Garage wine co., VIGNO Truquilemu Vyd. 2018 ¥6,000
チリというワイン産出国の奥深さには、いつも驚かされます。南北に広くワイン産地が点在し、それぞれのエリアに適合した好適品種も既に判明しています。しかも、大手メーカー(規模的には超巨大ワイナリー)が率先して適地適品種の研究を進めてきた歴史があり、その知見がより小規模な生産者とも共有されています。
まさに、国を挙げての大探求作戦。日本のワイン産業は、チリから大いに見習うべきことがたくさんあります。
そんなチリでも最も有名かつ高価なワインが集中しているのは、中央部のコルチャグア・ヴァレー。モンテス、カサ・ラポストール、クロ・アパルタと、高名なワインが目白押しです。
他の産地でも、アコンカグア・コスタのピノ・ノワール、カサブランカ・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブラン、レイダ・ヴァレーのシラー、リマリ・ヴァレーのシャルドネなど、ほんの触り程度名前を挙げるだけでも、魅力的な産地と品種の組み合わせがたくさん出てきます。
しかし、チリのカリニャン、と聞いてピンとくる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
今回は、そんなチリの秘宝とも言える、驚異的なカリニャンとの出会いのお話です。