水上 彩2023年12月8日コルク&スクリューキャップでの20年熟成比較コルクとスクリューキャップによる熟成の違い。ワインラバーなら一度は抱く疑問に対する問いを検証する「コルク&スクリューキャップでの20年熟成比較:オーストラリア5生産者全15ワイン試飲セミナー」が、開催された。 主催はインポーターのヴィレッジ・セラーズ。講師は日本ソムリエ協会...
梁 世柱2023年12月6日ポルトガル名物、エッグタルトポルトガルは、実に豊かな食文化に彩られた国だ。 産地訪問でヨーロッパへ出向くことの多い筆者にとっても、ポルトガルの食事は、スペインと並んで、心地良いものだった。 (あくまでも「個人的に」だが、イタリアやフランスの方が、私には食が合わない。)...
梁 世柱2023年12月4日100年前からの贈り物 <ポルトガル特集:ダオン後編>SommeTimes上で別府岳則氏が2021年にポルトガル特集記事を寄稿した際、氏はポルトガルのことを、「一周遅れでトップを走っているように見えるランナー」と表現した。 「一周遅れ」とは、パーカリゼーションを含む近代化に乗り遅れたことを意味し、「トップを走っているように見え...
梁 世柱2023年12月2日出会い <50> Dirk’s ChildrenCarlos Raposo / World Wild Wines, Touriga Nacional “Impecável” 2021. ○○’s Children(○○の子供達)、というワイン業界で時折目にする表現は、意外と古くからある。...
梁 世柱2023年11月29日復活した銘醸地 <ポルトガル特集:ダオン前編>初めての国を訪れる時は、いつも不思議な高揚感に包まれる。 雲のように掴みどころがないのに、カーテンの隙間から差し込む光のように、いつの間にか一点へと集約していく、どうにもチグハグな感情。 約1日かけた長旅を終え、私はついに降り立った。...
ソン ユガン 2023年11月28日ヴィニュロンの一年 <2023年11月>収穫の終わったブドウ畑は静まり返っている。 あの収穫前の熱気や、興奮が渦巻いていた空気感は一切なく、紅葉したブドウ達が何事もなかったかの様に、ただ風に揺られ佇み、落葉が地面を覆っている。 収穫を終えた数日後、久し振りに畑を訪れて後片付けをし、それから暫く畑には行かなかった。...
梁 世柱2023年11月26日造り手の想い私は造り手を訪問した際、できる限り「造り手の想い」を引き出そうと努めている。 その舞台は、もっぱら葡萄畑の中だ。 セラーやテイスティングルーム、ましてや大きな試飲会場などでは、(嘘も含めて)適当な回答をされることは少なからずあるが、不思議と(全てがさらけ出される)葡萄畑の中...
梁 世柱2023年11月25日再会 <50> 世界が求める日本人のワインKusuda Wines, Pinot Noir “Martinborough” 2017. 大阪のお好み焼きと、広島のお好み焼き。 どちらが優れた料理か。どちらが本物か。 私の答えは、迷うことなく「大阪」となる。 その理由は、ただ一つ、私が大阪で生まれ育ったからだ。...
梁 世柱2023年11月24日Wine Memo <16>Luis Seabra Vinhos, Alvarinho Granito Cru 2021. 全体論で言うならば、ポルトガル・ワインの中でも私の興味レベルが最も低いのは、ヴィーニョ=ヴェルデだろうか。 アルコール濃度が低く、非常に軽く、薄く、極微発泡性で、低価格の超大量生...