再会 <111> ハイプのリアル
- 2 分前
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Tony Bornard, Le Ginglet 2022.
嫌な予感ほど、よく当たるという。
それが、経験則に基づいた「予測」なのであれば、なおさらのことだろう。
Tony BornardのLe Ginglet 2022を久しぶりに開けた時、抜栓直後の香りそのものは、この地でこの葡萄でこの造り方をしたからこそ立ち現れる、いわゆる「薄ウマ系赤」の魅力に満ちていた。
無添加ナチュラルワインにしばしば見られる、少し不穏な揺らぎはあったが、まだ決定的に壊れているわけではなかった。
だが、舌の奥に、嫌な影があった。
私は同伴者につぶやくように告げた。
「これは、30分以内に飲み切った方がいい。」
もちろん、そんなことは言いたくない。
ワインを前にして、タイマーをセットするような飲み方は、正直あまり美しいとは思えない。


