top of page

出会い <58> ニュイ的ジャーマン・ピノの真打

Steintal, Spätburgunder Schlossberg G.G. 2021.

 

冷涼気候の中でも、特別に日当たりの良い区画だけが生み出せる、エレガンスの極地。

 

そして、ピノ・ノワールという品種において、その魔力が最大化されるのは、ブルゴーニュのグラン・クリュをおいて他に無かった

 

過去形、なのは正しい。

 

もちろん、今でもブルゴーニュのグラン・クリュが特別な存在であることは変わらないのだが、酷暑と旱魃のヴィンテージが気候変動によって劇的に増えた現代では、エレガンスの最大化という一点において、疑問を抱かざるを得ないワインとなることも多い。

 

常軌を逸した高価格だけが、今のブルゴーニュの問題では無いのだ。

 

私自身、かつては遥かに手頃な価格と高い確率で出会うことができた「ブルゴーニュの魔法」を諦めきれず、ブルゴーニュ・オルタナティヴの探求に心血を注いできた。

記事の続きは…

sommetimes.net を定期購読してお読みください。

Comments


bottom of page