世界の消費傾向が一気に変わった昨今のワイン市場。レストランでの営業が世界中で制限され、自宅での消費が多くなり、流動性の高いワインの価格帯にも変化が起こりました。ちなみにアメリカはワイン消費量が世界1位ですが、2019年と2020年と横ばいの状況です。(どこの国も実はあまり変化はありません。)
傾向としては、低価格帯の消費が増えました。(レストランの需要ではなく、自宅での消費に移行した結果)
必然的に、ワイナリーとしてもキャッシュフローなどの問題もあるため、色々と施策をすることとなります。
そんな施策の中で、ワイナリーがセラーストックのバックヴィンテージや、レギュラーでは他国に出していないものを輸出することがありました。日本にもこういったアイテムが入ってきており、ワインを知っている方は、そういったものを探すのも楽しいです。
あとで紹介するワインはそういったワインで、私も見つけたときにすぐに購入致しました。
消費傾向が一気に変わりましたが、日本においてもご自宅でのワイン消費が増えることは飲食店での消費増加にも結果的につながるのと思いますので、あたらしい情報を常に発信していくことで、よりワインを身近に感じていただけるようにすることが必要です。
生産ワイナリー:Saintsbury / セインツベリー
生産者:David Graves / ディヴィッド・グレイヴス
ワイン名1:Brown Ranch Chardonnay / ブラウン・ランチ シャルドネ
ワイン名2:Rodgers cleek Syrah / ロジャーズ・クリークシラー
葡萄品種1:Chardonnay / シャルドネ
葡萄品種2:Syrah / シラー
ワインタイプ1:白ワイン
ワインタイプ2:赤ワイン
生産国:アメリカ
生産地:カリフォルニア カーネロス(ナパヴァレー)
ヴィンテージ1:2006
ヴィンテージ2:2007
インポーター:布袋ワインズ株式会社
参考小売価格1:¥6,700 参考小売価格2:¥4,800
本日ご紹介のワインは、根強いファンを持つセインツベリー。ナパヴァレーを拠点にする同ワイナリーは1981年にスタートしており、ピノ・ノワール、シャルドネが有名です。ナパヴァレーといえばカベルネ・ソーヴィニヨンというように、気候から考えると、難しいといわれてきました。しかしそんなナパ・ヴァレーの中でも、カーネロスというエリアは際立って冷涼であり、セインツベリーは、早い段階でこの地に可能性を感じ、それはすぐに確信に変わり、そしてホワイトハウスでの晩餐会でふるまわれるに至るほど、セインツベリーの名は広く知られるようになりました。
まさにナパヴァレーにおいて、シャルドネとピノ・ノワールのパイオニアといっても過言ではありません。
紹介する1本目のワインは、2006年のシャルドネです。
こちらは熟成も進み、果実の甘みにカリンなども感じることかでき、海老や蟹などと相性がよさそうで和食と合わせたいワインです。私はソムリエ資格を取る前は和食のお店で働いていましたが、知っていれば取扱いたかったワインです。
2本目は、2007年のシラーです。私はセインツベリーをずっと扱ってきたのですが、シラーは今回の件で初めて、セインツベリーが作っていたことを知りました。(日々情報を更新しないと改めて痛感しました。)
お店でも取扱いましたが、ご存知の方も少なく、こちらも提供するさいワクワクしたものです。私ならこのワインは、食事がおわった後にグラスでゆったりと楽しみたいです。
今回紹介したセインツベリーはもちろん、他にも色々と素晴らしいワインが日本には入ってきておりますのでワインショップでさがしてみてはいかがでしょうか。
<ソムリエプロフィール>
小巻 秀人 / Hideto Komaki
ワイン居酒屋 赤坂あじる亭 マネージャー
1983年 埼玉生まれ 2003年より飲食業界に入る。
2006年 赤坂の和食レストラン勤務
2013年 ソムリエ資格取得
2014年 株式会社セレブール入社
カリフォルニアワイン専門店あじる亭カリフォルニア勤務
2017年 同系列店のワイン居酒屋あじる亭に異動
2018年 店長就任
2020年 感動キューブ株式会社にワイン居酒屋あじる亭が所属、継続して店長として勤務
現在 ナパヴァレーヴィントナーズ公認アンバサダー
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