再会 <112> 壊れたナチュラルワイン
- 4 時間前
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Jérôme Jouret, Java 2021.
どこまで行っても私はワイン愛好家だ。
残念な思いをしたからといって、そのワインを完全に見捨てるということは基本的にしない。
よくなっているかも知れない、という願いを込めて再訪することは、決して珍しくないのだ。
ただし、それは私があくまでも飲み手だから、と言えるのかも知れない。
例えばワインバーが、あるボトルを数年間寝かせるとする。
このワインには、時間が必要かもしれない。
予測と願いを背負いながら、ボトルはセラーの一角に置かれ、季節を越え、ヴィンテージを越え、誰かに開けられる日を待つ。
ワインバーにとって、それは単なる保管ではない。
スペースを使い、資金を寝かせる。
そして何より、そのボトルをいつ、誰に、どんな文脈で出すのかという判断を背負う。
だからこそ、数年を経て開けられたワインが、一時間ともたず壊れていく光景には、なかなか厳しいものがある。


