出会い <20> 葡萄品種を気にしない、という自由

Gió Hills, thoi mái Blanc 2021. ¥2,700


長野県・千曲川ワインヴァレー特集の第2章でも触れたが、2022年現在、ワインを品種名で売らないといけない時代が終へと向かっている


ヨーロッパ伝統国の複雑な原産地呼称制度を覚えなければ、何もワインのことがわからない。そんな極端に高いハードルを、「品種名で売る」というアイデアが豪快に破壊し、ワインの裾野を広げるために、多大なる貢献をしてきたのは間違いない。


筆者がソムリエ修行をしていたニューヨークでも「品種名の便利さ」は顕著で、ごく一部の熱心なワインマニア以外は、ほぼ必ず品種名でワインを選んでいた。それがどの国のワインであっても、だ。


原産地呼称よりもはるかに使い勝手の良い「共通言語」となった品種名は、ワインをサーヴィスする人と、ワインを飲む人たちの間のコミュニケーションを劇的に簡素化し、様々なミス・コミュニケーションや、ロスト・イン・トランスレーションのリスクを低下させてきた。


実は、品種名でワインを売るというアイデアが、これほどまでに強力な効果を発揮できたのには、理由がある。


そう、ひと昔前のワインは、そのようなコミュニケーションが容易なもの、つまり世界規模で見ても、画一的と言えるスタイルのワインが圧倒的に多かったのだ。


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