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ポッサムをワインで攻略

日本と韓国、そして中国は食文化的に共通しているものが実に多い。その最たるものは調味料類で、特に味噌(醬)と醤油は各国各地方に膨大なヴァリエーションが存在する。どこの国が起源か、という論争も根強くあるが、少なくとも1000年以上前から存在しているものを、現存する数少ない文献から起源を探っても、あまり意味は無いように個人的には感じる。


中国料理の中で選りすぐられたもの(世界三大料理の勇名は伊達ではなく、中国料理の奥深さは常軌を逸している)は、日本の食文化にも深く根付いているし、韓国料理にしても、キムチ、チヂミ、ピビンパ、スンドゥブチゲ、プルコギ、冷麺、タッカルビなど、広く一般的に日本で親しまれている料理は数多い。


今回、ペアリングのお題として取り上げたいのは、そんな韓国料理の中でも、ちょっとマニアックな一品である、「ポッサム」だ。



ポッサムという言葉自体は「包む」という意味なのだが、韓国料理の料理名はピビンパ(ピビン=混ぜる、パ=ご飯)のように、調理法がほぼそのまま料理名になっていることも多い。


ポッサムは、皮付きで茹でた豚バラ肉を薄く(5~8mm程度)スライスし、サンチュ(レタスで代用することも)の上に、エゴマの葉(ゴマや大葉で代用することも)、キムチ、ニンニクスライス、そしてサムジャン(甘辛い韓国味噌)と共にのせて、サンチュで「包み込んで」から、手で持って食べる料理だ。

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