再会 <18> 塗り替えられる「ティピシテ」

Christophe Pacalet, Côte de Brouilly. 2020 ¥4,800


プライヴェートではほぼナチュラルワインオンリーの筆者は、同類の例に漏れず、ガメイが大好きだ。


華やかなベリー香に、ほのかなワイルド感が加わる蠱惑的なアロマ。

ピュアな果実味と踊るような酸。

軽やかで、伸びやかで、自由なワイン。


そんなナチュラルガメイの聖地といえば、当然ボジョレーである。


マルセル・ラピエールをはじめとして、ナチュラルワインを代表するような偉大な造り手たちがひしめくこの地のワインを飲んで人生が変わった、と言う人にも数えきれないほど出会ってきた。


そんな聖地にも今、温暖化と言う荒波が押し寄せている。


1970年代頃までのボジョレーは、アルコール濃度11%を超えることは滅多にないワインだった。


やがて、徐々にインターナショナル化していったボジョレーは、補糖によって12.5%程度までかさ増しすることが一般的となった。


12.5%は、それでも十分気軽にグビグビ飲める、というアルコール濃度であり、ガメイ特有の「軽さ」も相まって、ボジョレー本来の魅力が補糖によって大きく失われていたとは言い難いだろう。

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