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- クラシックとナチュラルの境界線
かつてワイン市場では、 クラシックvsナチュラルという内戦 が勃発していた。 あえて、 過去形 にしているのだが、今回のテーマはまさにその点にある。 そもそも 嗜好品 であるワインは、 飲む本人が好きならそれで良い 、というのがど真ん中の正論なはずだが、自称知識人の中には、どうしても他者の趣味嗜好を攻撃したい人が多いようだ。 不毛なマウントポジションの奪いあい。そんなくだらないことを、どうかこの美しい趣味の世界に持ち込まないでいただきたいものだ。 さて、ひと昔前の対立構造を、少し丁寧に紐解いてみよう。
- SommeTimes’ Académie <124>(イタリア・ヴェネト州: Part.4)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編4回では、ヴェネト州にあるその他の重要産地に関して、厳選して学んでいきます。 ヴェネト州には、D.O.C.G.だけでも14認定されているため、情報の取捨選択とエッセンスを捉えることが重要です。 Bardolino Superiore D.O.C.G. 葡萄品種:コルヴィーナ主体 ワインタイプ:赤 地域:ヴェローナ県 Valpolicella系と同様の葡萄品種構成となるBardolinoは、SuperioreのみD.O.C.G.に昇格します。 ガルダ湖周辺の温和な気候の影響によって、Valpolicella系よりも軽快なボディ感、赤ベリーとハーブ主体の香味、柔和な酸が特徴となります。 Superioreであれば、軽すぎるということもないため、エレガントな赤ワインとして、(Valpolicella系と比べて)カジュアルな価格帯も含め、重宝する機会は多いでしょう。
- 出会い <97> 今こそ見直したい、協同組合産ワイン
Cantine Diverse di Monserrato, Vermentino di Sardegna 2024. ¥3,100 協同組合(生産者組合) と聞くと、一般的なワイナリーとしてのイメージはどうだろうか? おそらく一般的には、「当たり障りのないカジュアルワインを大量生産している。」といったとこだろう。 そもそもそのような形式のワイナリーの実態とは、何なのだろうか? フランスではドメーヌ、英語圏ではエステートなどと呼ばれる、自社畑、自社醸造、自社瓶詰め出荷型のワイナリー(以降、 ドメーヌ型 と表記)は、その形態でビジネスを始めるための設備投資に、そもそも相当なお金がかかる。 そして、単独で売り上げを立てないと、投資分を回収できないため、リスクも高い。
- 白子の極上リゾットとのペアリング
今回は、いつもよりも複雑な料理とのペアリングを考えてみよう。 お題は、 「白子、トリュフ、生海苔のリゾット」 。 主役級の食材が3種入っているが、非常にバランスが良く美味な料理であった。 しかし、このような料理へアプローチする際には、 慎重な調整 を行う必要がある。
- Wine Memo <37>
Domaine Chaud, Very Bailey Good 2025. ¥2,600 ナチュラルワイン好きを公言している私だが、日本で造られるナチュラル系に関しては、非常に懐疑的だ。 特に亜硫酸無添加と表記してある場合、問答無用で不安定な可能性が高いと疑ってかかる。 色んな意見があるのは承知しているが、少なくとも私は、亜硫酸無添加で頻出するネズミ臭という欠陥を受け入れることができない。
- SommeTimes’ Académie <123>(イタリア・ヴェネト州: Part.3)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編第3回では、イタリアを代表するスパークリングワインの一つである、 Prosecco に関して学んでいきます。
- 再会 <97> 珍品との再会
Hiruzta, Txakoli Tinto Parcela No.1.7 2022. 珍品好きを自称する私にとって、たまらない再会があった。 また飲みたいと思っているのに、そしてそれほど高いワインでも無いのに、滅多にレストランやワインショップで見かけることがない。 そんなワインが世界中にちらほらとあるのだが、得てして再会の時は不意に訪れるものだ。 美食の都と呼ばれるサン・セバスチャンを擁する スペイン・バスク地方 。 カジュアルな郷土料理としては、 ピンチョス が非常に有名で、そのピンチョスに合わせる定番の同郷ワインと言えば、 チャコリ である。
