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名声と呪縛 <トスカーナ特集:Montalcino編 Part.1>

あくまでも個人的には、としておくべきだろう。


私がこれまでにテイスティングしてきた膨大な数のサンジョヴェーゼの中から、仮にトップ10を選ぶとしたら、少なくとも上から3つは確実に、Brunello di Montalcinoがランクインする。むしろ4位から下は候補があり過ぎて、選定が難航するのは間違いない。つまり私は、Brunello di Montalcinoに対して、頭一つも二つも抜けた評価を、個人的にはしてきたことになる。


他者の評価や、世間的な名声ではなく、自身の体験に最大の重きを置く普段の私なら、Brunello di Montalcinoこそがトスカーナ最上のサンジョヴェーゼである、と断言してもおかしくは無いのだが、私はまだ確信にも核心にも至ってない


なぜBrunello di Montalcinoに、これほどまで心惹かれてしまうのか。

なぜBrunello di Montalcinoが、Chianti ClassicoとVino Nobile di Montepulcianoを上回っていると感じることが多いのか。


実はその理由が、私自身良く分かっていないのだ。



サンジョヴェーゼ100%だから。

飛び抜けて優れた造り手がいるから。


最もらしい理由に思えるかも知れないが、いくらでも反論ができる。



サンジョヴェーゼにとって、真に理想的なテロワールを有しているから。


おそらく、真実は結局そこにあるのだとは思うが、モンタルチーノのどの要素が理想的なのかも、仮説は立てることができても、いまいち釈然としないままだ。



それでも、Brunello di Montalcinoが、私個人にとって、最上であることは揺るぎそうにない。砂海からダイアモンドが見つかる可能性に等しい割合でしか存在していない至上のワインが、モンタルチーノにはある。


そして、そのようなワインを前にして、私はただただ正直でいるしか無いのだ。





若き銘醸地

モンタルチーノは、ワイン産地として歴史が浅い


この事実は、「モンタルチーノが最上」という見解への、強力な反論となり得る。

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