ブルゴーニュにおける葡萄畑のランキング企画となる、Advanced Académieの本シリーズ。
ご存知の通り、ブルゴーニュには超広域Bourgogneから始まりGrand Cruに至るまで、多階層の格付けが存在していますが、同階層内でも優劣が生じます。
本シリーズでは、以下のような形で、すべての特級畑、一部の一級畑(単一としてリリースされることが多いクリマ)、一部の村名格畑(特筆すべき品質のものを抜粋)をランキングしていきます。
SS:最上位の特級畑クラス
S:平均的な特級畑クラス(一部の一級畑も該当)
A:特級畑に肉薄する最上位の一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
B:際立って秀逸な一級畑クラス(一部の特級畑も該当)
C : 秀逸な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
D:平凡な一級畑クラス(一部の村名格畑も該当)
一部のクリマに関しては、生産者による品質の落差が大きいため、(A~S)のようにランクを跨いだ評価となります。
第14回はChambolle-Musignyをテーマと致します。
Vosne-Romanée、Gevrey-Chambertinと並ぶコート・ド・ニュイ三傑として、その名声は極まっているアペラシオンとなります。
Comte Georges de Vogüe、Georges Roumier、Jacques-Frédéric-Mugnier、Robert Groffierなど、Chambolle-Musignyを本拠地とする生産者の実力も、ブルゴーニュ最上クラスです。
コート・ド・ニュイにおけるエレガントワインの代名詞というイメージが強いですが、アペラシオン北部(Bonnes-Mares周辺)は力強さが増すため、注意が必要です。
特級畑の数こそ少ないものの、一級畑と村名格畑も含め、その総合力はコート・ド・ニュイ三傑の名に恥じないものです。
また、近年は温暖化の助けもあり、品質も非常に安定しています。
では、各AOCの解説及びクリマのランキングに移りましょう。
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