- 私にとっての不正解なクラシックペアリング
日本のワイン教育において、ペアリングは「クラシック」の例をひたすら学ぶのが通例だ。 超長期間に渡って、その地域同士の郷土料理とワインが同じ食卓に並び続けた結果として、緩やかな「歩み寄り」が生じて、クラシックペアリングが誕生する。 ただしそれは、真に優れたクラシックペアリングの例に限る。 そのような例では、理論的にみても、料理とワインの関係性に、確固たる「理」が生まれているものだ。 しかし実際には、すべてのクラシックが高い完成度に至っているというわけでもない。案外と、 適当なものや、こじつけ的なものも多い のだ。
- 資格試験の意味 なぜ挑戦すべきなのか。(無料公開)
2025年は、ソムリエ・ワインエキスパート呼称資格認定試験(以下、省略して「資格試験」と表記)の試験対策講座を、主任講師として務めるという新たなチャレンジの一年となった。 実は、過去に試験対策講座担当へのオファーは少なからずあったのだが、頑なに断ってきた。 理由は明白だった。 試験への対策という単純な意味であれば、(講師側に)特殊な領域の知識や、より現実的な見解などは必要ではなく、要点さえ押さえれば、ワインプロフェッショナルならできる人はたくさんいる。ワインの深部を探究することに情熱を燃やしに燃やしてきた私にとって、広く浅い世界を担当することに、限られた時間的リソースを割く意味性がなかなか見出せなかったのだ。 しかし、その考えは徐々に変化してきていた。 もちろん、そこにも理由がある。 資格試験を突破した人々から、「資格試験のせいで、ワインへの情熱を失ってしまった。」という声をあまりにも多く、頻繁に耳にしたからだ。 その結果だけを見るなら、まさに本末転倒としか言いようがない。 何が足りなかったのか、自分なら何ができたかも知れないのか。 ワイン(アルコール全般)を嗜む人々の数が、右肩下がりを続けている中、このような機会損失は、もはや私にとっても対岸の火事ではなくなってきていた。 そして、1年間資格試験対策講座を走り抜けた今だからこそ、伝えたいことがある。 資格試験においては、驚くほど広範囲に、そしてなかなかに重箱の隅を突くような情報を、膨大に暗記することを求められる。 一週間程度の直前超暗記や、何かのラッキーが重なった程度で合格できるような難易度の試験ではない。 相当な努力なしでは、まず受からない。そういう性質の資格試験だ。 しかし、そのような暗記対象の中には、私の20年超のワインキャリアの中で、(現場レベルでは)ただの一度も必要としなかったような情報も、大量に含まれている。 比較的マイナーな産地の、原産地呼称制度で定められた最低アルコール濃度。 日本では滅多に見かけないワイン産地の、よくわからないサブリージョン。 なぜ、そんな細かいことまで覚えないといけないのか。現実世界で必要のない知識を大量に蓄えることに、なんの意味があるのか。 そう思う人が多々いるのは、当然だと思う。 実態とはズレた内容を、試験対策のためだけに覚えることもある。 例えばフランスのアルザス地方。 試験対策的には、最低アルコール濃度の細かい規定を暗記することになるパートがあるのだが、温暖化によって、最低アルコール濃度の条件クリアが、あまりにも簡単になってしまったアルザス地方にとって、むしろ問題となっているのは、過熟への対策、つまり原産地呼称制度で規定されている「最大アルコール濃度」の方だ。 アルザス地方の実態を考えれば、暗記するべきは最大アルコール濃度なのは明白である。 そして、このような例は、氷山の一角に過ぎない。 私ですら意味があまりない、と感じざるを得ない暗記は、確かに相当多いのだ。 それでも私は、資格試験への挑戦を、強く推奨する。 対象範囲が驚くほど広いことにも、ちゃんと意味がある。 おそらく多くの人が、資格試験というきっかけが無ければ、興味をもつことも、出会うことすらもなかったようなワイン産地が、世界各地に確かに存在している、という事実に気付くことができるだろう。 つまり、範囲が広いことには、「知識と興味の偏りを抑制する」という極めて重要な役割があるのだ。 フランスには、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュ以外にも、歴史深く素晴らしい産地がたくさんある。 イタリアには、バローロとキアンティとプロセッコ以外にも、個性豊かな素晴らしいワインがたくさんある。 