手をすり抜けていく。 蜃 気楼 のように、神秘と現世を往来し、 奇跡の残り香 だけが、かろうじてその実在を示唆する。 グラスに注がれた美麗なルビー色の液体は、まだ私に真実を語ってくれない。 ならば、 確かに存在しているもの を、先に理解するべきなのだろう。 今回のAnteprima展示会(新ヴィンテージのお披露目)には、モンタルチーノは含まれていなかったが、私は前倒しでトスカーナ入りし、モンタルチーノで数日間過ごすことにした。 久々のイタリアというのもあり、次の機会をどうしても待てなかったのだ。 本章は、モンタルチーノという産地の解説でも、Brunello di Montalcinoというワインのレヴューでもない。 モンタルチーノで訪れた造り手たちと私が話したことの、純粋な記録 となる。 Stella di Campalto (Podere San Giuseppe) モンタルチーノを訪れると決めた時、 真っ先にアポイントメントを取った のが、 ステッラ・ディ・カンパルト が率いる Podere San Giuseppe (銘柄

梁 世柱
2023年5月31日


再会 <38> 最先端の古きもの
La Salceta, Valdarno di Sopra Sangiovese “Ruschieto” 2019. 特集記事で、トスカーナ州のサンジョヴェーゼを深堀りし続けてきたが、Chianti Classico、Vino Nobile di Montelpulciano、Brunello di Montalcino以外にも、優れたサンジョヴェーゼはある。 候補としては、Chianti Ruffino、Carmignano、Morellino di Scansano、Montecucco辺りが挙がってくると思うが、個人的に最も三大銘醸地の地位に近いと考えているのは、 Valdarno di Sopra D.O.C だ。 その名は歴史の中に埋もれてしまってきたが、 1716年にコジモ三世 が出した現代の原産地呼称制度の原型とも言える「 布告 」に含まれていたのは、 Chianti、Pomino、Carmignano 、そして Valdarno di Sopra であった。

梁 世柱
2023年5月28日


名声と呪縛 <トスカーナ特集:Montalcino編 Part.1>
あくまでも個人的には、としておくべきだろう。 私がこれまでにテイスティングしてきた膨大な数のサンジョヴェーゼの中から、仮にトップ10を選ぶとしたら、少なくとも 上から3つは確実に、Brunello di Montalcinoがランクインする 。むしろ4位から下は候補があり過ぎて、選定が難航するのは間違いない。つまり私は、Brunello di Montalcinoに対して、 頭一つも二つも抜けた評価を、個人的にはしてきた ことになる。 他者の評価や、世間的な名声ではなく、自身の体験に最大の重きを置く普段の私なら、Brunello di Montalcinoこそがトスカーナ最上のサンジョヴェーゼである、と断言してもおかしくは無いのだが、 私はまだ確信にも核心にも至ってない 。 なぜBrunello di Montalcinoに、これほどまで心惹かれてしまうのか。 なぜBrunello di Montalcinoが、Chianti ClassicoとVino Nobile di Montepulcianoを上回っていると感じることが多いのか。...

梁 世柱
2023年5月25日


Wine Memo <4>
Cerminara, Ciro DOC Rosato 2020. モンテプルチャーノでワイナリー訪問をした際に、アメリカ・カリフォルニア州のナチュラルワイン系インポーターの人も同席していた。 そのワイナリーとの付き合いはずいぶん古いそうで、彼が扱っているナチュラルワインを色々と持ち込んで、ワインメーカーに飲ませていたのだ。 一通りワイナリーのワインをテイスティングした後で、私も漏れなくご好意に預かったのだが、強いインパクトが残ったワインが一つあった。 それがこの Ciro Rosato だ。

梁 世柱
2023年5月3日
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