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韓国伝統酒の奥深き世界 Part.5

最終編となるPart.5は、 日本ではまだまだ馴染みが薄いチョンジュのお話となる。


なお、チョンジュとヤッチュ(薬酒)はほぼ同義として扱われているが、ここではイメージがしやすいように、一貫してチョンジュと表記する。


漢字で清酒と書くチョンジュは、マッコリを濾過したもの、という説明を至るところで目にしたが、強い違和感を覚えた。


日本酒の考え方をそのまま韓国の伝統酒に当てはめるつもりは無いが、濁ったまま(マッコリ)を前提にした醸造と、濾過する(チョンジュ)ことを前提とした醸造とでは、そもそも考え方やディテールに違いが出るはずなのでは、と考えたのだ。


一応、もろみの上層(上澄み)がチョンジュ、下層(沈殿による濁り)がマッコリ、チョンジュを蒸留すればソジュ、という連続性もあるのだが、本当に高品質なものは、このような連続性の中で造られるものでは本来ないはずだ。

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