アメリカワイン=ナパ・ヴァレーではない。 資格試験は、そういった情報に、受験生を半ば強制的に触れさせるのだ。 そして、覚える意味があまりないように思えるものの中にも、確かに将来的に必須級となってくるものも少なからずある。 資格試験を突破し、晴れて有資格者となった後、さらなる深い学びを進めていく段階にきた時、そのような知識が、正しい理解をしていくための重要な土台となることが極めて多いのだ。 例えば、ナパ・ヴァレーに含まれる、数々のサブ・リージョン(A.V.A.)の位置を地図上で把握し、暗記する、という課題。 世の中の大多数のワインラヴァーは、ナパ・ヴァレー産である、というよりも深い情報を必要としていない。 だから、より浅い世界に限定するなら、サブ・リージョンの位置を覚えることには意味がないようにも思えるのは当然だ。 しかし、ナパ・ヴァレー産ワインの理解をさらに深めようとしたとき、サブ・リージョンの位置関係が、決定的とも言える重要な情報に突然変化する。 海からの距離(海から遠いエリアほど暑く乾燥している。)と標高の高さ(標高が一定のラインを越えた段階で、霧の影響がなくなる。)は、ナパ・ヴァレーのテロワールを形作っている。 カーネロス、ラザフォード、カリストガ、ハウエル・マウンテンの違いを理解するためには、テロワールの土台を形成する、「位置情報」が必須になるのだ。 私は嘘も忖度も嫌いなので、正直に書くが、やはり意味性が低いように思える内容の量と、将来的には必ず役にたつ局面がくる内容の量を天秤にかけた時、明らかに後者が勝る。 だからこそ、資格試験に挑む意味は、十分過ぎるほどある、と断言できるのだ。 宣伝のつもりでこの記事を書いたわけでは決してないのだが、もし私と共に学び、資格試験を通じて、ワイン愛を深め、本当に必要な知識かどうかを理解しながら進んでいきたい人は、私が主任講師を担当するVinoterasの試験対策講座(下記リンク)を、検討してみていただきたい。 https://vnts.shop/exam-info/
- SommeTimes’ Académie <122>(イタリア・ヴェネト州: Part.2)
一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのが SommeTimes’ Académie シリーズ。 初心者から中級者までを対象 としています。 今回は イタリア・ヴェネト州 について学んでいきます。 水の都として知られるヴェネツィアが州都となるヴェネト州は、ヴェネツィア自体を含む9つの世界遺産など、観光資源に恵まれた州ですが、ワイン産地としても、ヴァリエーション豊かなスタイルと奥深い伝統を誇る、極めて重要な存在です。 ヴェネト州編第2回では、イタリアを代表する白ワインの一つでもある、 Soave に関して学んでいきます。
- 出会い <96> 懐かしいワイナリーの衝撃的な新作
Bodegas Roda, Roda I Blanco 2021. ¥18,000 私がワインを学び始めた20数年前頃、スペインのとあるワインが、なかなかHIPな存在として注目されていた。 モダンリオハの雄と称されることも多い、 ロダ だ。 当時はロバート・パーカーJr.の影響力がまだまだ絶大だった頃というのもあり、「注目されている」ワインのほとんどが、まるで金太郎飴のように同じ顔をした、「違う国」のワインだった。 率直に言うと、ロダもまたその中の一つ、と言う印象だった。
- イベリコ豚生ハムとの極上過ぎるペアリング
2026年最初の寄稿は、年末年始に食したものとのペアリングを紹介しよう。 おせちは中華で頼み、それはそれで楽しんだのだが、新年最初の外食で味わったペアリングがあまりにも素晴らしかった。 生ハムと、とある特殊なワインとのペアリングだ。 さて、生ハムと聞いて頭を抱える人は、食の事情をかなり追いかけている人だろう。 実は日本は、家畜の伝染病に関して、(少々行き過ぎとも思えるほど)過敏に反応する国だ。 鳥インフルエンザに感染した鶏が発見され、大規模な「処分」が行われた、というニュースを時折目にしている人も多いのではと思う。 生ハムに話を戻そう。 2022年のイタリア本土で発生したアフリカ豚熱(感染したら致死率100%と言われている。)によって、イタリア産生ハムの輸入が全面的に禁止され、その措置は今でも続いている。 そして、2025年11月末、スペインでアフリカ豚熱に感染した野生の猪が発見され、イタリア産に加えてスペイン産の生ハムも禁輸措置となった。











