ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの本シリーズ。
ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。
本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。
SS:最上位の特級畑クラス
S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当)
A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。
第17回はMarsannayをテーマと致します。
Marsannayは、近年のブルゴーニュ高騰トレンドの中では、比較的良心的な価格を保っており、穴場として徐々に注目度が高まってきました。
しかし、現在のMarsannay人気は、決して「安いから」が理由ではありません。
(比較的)低価格で流通しているブルゴーニュ産ワインは、決してMarsannayだけではありませんが、Marsannayほど注目されているアペラシオンは、実際にはほとんどありません。