万能の物差し
- 6月17日
- 読了時間: 5分
ワインを評価するとは、ただ「好きだ」「嫌いだ」と言うことではない。
もちろん、一本のワインをどう楽しむかは、飲み手の自由だ。
疲れた夜に、偉大なグラン・クリュより、よく冷えた軽い白の方が、身体にすっと入ってくることもある。
高名な生産者のワインより、何の予備知識もなく開けた一本に、心を持っていかれることもある。
それはそれでいい。
むしろ、その自由がなければ、ワインは不意に飲み手の心を動かすものではなく、正解を探されるだけの飲み物になってしまう。
ただ、評価する立場にいる人間が、そこで止まってはいけない。


