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SommeTimes’ Académie <48>(フランス・ボルドー地方:Pauillac)

一歩進んだ基礎の学び、をテーマとするのがSommeTimes’ Académieシリーズ。初心者から中級者までを対象としています。今回からボルドー地方について学んでいきます。


ボルドー地方に関する基礎的な情報は、無料のものが十分に存在していますので、本シリーズでは基本的に割愛しますが、その代わりにより深いところを探っていきます。


ボルドー地方シリーズ第一回のテーマは、「Pauillac」と致します。



Pauillac

葡萄畑の総面積は1,213haで、メドック地区全体の約7.5%に相当。

平均的な総生産量は720万本となります。


5つの第一級シャトーのうち3つを有し、第二級シャトー以下にも優れたワイナリーが多いPauillacは、総合力で見れば、名実共にボルドー左岸最上のアペラシオンと考えて差し支えないでしょう。


33の独立したシャトーのうち、18が1855年の公式格付けに名を連ねています。


総体的な特徴としては、水捌けの良い砂礫質土壌が優勢であることに起因する、カベルネ・ソーヴィニヨン比率の高さ、西洋杉とも呼ばれる一種のメントール香、力強い骨格と、カシスを強く思わせる豊かな果実味などが挙げられます。


格付けシャトーは、ほぼ例外なくジロンド河により近い、アペラシオンの東半分に位置し、Ch. Lafite RothschildとCh. Mouton Rothschildは北東側に、Ch.LatourはSt-Julienに隣接した南東側にあります。



Pauillacの格付けシャトー

Pauillacの格付けシャトーを整理すると、第一級が3、第二級が2、第三級は無く、第四級が1、第五級が12と、偏りが見られることが分かります。


また、格付けそのものも1855年に制定された古いものであるため、現代における実力を正確に反映しているとは言い切れません


解説も交えながら、格付けシャトーを列挙していきます。


第一級

Ch. Lafite Rothschild

Ch. Latour

Ch. Mouton Rothschild (1973年に昇格)


解説:

第一級シャトー筆頭とされてきたCh. Lafite Rothschildは、その地位を強固に保っているように思えますが、究極的にバランス重視の味わい故か、気候が極端な年(暑くても、寒くても)ではやや苦戦する傾向も見られます。Pauillacの中では極めて珍しく、葡萄畑の母岩が石灰質であることから、驚くほど緻密な味わいと複雑なアロマが感じられます。スタイルの特殊性は際立っていますが、昔ほど他シャトーとの品質的開きは無いと考えるのが妥当でしょう。

記事の続きは…

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