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「ペアリングの基本」に対する検索結果が760件見つかりました
- 久住高原に宿る山のテロワール
ワイン生産者の多くがブドウ畑を取り巻く生物多様性の重要さを指摘するが、この久住ワイナリーの環境は日本でもトップクラスの 生物多様性 を誇るのではないかと思われる。 葡萄品種はアリアニコ。イタリア全土でも最も偉大な赤ワインの一つに数え上げられる。 久住ワイナリーは標高約 850メートル の場所にあり、九州のワイナリーの中では 冷涼な気候で冬には雪も積もる。 久住でのワイン造りの難しさは、収穫のタイミングも関係している。気候が冷涼であるため九州の他のワイナリーと比較して 収穫が数週間から1ヶ月ほど遅い 。 今回、数あるワインの中からこの一本を選んだ。生命溢れるブドウの樹から生まれたこのワインは美しく素晴らしい。 2018年 駐日イタリア大使館公認 イタリアワイン大使 拝命 〈天草 天空の船〉 熊本県上天草市に位置する全15室のリゾートホテル。
- ヴィニュロンの一年 <2023年6月>
注:本記事には「虫」の画像が多く含まれます。お苦手な方は、ご注意ください。 天気予報とにらめっこし、ブドウの状態を把握しながら防除のタイミングを間違わないよう(遅れないよう)注意し、適期を見定め消毒を行っている。
- 出会い <14> 温暖化時代のロゼ
しかし、日本ではなぜか春の、桜の時期の飲み物と印象付けられてきた。 世界中を見回しても、ロゼ=春、となっているのは日本だけ だ。 挙句の果てには、春のロゼプロモーションが始まると、「桜の香り〜」といった理解不能なテイスティングコメントまで氾濫する。 もし筆者が間違っていたら素直に認めるので、誰か私に飲ませて欲しいものだ。 いつか、本格的なリサーチをしてみたいと思っている謎だ。 さらにもう一つ、 ロゼシャンパーニュの誤解 、がある。
- La Maliosa ~時代の先を行く農の在り方~
超える著作、共著を誇る農学者であり地質学者、イタリアにおける持続可能農業の大家、そして、「理論の証明」の場でもあった、カルト的人気を集めるピエモンテ州アスティ地方のワイナリー Case Corini の5 そう、メトド・コリーノでは、 無施肥、無除草、不耕起 が基本となり、農薬も僅かなボルドー液しか使用しないのだ。 畑に重機を入れないため、土が押し潰されない。 Uni La MaliosaのUniは、イタリアにとどまらず、世界レベルで見ても、オレンジワインというジャンルの、最高傑作の一つだと断言できる。 葡萄品種は、マレンマに深く根付いてきたプロカニコ。
- SommeTimes’ Académie <26>(ワイン概論22:ロゼワイン醸造)
なお、日本のワイン教育においては、醸造用語としてフランス語を用いるのが今日でも一般的ですが、SommeTimes’ Academieでは、すでに世界の共通語としてフランス語からの置き換えが進んでいる 英語 本シリーズに関しては、あくまでも「一般論の範疇」とご理解ください。 試験後に忘れてしまった知識に意味はありません 。ワインの勉強は、難しい外国語由来の単語との戦いでもあります。 その単語が「 何を意味するのか 」を知ってこそ、本来のあるべき学びとなります。 破砕後〜主発酵初期段階のどこかのタイミングで、タンクから果汁を抜き出す工程自体を セニエ (血抜きという意味)と呼び、セニエによって抜き出した果汁を最後まで発酵させたものを、セニエタイプのロゼと呼びます SommeTimes’ View 赤ワインと同様の工程を辿る手法であることから、色が濃く、渋味も強いと誤解されることの多いセニエタイプのロゼですが、実際はセニエを行うタイミングによってその性質が大きく変化
- 出会い <23> 140年後の奇跡
日本的な表現をすると、1ワイナリー辺りの作付平均値が 東京ドーム約92個分 に相当するというのだから、その広さが具体的に想像できる人はほとんどいないだろう。 ブリードクルーフにあるワイナリーだけを集めたテイスティングも、あの葡萄畑を通過した後だったからか、どうも最初はなかなかスイッチが入らず。
- 目覚めたトスカーナ最後の巨人
テイスティングも定期的に行ってきた。
- 再会 <22> 地球の裏側で再会
乗り継ぎ待ちの時間次第では30時間ほどの旅程となる南アフリカは、日本からすれば文字通りの「地球の裏側」となるが、西ケープの壮大な山々と、ダイナミックにうねる丘陵地に拓かれた葡萄畑を見ると、疲れもどこかへ Cape Wine 2022は3日間に渡って開催 されたが、巨大な会場と数多のワイナリー、そして膨大な数のワイン、会場を埋め尽くす人々の熱気に圧倒され、3日間のテイスティングをフルスロットルで駆け抜けても そんなCape Wine2022の初日、ブルゴーニュ品種にターゲットを絞って会場を回っていた私は、日本でも慣れ親しんだワイナリーのブースを訪れた。
- Advanced Académie <12> フィロキセラ
SommeTimes’ Académie <14> ブドウの虫害と生理障害 でも簡潔に触れたが、本稿ではワイン産業の歴史上、最も猛威をふるった害虫である フィロキセラ の詳細を追っていく。 1845年 にイングランド・ケントで発見されたうどんこ病は、僅か数年の間にヨーロッパ中のヴィニフェラに襲いかかり、経験豊富な葡萄栽培家たちをパニックに陥れた。 この「原因不明」の現象は瞬く間にローヌ南部全体を襲い、1868年にはラングドック地方に進出。 1880年頃までにフランス全土に蔓延 し、ついにヨーロッパ各地へと猛烈なスピードで広がっていった。
- 名声と呪縛 <トスカーナ特集:Montalcino編 Part.1>
私がこれまでにテイスティングしてきた膨大な数のサンジョヴェーゼの中から、仮にトップ10を選ぶとしたら、少なくとも 上から3つは確実に、Brunello di Montalcinoがランクインする 。
- 出会い <12> 若者の感性
むしろ、ベテランに片足を突っ込み始めたぐらいのタイミングだろうか。 彼らのワインを飲むのは本当に 楽しく刺激的 で、もはや趣味と言えるほど、ついついのめり込んでしまう。 今回出会った造り手はまだ30歳にもなっていない、ミレニアル世代の シモーネ・アンブロジーニ 。
- ヴィニュロンの一年 <2023年2月>
「欧州の剪定時期」 温暖化と気候変動で植物の生育サイクルに変化の生じている ヨーロッパ では、萌芽が早まることによる 春の遅霜の被害が大きくなっている ことから、ますます剪定のタイミングを遅らせる傾向にあると 「凍害①」 1月下旬の大寒波により日本各地で厳しい寒さに見舞われた。私の地域でも今までに体験したことのない寒さが襲い、最も寒い日で、最低気温が マイナス13 ℃を記録した。 「シングル・ギュイヨ」 私の圃場ではいくつか異なる剪定方法を実施しているが、主は長梢剪定のシングル・ギュイヨである。長梢の結果母枝1本と短梢の予備枝を持つ剪定で、「片腕」などとも言われる。 長梢剪定を選ぶ理由は、樹勢の調節が可能であるという点が一番大きく、シングルで行う理由は株間75cmの密植栽培をしているので、結果母枝に与えることができるスペースが片腕分だけであるからである。











