Capensis, “Fijnbosch 2019”. ¥27,000(国内予想価格)
3年に一度、南アフリカのケープワインで開催される巨大な南アフリカワイン展示会「Cape Wine」。
前回は2018年に開催されたが、新型コロナ禍の影響により延期となり、2022年10月に満を持しての開催となった。
乗り継ぎ待ちの時間次第では30時間ほどの旅程となる南アフリカは、日本からすれば文字通りの「地球の裏側」となるが、西ケープの壮大な山々と、ダイナミックにうねる丘陵地に拓かれた葡萄畑を見ると、疲れもどこかへ吹き飛んでしまう。
筆者にとっても、待ちに待った初めての南アフリカだったからか、アフリカ大陸に降り立つこと自体が初めてだったからか、肌にピリピリと感じる、どうにも慣れない鋭い視線(南アフリカにはアジア人は非常に少ない)からか、高揚感と共に、いつもよりは少し気が引き締まっていたように思う。
Cape Wine 2022は3日間に渡って開催されたが、巨大な会場と数多のワイナリー、そして膨大な数のワイン、会場を埋め尽くす人々の熱気に圧倒され、3日間のテイスティングをフルスロットルで駆け抜けても、到底回り切れない程のヴォリュームだった。
3日間、一度も会場で顔を見かけなかった同行者も複数人いたぐらいだ。
そんなCape Wine2022の初日、ブルゴーニュ品種にターゲットを絞って会場を回っていた私は、日本でも慣れ親しんだワイナリーのブースを訪れた。