シャンパーニュ・オルタナティブに光を

2022年、実はシャンパーニュ市場に大きな異変が起こっている。


その異変とは、端的にいうと、「極端な品薄」だ。


シャンパーニュは基本的に大量生産型のワインであるにも関わらず、品薄という状況が起こったと考えられる理由は、大変複雑に入り組んでいる


全ての要因をカバーすると混乱するだけなので、要点を絞ってなるべく簡潔に説明しよう。


まずは収量に関して。


シャンパーニュでは、基準となる収量上限を10.8t/haと定めているが、最終的にはそのヴィンテージの収量上限は、その年の売上状況をベースに決定される。


この仕組みは、シャンパーニュが市場に溢れることによって価値を失うという事態を防ぐためのものであり、平常時であれば実に上手く機能している。


しかし、2020年前半は世界中が新型コロナ禍による大混乱に陥り、シャンパーニュの売上が30%弱減少してしまったため、2020年ヴィンテージの収量上限も2019年ヴィンテージ(10.2t/ha)から8t/haへと約22%減となった。これはボトルに換算すると、約7,000万本分の減少ということになる。


2021年に入ると売上がV字回復したため、2021年の収量上限は10t/haへと上がった。


さて、ここまでの情報を整理すると、「シャンパーニュの価値」と、「収量制限」というキーワードが浮かび上がってくる。


そして、この二つのキーワードを一つの言葉にすると、「売れ残らせない」というシャンパーニュ・マーケティングが最重要視している要素が見えてくる。

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