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「ペアリングの基本」に対する検索結果が761件見つかりました

  • 突き進むものたち <長野・千曲川ワインヴァレー特集 第1章>

    梁世柱は日本ワインに冷たい。 散々言われてきたことだ。 確かに私自身もそれを否定できないという自覚をはっきりともっているが、そこには 明確な理由 が常にあったのもまた事実だ。 日本で造られたワインが、海外の(特にヨーロッパの)ワインに対する オマージュやイミテーション である限り、私はその元となったワインと 同じ評価基準で日本ワインを評価するしか選択肢が無くなる 。 そもそも日本のテロワールに適合してるとは、ヨーロッパの基準で見れば到底言い難い外来種の葡萄を、極限の献身と、深い知恵でもって育てても、適地適品種という残酷なほど強大な壁にぶつかることは避けられない。 私が多くの日本ワインに対して辛辣な態度を取り続けてきたのは、偏見でも、意地悪でも、西洋かぶれでも、反愛国主義的思想でも決してなく、日本ワインの「在り方」が私にもたらしてきた選択肢の少なさ故のことだ。 私は、日本ワインにしても日本酒にしても、 「西洋コンプレックス」 からの脱却こそが、進化への最短ルートと、ことあるごとに主張してきたが、それも全て、やがてこの東洋の最果てに浮かぶ小さな島国をも覆い尽くすであろう

  • SDGsが問う、世界最大産地の「造る責任」

    スペイン各地(10D.O)でワイン生産に取り組み、スペイン国内での販売量NO.1、そして世界屈指のメガ・ワイナリー・グループに数え上げられるまで成長した ガルシア・カリオン の取り組みは、特筆に値する 二酸化炭素排出量を1600万kg削減、灌漑用水を100%リサイクル浄水に転換、葡萄やオレンジの皮は家畜の飼料にしたり、エッセンシャルオイルにしたり、香水にしたりと廃棄物の徹底した排除にも取り組み、非営利の基金 ラ・マンチャD.Oの畑から造られる、 Don Luciano 銘柄の クリアンサ 2017 をテイスティングしたが、野苺のコンフィのような甘酸っぱい香りに、バラとスパイスが彩を加えるワインは、非常に洗練 されており、日本国内価格が一本1,000円を大幅に下回っているワインとしては、 文句の付けようが無い品質 であった。

  • SommeTimes’ Académie <65>(フランス・ロワール地方:Anjou & Saumur地区)

    Savennières Roche aux Moines Savennières Coulée de Serrant 基本的には階層制ではないロワール地方の原産地呼称制度において、 Savennières

  • SommeTimes 2022年ベスト・パフォーマンス賞

    そのような思いもあり、SommeTimesでは初めての取り組みとなる、本年度のベスト・パフォーマンス賞を発表する。 この賞は、単純な「最も素晴らしい」という判断基準では、選出していない。 ランキング形式も新たな権威を生み出すだけだと判断し、選出は各カテゴリーで1ワインのみとしている。 では、発表に移ろう。 スパークリングワイン部門 Ulysse Collin, Blanc de Blancs “Les Enfers” NV. Champagne, France.

  • 「海近のピノ・ノワール」と「ピノ・ノワールのクローン」

    ただ、同じヴィクトリア州の産地でも、 ヤラ・ヴァレー ほど知名度はなく、 殆どの生産者のワインが日本に輸入されていない産地 でもあります。 私にとっては2013年にワイナリー訪問の旅をした思い出の産地でもあり、特に Hurley Vineyard を訪れた際には、 樽からのテイスティングをクローンごとに させていただくという貴重な経験をさせてもらいました その際のテイスティングノートを振り返ると、シンプルですが、 「MV6」  良い骨格、タンニンもしっかり 「777」  一番強い芳香 「114」  上記2種より、色合いの濃いめの果実の風味と複雑さが出てくる ドイツ、日本と話は少し逸れてしまいましたが、今回のワインは パリンガ・エステートのペニンシュラ ピノ・ノワール2018 です。 生産者:パリンガ エステート 生産国:オーストラリア 生産地:モーニントン・ペニンシュラ ワイン:ペニンシュラ ピノ・ノワール 生産年:2018年 ブドウ品種:ピノ・ノワール インポーター:ヴァイ&カンパニー

  • SommeTimes’ Académie <48>(フランス・ボルドー地方:Pauillac)

