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Chablisの現状

フランスにおける冷涼産地の象徴的存在だったシャブリは、気候変動による影響を強く受けている。

 

ブルゴーニュ委員会のイベントで来日していた複数の生産者の話も踏まえ、簡潔に現状をレポートしていこう。

 

まず、何よりも気になるのが味わい(ティピシテ)の変化だろう。

 

シャブリといえば、やや細身な果実味と鋭角な酸、強靭なミネラルがトレードマークだったが、これらには確かに変化が起きている。

 

果実味は少しふくよかになり、酸は少し落ちた一方で、ミネラルの表現力は健在、というのが現状に対する平均的な評価となるだろうか。

 

果実味と酸に関しては、収穫時期を早めることで、ある程度の対応はできるため、それぞれの要素を「単体」として見る限りは、それほど大きな違和感は無いとも言える。酷暑の2018年、冷涼な2021年のようにイレギュラーなヴィンテージもあるが、そもそもブルゴーニュにとってイレギュラーはノーマルのようなものだったのだから、今更驚くようなことでもない。

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