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ヴィニュロンの一年 <2023年8月>

雨、雨、雨の厳しい梅雨が終わった途端、一転して雨がほとんど降らない真夏日、猛暑日が8月中旬まで続いた長野県。


7月末に発生した台風6号が発達しながら北上し、8月初旬に沖縄と九州に上陸し被害をもたらした。台風は進路を変えて北上した為に甲信越には影響がほとんどなかったが、被災された地および人たちの、一日も早い復旧復興を願うばかりである。


台風6号が通過した後も真夏日が続き、日中気温が35度近くまで上がる日も多く、地元の方達は「昔の長野は30度になることもめったになかった。35度は異常だ。」と話している。


気温35度の中で行う農作業は、想像以上にきつい。照りつける強烈な日差しと、猛烈な暑さの中で農作業を行っていると、徐々に息苦さを感じ呼吸が乱れ、体が悲鳴をあげる。無理をして作業を行えば「熱中症」になってしまう可能性がある為、なるべく直射日光を避ける服装や、こまめな水分補給などを心がけ対処している。


8月中旬以降も真夏日/猛暑日が続いているが、雷雨やゲリラ豪雨も定期的に発生しており、今後天候不順にならぬことを祈るばかりである。




【熱中症】

毎年、熱中症で多くの農家が命を落としている。農林水産省によると農作業中に熱中症で亡くなった人の数は2021年23人、12~21年の10年間で計259人に上る。(70代以上の高齢者が約88%)

対策としては


日中の作業を避ける 

こまめな水分補給

こまめな休息

単独作業を避ける

⑤ 熱中症予防グッズを活用する(ネッククーラー、ファン付き作業着など)


などが推奨されているが、将来の気温上昇を考えると、日中の気温が40度近くになってしまう可能性も十分にある為、気温の低い朝晩のみでも作業が成り立つくらい、余裕のある農業スタイルを確立しておかなければならいと真剣に考えている。



【ヴェレゾン期】

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