    ボルドー地方に関する基礎的な情報は、無料のものが十分に存在していますので、本シリーズでは基本的に割愛しますが、その代わりにより深いところを探っていきます。 平均的な総生産量は720万本となります。

  • 高級シャンパーニュで真剣に遊んでみる

    マロラクティック発酵 はワイン中の 鋭角的な酸(リンゴ酸)をソフトな酸(乳酸) へ変える作用であり、そのマロラクティック発酵を行わないということは、 ブドウのフレッシュな果実味と酸を保ちながら長期間かけてゆっくりと ワインの芳香成分を引き出す目的で、数時間前、あるいは前日に開封する手段はスティルワインで目にすることも多い手法ですが、いかんせんスパークリングワインに関しては、例えストッパーをしていても開封後の時間経過 ジャック・セロス は前述した通りマロラクティック発酵も自然に任せるという製法をとっていますし、経験上このシャンパーニュは ボトル一本一本に明確に違うキャラクターがあり、開けてみないとその状態が分からない

  • オーストラリアワイン市場の現状への思い

    ②他国に比べ日本で注目されるタイミングが遅かった 既に皆様ご存じの通り、日本では各国のワインが楽しめます。 恐らくは、日本で紹介された順番がかなり遅かったのかと思います。 例えばフランス・ブルゴーニュの、あるワイナリーの特級畑のワインが世界の争奪戦で日本には1本も入らないとします。 味わいがはっきりしているものが多く、ネガティブな味わいは少なく、料理とのペアリングや、冒険せずに間違いのない味わいを提供したい場合や、グラスワインには本当に適していると思います。 二本目は札幌でオーストラリア人のミックが活躍するAwines、西オーストラリアの秀逸なシャルドネ。土地の個性とは無縁と思われがちなオーストラリアですが、その土地それぞれの特徴はもちろんあります。

  • Advanced Académie <21> テロワール

    しかし、この 「空間」 は、我々の周りに常にある空気と同様に、基本的には 「ただそこに存在しているだけ」 であり、特殊な意味性をもつには至らない。

  • 考え抜くものたち <長野・千曲川ワインヴァレー特集 第2章>

    本ワインに明るい未来はあるのか。 その問いへの答えを探るには、何をもって「明るい未来」と考えるかを明確にしておく必要がある。 日本ワインが、現在の在り方の延長線上、つまり 日本国内消費量が極端に多い状況で発展していくだけ なのであれば、 その未来は明るい と言えるのかもしれない。 日本人らしい丁寧な「モノづくり」を続けている限りは、安泰と言っても基本的には差し支えないだろう。 本質的には農業 であるワイン造りもまた、方法次第では、 地球環境にとって破滅的な存在となってしまう 。 温暖で適度に乾燥した地域では、(大量生産のために)化学合成肥料の大量施肥でもしない限りは基本的に環境負荷が低いが、 湿潤地である日本ではそうもいかない 。

  • 再会 <33> 安心感

    喜び勇んで、そのタイミングで開けてしまったことを、何度となく後悔してきた。 しかし、望んだ結果では無かったとはいえ、 飲めなかったわけでも、楽しめなかったわけでもない 。 そのタイミングでしか知り得なかった味わい、と割り切れば、 ボトルを空にすることは何の苦でも無かった 。 では、 ナチュラル・ワイン の場合はどうだろうか。

  • ブルゴーニュラヴァーにとって、今、南アフリカが面白いワケ

    この一年は、海外のワイン産地に行くことも、海外から生産者が来日することもなく、テイスティングの機会が圧倒的に少なくなってしまっていた。 そんな中、年の瀬迫った12月上旬、筆者自身の念願のラインアップでのテイスティングが叶ったので、今回のコラムでレポートしようと思う。 フォーカスしたのは、南アフリカのテロワールの表現を追求する気鋭の2生産者、 ストーム・ワインズとクリスタルム で、 シャルドネとピノ・ノワール ングルヴィンヤードワイン を揃えた。 「この畑のピノは十分に凝縮感のあるワインになるので、発酵中に パンチングダウン (*2)は行わず、数回の ポンピングオーヴァー (*3)を行い、4〜6週間かけてゆっくりと穏やかな抽出を行っている。 日本に行くのを毎年楽しみにしているという ピーター・アラン 。 今年は画面越しになったが、来年は直接会って、また一緒にテイスティングしよう、と約束してzoomの画面を閉じた。

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