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再会 <33> 安心感

Marc Tempé, Riesling Burgreben 2014.


ワインを開ける時は、大なり小なり不安を覚える。


そのワインが予想していた味わいなのか。

そのワインが期待していた状態なのか。

ちゃんと開いているのか。

どうしようもなく閉じてしまっているのか。


この不安を覚えるという感覚は、いわゆるクラシック・ワインと呼ばれるものを飲みあさっていた時に染みついてしまったものだ。


ブルゴーニュ、ボルドー、バローロ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。


なけなしの貯金を崩して購入したのに、不安が的中したことは数知れず。


喜び勇んで、そのタイミングで開けてしまったことを、何度となく後悔してきた。


しかし、望んだ結果では無かったとはいえ、飲めなかったわけでも、楽しめなかったわけでもない


そのタイミングでしか知り得なかった味わい、と割り切れば、ボトルを空にすることは何の苦でも無かった



では、ナチュラル・ワインの場合はどうだろうか。


不安を覚える、という意味では一緒だが、その内容が少し異なる


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