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正直者のいない世界

  • 2 分前
  • 読了時間: 4分

ワインの世界には、不思議なほど悪いものを素直に「悪い」と言いにくい空気がある。


もちろん、慎重さそのものを否定したいわけではない。

ワインは工業製品ではない。

葡萄畑があり、天候の気まぐれがあり、人の献身があり、ヴィンテージ差もある。

一本の背後には、いくつもの物語が折り重なっている。


だから、軽々しく断罪するべきではない。

そこまでは分かる。

むしろ、その敬意は必要だとも思う。


ただ、その敬意があらぬ方向へと洗練されていくことに、強い違和感を覚えるのだ。

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